狸の実家で父がいなくなり、父の名義で入っていた郵便局の国債と簡易保険の名義変更に追われています。 母の名義に変更する手続きです。 すったもんだの末、やっと国債の方は手続きが完了しました。
そして、次は簡易保険の方です。 死亡受取人が母になっているものもあるようで、手続きすれば保険金が下りるでしょう。 しかし、書類続きで母は混乱しています。 普段は、同居の兄(独身)が書類を見てくれているのですが、最近は仕事が忙しいので、そんなに頼れません。 そこで狸は、実家のある市内の大きな郵便局に電話して、外務員さんに実家に出向いて母に保険の手続きの説明をして貰うよう頼みました。 母からも連絡をとってもらい、外務員さんが来る日時を決めました。
そして、その、外務員さんが来る当日の午前中です。 実家の母から電話がありました。
「今日、郵便局の人が来るんだけど、どうして来るのかしら?」
狸は一瞬、全身の力が抜けて椅子からずり落ちそうになりました。 「保険の手続きでしょ!!国債の方は終わったけど、保険の方はまだでしょ!!」 と言うと次は
「私、保険に入っていたかしら・・・」
狸は、冷静にならなければ、と思いつつも 「保険に入っていたでしょ!!それで名義変更しなきゃって言っていたでしょ!!その手続きで今まで郵便局に何度も行っていたでしょ!!」 と怒鳴ってしまいました。 母はしょんぼりした声で 「最近、頭がおかしくなってしまったのよ。証券をどこにしまったかも忘れてしまった」 と答えました。 狸は、箪笥の中から証券を全部持ってくるように指示し、 「今日、郵便局の人が来たら、証券を全部見せて、手続きが必要なものを教えてもらってね。」 と伝えました。 その中に、父の名義の保険もあります。
20年ぐらい前、母は近所のお年寄りたちに 「こんな手紙が来たんだけど見てくれない?」 と言われては、役所に出す書類を作るのを手伝ったりしていました。 その母が急に、90代になった(今は亡き)祖母たちと同じようなことを言いだして、ぎょっとしました。 でも、一時的なものでしょうか。 父を見送り、公共料金を始めとする料金の名義変更を終え、入院費などの支払いが終わって、ホッとしたせいかも知れません。 でも、気をつけないと、人はすぐにおかしくなるとも思います。 娘としても、気をつけないといけなくてはなりません。 親せき付き合いなど、母を通して繋がっている付き合いもあり、まだまだ母には元気でいてもらわなくてはなりません。 |