食事の合間に母方の親戚を仏間に案内した時のことです。 最後に、母の長兄に当たる伯父が残りました。 70歳をとっくに越えている伯父ですが、司法試験の勉強をしています 狸は、家のことなどについて、法律上の手続きの相談を伯父にしてみました。 そのことから、色々と、亡くなった父の思い出や祖母の話など、色々出てきました。 実は、狸の父と伯父は職場の同僚で、その関係から 「独身の妹がいるんだけど、会ってみないか」 という話になったのが父と母の出会いのきっかけだったのです。
伯父が 「君のお母さんは、今は、連れ合いを亡くして、だいぶ立ち直ったとはいえ、まだまだ落ち着いて物を考えられる状態じゃない。せめて一周忌が終わるまでは、そっとしておいてやってくれないか。たぶん、1年ぐらいは、正常な精神状態じゃないと思うんだ」 と言いました。 そして 「(法律的なことだと思いますが)何かあったら、僕も相談に乗るしさ」 と言ってくれました。
その伯父は、おとなしい人柄で、ぼんやりした雰囲気の人で、いつも周囲の人から 「長男があれだからねえ」 と笑われているような人でした。 ちなみに母の親戚では、某大学の副学長をしている、見るからに学者らしい雰囲気のある、貫禄のある伯父(母の次兄)が注目を集めています。
でも、そういえば、親戚の集まりがあった時、いつもさりげなく 熊狸に声をかけてくれるのは、その伯父夫妻だったなあと思いだしました。 母から見れば、色々と思うことがあるようですが、でも、熊狸に対しては 「お疲れ様」 「こっちにいらっしゃいよ」 などと声をかけてくれました。
母に 「伯父さんが、お母さんのことを心配していたわよ」 と伝えたのですが、母は 「ふーん」 と言っただけでした。 まあ、一周忌が終わる頃には、少しは気持ちが落ち着くことでしょう。 そして、いつかはバイタリティーがあった頃の母に戻ることでしょう。 |