今日、涼を求めて熊の運転でドライブ出掛けた時のことです。 足利の山道を走っていて、松田川ダムに着きました。 中には入れませんでしたが、トイレ休憩に狸が車を降りた時のことです。 公衆トイレの前でどこからか“ニャー!ニャー!!”という泣き声が聞こえました。 まだ幼い、子猫の声です。 狸はトイレに行くことも忘れて思わず 「猫ちゃん?どこ?どこにいるの?」 と探しました。 すると、トイレの前の木の植え込みから生後3カ月ほどと思われる子猫が出てきました。 白地に黒が多く入った猫でした。 親猫はいないのかしら?と思って探すと、他に2匹、全部で3匹の同じような色柄・大きさの猫が出てきました。 人懐こく、毛が綺麗であり、そこそこ太っているところから、つい先ほどまで誰かに飼われていた猫だと思われます。 けれどお腹を空かせているようで草を食べていました。 案内地図を見ていた熊がやってきました。 「どうしよう?」 と狸は熊の方を見たのですが、どうすることもできません。 動物愛護協会に連れて行くにしても、飼ってくれる人がみつかるまではこちらで保護しなければなりません。 我家はミラ1匹で精一杯です。 とてもさらに3匹の、しかも引き取り手がみつかる当てのない猫を保護する余裕はありません。 熊と狸はその場を離れました。
公園や病院など、人が集まる場所に捨てられる猫が時々います。 捨てる人は、やむにやまれぬ事情があって、そして 「誰かに拾われますように」 と祈って猫を置いていくのでしょう。 確かに、見かねて善意でそういう猫を引き取ってくれる人はいます。 でも、そういう形で引き取られていくことは、宝くじの1等賞に当選するのと同じぐらいに稀な幸運だと思うのです。 宝くじは、誰もが夢を見て買いますが、当選する人はそういません。
かつて、狸は、一度だけミラに子供を産ませたいと思いました。 お転婆娘のミラがどんな母親になるのかを見ることが狸のささやかな夢でした。 そのために、動物愛護協会のことを調べて、どのくらいの確率で猫に引き取り手が現れるのかを調べました。 けれど、熊に 「生まれてきた子猫に対する責任を考えろ」 と説得されて、不妊手術を受けさせました。 狸の実家の家族には 「雌なんだから一度ぐらい産ませてやれば良かったのに」 「ミラだったら良い母親になったのに」 「ミラの赤ちゃんを楽しみにしていたのに」 などと言われました。 しかし、狸が 「それなら、ミラが産んだ子供を引き取ってくれたの?」 と訊くと、家族たちは口ごもって 「それはできないけど・・・」 と言い、黙りこくりました。
今日、松田川ダムにいた子猫たちが、捨て猫なのか、それとも単に外の空気を吸わせに連れてきて時間が来たら飼い主さんが連れ戻しに来る猫なのかはわかりません。 もしかしたら元々野良猫が産んだ猫なのかも知れません。 ただ、もし、捨て猫だとしたら、そして、捨てた方がこのブログを読んでくださるとしたら、狸からお願いがあります。 お願いです。 子猫たちを引き取りに来てください。 自分で飼えないのなら、新しい飼い主さんを探してください。 動物愛護協会で里親探しのお手伝いもしています。 どうかお願いします。 |