雌雄取り違えにより、アビシニアンの子猫をペットショップに返して一晩が経ちました。 ミラは空になったケージの臭いをクンクン嗅いでいました。 子猫がいた時はほふく前進で近づいた揚句、臭いを嗅いだり、猫パンチを繰り出されてびっくりしたり(ミラが先に手を出したのではありません!!)、時にはケージの上に乗って 「私の方が上よ!!」 なんてやっていましたが、今は神妙な顔をしています。
ミラの妹分としてアビシニアンの子猫を引き取った時は、 「新しい子猫とうまくやって行けるかしら。私もミラも」 と不安だった狸です。 子猫も狸に警戒していました。 抱っこしようとしても、子猫時代のミラと違って逃げ回るのです。 ちなみに子猫時代のミラは狸の膝の上にいる時だけが静かでした。 でも、数日間一緒にいて、昨日は初めて、アビシニアン君は自分から狸の膝に乗ってきました。 恐る恐る、足踏みしながら狸の膝に乗り、膝の上で紐にじゃれました。 そして、いつもミラがしているのを見ていたのか、狸の袢纏に顔をうずめてきました。 狸が自分の袢纏で包むと嬉しそうな様子でした。 ちなみに、この間はミラは他の部屋でお休みしています。
でも、動物病院でオスと判明した時は、飼い続ける勇気はありませんでした。 狸は猫好きですけれど、オス猫を飼ったことはないのです。 他人様が飼っているオス猫は可愛いと思いますが、自分で飼う勇気はありませんでした。 これ以上、情が移る前に、そして一週間のお店の保証があるうちに返すことになりました。
病院に行くまではキャリーバッグの中で絶叫していたアビシニアン君ですが、病院を出た途端に静かになりました。 薬が効いたこともあると思いますが、自分の立場がわかったように感じられました。 かつて、子猫だったミラを一度、元の飼い主さんに返した時も、今までの絶叫が嘘のように静かになってしまったからです。 今回のアビシニアン君の場合、猫には罪はありません。 熊も狸も、それぞれ 「ごめんな」 「本当にごめんね」 と猫に謝ることしかできませんでした。 点滴の時に暴れていましたが、狸がアビシニアンの前両足を撫でると静かになったことが思い出されます。
お店に返すということで、病院でしてもらったのは応急処置の点滴だけです。 まだちゃんとした治療を続けなければなりません。 このアビシニアン君が健康な身体になり、今度こそ、誠実な契約により、この子を望んでいる飼い主さんに引き渡されることを祈っています。
今は心に空洞ができたような気分です。 でも、こんな時こそ、愛猫ミラに気持ちを傾けないといけないとも思っています。 |