たまに動物愛護協会を覗いた時に、いつも感心することがあります。
それは、来る人の大半は犬や猫を欲しいという明確な目的を持っており、お気に入りの猫や犬をみつけると
「この猫(犬)は絶対に誰にも渡さない!!私が引き取る!!」
と強い思いで大事そうに抱えて手続をしていることです。
そんな風にして引き取られた動物たちは幸せだな、と思いながら見ています。
ちなみに、狸が初めてミラと出会った時は猫を引き取る気などさらさらありませんでした。
子供ができなくて思いつめていた狸に、熊が
「気分転換に猫でも見に行くか」
と言って誘ってくれたのがきっかけです。
でも、ただ、見ているだけでのらりくらりと誤魔化していたら、とうとうボランティアさんが痺れを切らして
「どんな猫が良いんですか!!」
と言われたことがあります。
そこで、今までいなかった“白地に茶色のメス猫”と答えようと思っていたら、とうとう、その条件通りの子猫が来てしまいました。
この猫が、模様こそは狸の理想通りだったけれど性格は暴れん坊で、顔立ちも“どう見てもオス猫”というきつい顔立ちでした。
でも紆余曲折の末、正式に引き取りました。
あの時は手続しながらも
「本当にこの猫を飼って良いのかしら」
と不安でした。
今、たまに動物愛護協会でおしとやかなメス猫を見るたびに
「あの時いたのがミラではなく、この猫だったら迷わなかったのになあ」
と思うことが多いです。
ステラの時は、ペットショップで
「ロシアンブルーの女の子が入ったんだ〜!!」
と思い、でも複数飼いに対するためらいと高価な値段を見て溜息をついていました。
でも、そのうちにミラに手がかからなくなり、熊と二人
「いつかはロシアンブルー」
を合言葉に、今日は宅配ピザにしようかという日でも
「ロシアンブルーのためだ!」
と言って家で料理を作ることにした日もありました。
そのロシアンブルーをお店で抱かせてもらって、「商談中」の札を貼ってもらって、でもその“商談中”の期限切れの日に
「やっぱりキャンセルしようかな〜」
なんて思いも出てきたりしました(生き物を飼うって責任がありますからね)
でも、断るつもり半分でお店に行ったら女性店員さんに
「もう一度抱いてみますか?」
と言われ、気がついたら正式に引き取る契約をしていました。
それがステラです。
ちなみにミラの時は、一度お試し飼いをして三日で元の飼い主さんに返してしまったという前科があります。
でも、元の飼い主さんが神様のように良い方で、笑顔で
「この子は大変な子ですからね〜」
と言ってくれました。
その後、何度動物愛護協会に行っても笑顔で
「来ていますよ!!」
と言って、狸の決意が固まるまで待っていてくれました。
ステラの時は、女性店員さんの
「生き物ですからね。良く考えてくださいね」
という言葉がとても安心感を与えてくれました。
商談中期間、他のお店でアビシニアンやスコティッシュフォールドを抱かせてもらいましたが、そのことについても
「色々と他のお店を回りますよね〜。考えますよね〜(^O^)」
と笑顔で言ってくれて、その言葉で“何と心の広い店員さんだ”と思いました。
今もたまに動物愛護協会のブログを見るたび、
「こんなに可愛い猫ちゃんが入ったんだ〜!!」
と思い、ふと3匹目という言葉が思い浮かぶ時があります。
でも、決意が固まるまでにはまだ時間がかかりそうな狸です。
そして、自分が惹かれた猫に
動物愛護協会のブログで「里親さんが決まりました」の文字が入ると、ホッとする気持ち7割とがっかりする気持ち3割が入り混じる狸です。