今日の午前中、久しぶりに実家の母から電話がありました。
というより、母から電話が掛かってこないのを良いことに狸もかけずにいたら
「あんたから掛かってこないからどうしたのかと思っていたのよ〜。まあ、私も掛けなかったけどね」
と言われました。
こういう時は、カッカしたり面倒くさそうな声を出さないようにひたすら明るく
「あら〜、久しぶりね〜!!お母さん、元気そうで良かったわ!!」
と言うのが無難です。
狸が
「今、宅建の勉強に追われていてねえ。来月が試験なんだけど、覚えては忘れることの連続よ〜!!」
と自分の近況を話すと母はさらっと
「やっぱり、あんたも年だわねえ。若い時とは頭の働きが違うでしょ」
と言い切りました。
最近、電話のたびに“あんたも若くないからねえ”“あんたも年だからねえ”と言います。
どうしても娘を年寄り扱いしたいようです。
でも、負け惜しみではなく、狸はむしろ、10代や20代の時よりも勉強が苦痛ではなくなっています。
いわゆる青春時代と言われる時期は、狸は生きるのがとにかくつらくて、理由はわからないけれど毎日疲れていました。
だから勉強する気力も体力もなく、特に暗記科目の理科や社会は
「これを覚えなくてはいけない」
と思った瞬間に頭が拒否反応を起こしました。
暗記しなくてはならない対象を見た5分後にはもう忘れているという感じです。
けれど、結婚生活に慣れてきた頃に資格試験の勉強を始めたのですが、10代や20代の時のような苦痛は感じなくなりました。
何というか、やっと人生に少しずつ慣れてきたという感じなのでしょうか。
自分よりも若くて、なお且つ自分よりずっとしっかりしている人を見ると焦る気持ちはあります。
でも、一方で、少しずつ要領を掴んで、年齢が若い時よりも楽になれること、あるいは自分自身を好きになれることもあるのではないかな、と思うこの頃です。
ちなみに、たまに実家に帰ると、母と出かけた時に外で会った人に声をかけられます。
それも、狸が独身の20代の時は挨拶しても鼻にも引っ掛けてくれなかったような近所の方々が、母ではなく狸の方に話しかけるようになりました。
そんなことも、母には申し訳ないけれど、狸にとっては“遅れてきた青春”に思えるのです。