狸は、再放送されているNHK連続ドラマ『カーネーション』を録画して見ています。 元々は、『町医者ジャンボ!!』で“サカナ先生”として名演技だった郭智博さんが出演していたという情報を得て、見てみようと思ったのがきっかけです。 郭智博さん自身は少ししか出演しませんでしたが、見始めたら止まらなくなりました。 ファッションデザイナーの小篠綾子さんをモデルにしたストーリーです。 ヒロインの糸子は大半を尾野真千子さんが演じていましたが、晩年になり、夏木マリさんに交代しました。 尾野真千子さんが演じていた時の糸子像は「強い女」の一言に尽きます。 とにかくブレない、迷わない、へこたれない、家族の気持ちは深く考えない、割り切って前しか見ない・・・正直言って、こういう母親だったら子供はついていくのが大変だろうなあと思いました(そのフォローが麻生祐未さん演じるお祖母さんなのでしょう) このドラマを見ていると狸は自分が叱られているような気がしてしまいます。
さて、尾野真千子さんの代が終わり、締めに向かって夏木マリさんに交代しました。 今週のストーリーでは、グレかかっている孫娘を預かっています。 意外だったのが、夏木マリさんが演じるお祖母さんの糸子は、そういう孫のことを優しく受け入れていることです。 尾野真千子さん演じる若い時の糸子だったら 「何、甘ったれているのよ!!シャキッとしなさいよ!!」 と怒鳴って放り出すところでしょう。 いや、それもしないで孫の存在を無視して自分の仕事に邁進するかもしれません。 でも、夏木マリさん演じるお祖母さんの糸子は、自分の仕事にもプロ根性を見せると同時に、孫娘のことも見ています。 怒鳴るわけでもなく、かといって猫なで声で話しかけるわけでもなく、要所要所で相手の心に問いかける姿がさすがと思います。
尾野真千子さんの勢い溢れるヒロイン像も良かったですが、夏木マリさんの「酸いも甘いも噛み分けた」ヒロイン像が最後をしっかり締め括っています。 ちなみに、まだ登場していませんが、若い時は栗原千明さんが演じた、糸子の親友・奈津を晩年は江波杏子さんが演じています。 夏木マリさんに対抗(いや対応)できるのはさすがに江波杏子さんレベルの筋金入り女優です。 この二人が同じ場面に出るのを密かに楽しみにしています。 |