タイでの出来事ではないがNHKのFM「とちぎ6時です!」の生放送に出演することになった。 丁度4年前、午後6時からニュース、天気予報などを挟み1時間の番組であった。
ひょんなことからNHKのリポーターを知ることになり、今度FMに出演いかが?と彼女から誘いがあった。内容は当然、タイの魅力について。初めての経験であるが期待を胸に承諾した。
当日までに自分の内容とリポーターの内容を持ち寄り内容を固めた。
放送用語で「尺」と言う言葉を彼女は何の前触れもなく使い出したが、そのうちにこれは時間のことだと分かった。全て放送はこの尺で動いていくのだ。 またお互いのやり取りの間にタイの音楽を探して欲しいとの依頼もあり、手持ちのCD中から、バードトンチャイの「サバイサバイ」「ブーメラン」とプンポアンの「ソムタム」を用意した。
当日放送30分前に局に付き、スタジオのブースに入った。マイクのスイッチングは私の手元にもあるが、彼女側で操作する。私は彼女の問いかけに答える形である。のどが渇くと思われたのでペットボトルを持参。ガラスの向こうにはディレクターがこちらを見ている。
栃木弁が極端にならぬよう、相手の話にタイミングよく答えられるよう、しかし自分の言いたいことも漏らさないようになどと考えているうちに進行していった。
あとでテープを聞いてみると、問いに対して私の初めの言葉が全て「そうですね・・・」から始まっていることにおかしさを感じてそれ以降、放送の中に出てくるインタビューの問いかけに相手はなんと言うのだろうなどと気になってしかたがないのである。 今度機会があるときは、「そうですね・・・」以外の言葉を選ぶことは間違いないと思っている。 |