愛犬ラミ

パピヨンのラミを飼っています。 よろしく。
 
2021/02/13 16:17:12|その他
ラミちゃん、ありがとう。そしてさようなら。

1月22日、動物病院でのラミの最後の体重は4、75kgでした。6kg以上あったラミは痩せました。死ぬ間際はもっと痩せたかも知れません。
ラミは平成17年5月15日生まれです。3ヶ月で我が家に来たラミは小さくてコロコロと太っていました。自転車のカゴに入れて動物病院に連れて行き初めて狂犬病の予防注射をしました。看護師さんがラミを見て「まぁ、かわいい」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。活発な性格の為、カゴから飛び降りた時はびっくりしました。怪我をしなかったのが幸いでした。
ラミの最初の病気は右眼でした。年のせいかと思い、そのままにしていました。目を良くこするので、これはよくないと思い10月29日にお医者さんに連れて行きました。〝ドライアイ〟だと言われ目薬をもらいました。部分麻酔をして目をホチキスで縦に止め触らないようにエリザベスカラーをつけました。目薬が効いたのか目に潤いが出て獣医さんに「良く頑張ったね」と言われホチキスを外しました。でもなかなか目は治りませんでした。12月17日に病院に行きまぶたが閉じない為、目の傷がすごいと言われ再びホチキスで止めました。そして、右顔面神経痛で右側が麻痺していると言われました。「血液検査をしますか?」と言われ検査を受けることになりました。結果は甲状腺機能低下症と言われました。翌日、動物病院に行き甲状腺の薬を5日分もらいましたが、ラミの頭はだんだんと右側に下がり、やがて右回りに旋回するようになりました。それからラミの闘病生活が始まりました。昼夜問わず死に物狂いで右にグルグルと旋回するのです。その間、嘔吐と下痢の繰り返しです。このかた粗相などしたことのないラミですが、失禁とウンチで大変でした。部屋は小便臭くなりました。МRの機械が伊勢崎にあると言うので〝獣医神経病クリニック〟まで行きました。残念ながらМRは全身麻酔をするので高齢のため命にかかわる危険性があると言うので検査は駄目でした。当然手術も無理でした。「血液検査をしましょう。血栓が原因ならば他の血管に新しい血管を作り血液の流れを良くし助かる事が出来るかも知れない」と言われました。そして4種類の薬をもらい帰りました。薬は全く効かず日に日にラミは弱っていきました。足腰が弱り水も飲めなくなりました。食べ物も自力で食べられなくなり介助がなければ食べられません。飲み物は水は受け付けなくなりましたが牛乳は飲みました。口半分が麻痺しているので上手く食べられません。ドライフードを湯でふやかしてつぶして食べさせました。早食いだったラミが15分~20分もの間、顔半分を容器に下ろして必死で舌を動かして食べています。
 
食物が顔に当たるので右眼を糸で縫って良かったと思いました。ラミの徘徊、旋回はますますひどくなり、どこにこんな体力と気力があるのだろうと驚いたほどです。そして1月31日、ラミはとうとう後ろ脚が全く動かなくなりました。私はこの日から薬をあげることはやめました。
ラミは頭と体で旋回しようと必死に飛び跳ねてあちこちに体をぶつけます。私は娘の所へ孫たちが夏に使っていたプールを借りました。プールのおかげでどうにか怪我は軽くすみましたが、その姿は悲惨でした。体はアザだらけ、可哀想だが私は決心しました。これ以上ラミに介護してもラミの苦しみは増すばかりです。主人やいとこは「安楽死をさせたら」と言いました。兄は「ラミは良くはならない。元にはもどらないと思う」と言いました。
麻痺している体を傷つけながら命がけで起き上がろうとしているラミの気力に涙が出ました。でも動いたとしても脳が損傷している為、ひたすら右回りに旋回するだけです。「生きていても仕方ない」私はそう思いました。そして2月4日に異変が起こりました。ラミは早朝、口から吐血しました。3~4回でしょうか。自由がきかない体で頭だけ上下に動かしています。そして左前脚を動かしています。やがて静かになり、波打つお腹が突然動かなくなりました。私はとっさに時計を見ました。午前11時でした。死です。とうとうラミは旅立ったのです。
涙が止まりませんでした。しばらく嗚咽して気持がおさまった時に、葬儀の事が頭をよぎりました。ネットで調べて翌日個別の立ち会い火葬をすることにしました。骨はペット霊園に納めようと思いましたが、やはり返骨してもらいました。40分くらいで焼けますと言われましたが、30分位でしょうか。「年齢の割には骨はしっかりとしています」と言われました。主人と2人でラミの骨を骨壺に入れました。不思議と涙は流れませんでした。さようならラミちゃん、15年と9カ月、多大なる癒しと楽しい想い出をありがとう。せめてもの救いは飼主より先に逝った事です。家族の一員として愛して来たラミちゃん、ラミちゃん、最後まで頑張ったね。ゆっくりと休んで下さい。                       




     コメント一覧
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狸さん、コメントありがとうございます。
まだ悲しみは癒えていませんが、ラミは虹の橋でゆっくりと安らかに休んでいると思います。
近所の人でやはり犬を飼っている家がありまして亡くなったことを知らせると一緒に泣いてくれました。そして夕方「ラミちゃんに」と言ってお花を持ってきてくれました。ありがたいです。とても嬉しかったです。

ラミまま  (2021/02/15 9:59:41) [コメント削除]

お疲れ様でした
ラミちゃんが体調を崩したのは昨年の10月だったのでしょうか。
文章を読んでいて、最初は“目に支障が出てきたのかな”“でも、目薬で改善するのかな”などと考えていました。
目にホチキス・・・医療上の処置とはいえ、大変なことになったのだと思いました。

苦しみながら動き回るラミちゃんの様子が想像できました。
こんな風に苦しむことならいっそのこと楽に・・・と私も一瞬、思いました。
けれど、その次にラミちゃんが傷つきながらも一生懸命に這い上がろうとしている描写が目に入り、最後の瞬間まで闘っているのだと悟りました。

見守る飼い主さん御夫妻もつらかったと思います。
それでも、最後の一瞬までラミちゃんは生き抜いて、そして大好きであった飼い主さん御夫妻に見送られて、そのことは幸せだったのです。
どうか、ラミちゃんがあちらの世界でどうか穏やかに過ごされますようにと祈っております。


 [WEB] (2021/02/14 16:01:49) [コメント削除]

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