都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2009/10/29 10:06:57|都市伝説
おいっ【都市伝説】
家はマナーとか風習にうるさい家庭で、ドアなどガッチャンと音たてたり、夜に音楽聞いたり口笛吹いたりするだけですっ飛んできて怒るような感じ。

当時、反抗期ということもあり、そんなことに腹立て夜中遊びまわって廃墟とか心霊スポットに行きまくってた。
んで、幽霊見付けたら一発殴ってみたいと思ってたんだけど、どこも結局何も出ず。何日も遭遇出来ないからイライラして友達二人と、ある有名な廃墟に行ってみた。

山の中にある廃墟で、庭に手作り風なブランコがあるんだけど、風でキーコキーコいってていい感じに雰囲気が出てたのね。

ワクワクしながらライターのみで進んで行ったんだけど、水溜まりがちいさな川みたいになってて(膝下位まであった)先進めなくなってたから、断念して今日はもう引き返そうと近くのコンビニまでジュースを買いに行った。
そしたら、友人たちの首にハッキリと首を絞めるような手形がついてた。一人は片手、もう一人は顎の下に指が四つずつついていて両手だった。

だけど、テレビでみるようなアザとかではなく、粉みたいな感じのがついていた。
本人達も別に苦しくなかったと言ってたし、廃墟だから壁とかの塗装が手について、それで首に触ったんじゃね?首が恋しかったの?とか笑い話にしながら首の粉を洗面所の水で洗い流しコンビニを出て、みんな眠いし帰えることに。

三人で二台のバイクで来ていて、俺は一人でバイクに、友達は二人で一台のバイクに乗って走ってた。

最初は普通に話ながら走ったんだが、川沿いの土手(金八みたいな所)に来たら友人達のバイクが突然フラフラしだして、俺のバイクの後輪に接触。
俺はバランスを崩して土手を途中まで転げ落ちんだが、スピードがあまり出てなかったし草がクッションになって幸いヒザと肘を擦り傷くらいしか負わなかった。

ふざけたことしやがってと思い、友人達のところへ行くと二人とも真剣な顔して謝ってきた。
あんまり覚えてないけど、気が付いたらぶつかってたと何回も言ってきたので、二人とも眠気が酷かったんだろうと思うようにして許した。

バイクも擦り傷程度だったし、俺の物ではなく友人のバイクだったから別にいいやと思い、自分の家の近くまで行き、友人にバイクを返し、友人達は眠そうに帰って行った。

俺は玄関をそっと閉め、泥だらけだったので風呂に入って汚れを落としながら浴室の鏡を見て、両手の跡が残ってた友人は顎の下に四つずつ指の跡がついてたな…それって自分でつけるのは不可能じゃないか?
後ろから首を掴まないとつかない跡だな。

まぁ、あんまり怖がらない俺を怖がらせようと、友人同士でグルを組んだんだろと思っていた。もし幽霊だとしたらみみっちい奴だな笑える。とか考え風呂を出て眠りにつくことにした。

その時の夢は忘れたが、高い所から落ちたような衝撃で、俺は目が覚めた。その瞬間いきなり右横胸に重さを感じ(左を下にして寝ていた)、初めての金縛りにあった。周りにも胸の上には誰もいない。

しかし胸が圧迫されて息が出来ない、そして腕も手首からは動き、足は指だけ動く。
それで苦しくてバタバタして、汚ねぇぞとか頭の中で思ってたら突然ふっと軽くなって全部のパーツが動くようになった。
俺は冷静に疲れてたんだなっと思い寝直した。

次の日の朝、学校へ行くための準備をしてた時、俺の部屋に隣の部屋から兄貴が来て、夜中に壁をノックするな!と言ってきた。
俺はノックなんかするか!用があるならドアをノックするわ!と言った。そして、金縛りに初めてあったこと、ひょっとしたら何か連れてきたかもよ?(笑
とか話したら、馬鹿なこと言わなくていいからノックするなと言って会社に出掛けて行った。

それから学校では特別何もなく、首に跡がついてた二人も特に何もなかったと話していた。
そして、テストが近いから、夜中の出歩きは当分自粛しようと話し合い、俺たちはそれぞれ家に帰った。

夜ヘッドフォンで音楽を聞いていたら突然コンポの電源が落ちた。トラックの違法電波か?と思い気にせずまた電源を入れて数分したら今度はピッっといって電気が消えた。
部屋の電気は、リモコンと壁のスイッチ、あと根本のコードを引っ張る、の三つでしかアクセス出来ない。
しかし壁とコードで消すと音はせず消えるが、リモコンで消すとピッっと音がなる。

となるとリモコンを間違えて踏んだか、トラックの違法電波か幽霊(笑)しかないが、俺はリモコンとかは使わずリモコンには電池が入っていなかった。
原因は違法電波ということにして電気をつけたら、今度はまたコンポの電源が落ちた。
流石に頭にきて、ふざけんなよこの野郎!とコンポに叫んだら壁がガタッと音を立てて、その日は好調に電気類は動いたが、夜俺が叫んだから母ちゃんが勢いよく来て怒られた。

次の日休日で兄貴と一緒に何かのゲームをやっていたら突然部屋の電気がピッっと消えて、コンポの電源が入りCDを流し始めた。
またトラックかよ。と俺は落ちついて電気をまずつけてコンポを消したら、兄貴はなんかこの部屋おかしくない?と聞くからトラックの違法電波じゃない?と言った。

そしたら今までによくあったのか?と聞くので昨日が初めてだと答えた。
違法電波なら三年住んでいる間に何回も体験してもいいんじゃないか?
家電にまで影響する強い電波なら周りの家や俺(兄貴)の部屋(兄貴も同じ電気を使っていた)でも同じことが起こってもいいんじゃないか?
お前本当に何か連れてきたのかもしれないぞ。と言い出したので少し気味が悪く感じた。

兄貴は真面目な性格で、幽霊?そんなのいたら家賃払わせると普段から言っているので、兄貴が幽霊を示唆するようなことを言うのは珍しかった。それで俺も少し意識するようになり始めた。

そうこうしてる間にとうとうテレビが消え、兄貴が気味悪がって部屋に帰って行った。

意識はしたが、俺には一発殴るという野望があったので、まぁいいやくらいにしか思わなかった。

そうして日か過ぎていき、次の週の休みになる頃には電気が消えるのもなれて、消える度にウザイんだよ!とか直接出て来いよ!とか言ってた。決まってそういうと壁がゴトッと音がなった。

その日は夜中にお腹が減ったか喉が渇いたかで、コンビニに行って目的のものを買ったり立ち読みして帰ってきたら兄貴が部屋の前にいて、話しがあると兄貴の部屋に呼ばれた。

何でも夜中に壁をハンガーみたいな細いものでガリガリやってる音が聞こえたから俺の部屋に文句を言おうときたらしい。俺はその時コンビニに行っていたので当然いなかったので、流石に兄貴もビックリして部屋の前で待っていたらしい。

俺は、いつもそんな感じだから気にしないよと言い、部屋に行った。明かに何か異変を感じたが、だったら出てこいとボソリと言い、寝ることにした。

深い眠りについていた俺は突然低い声で、オイッ!って言われて起こされた。(その時は仰向けだった)

目を開けた瞬間に何か来たなと感じた。当然金縛り付き。俺は動くパーツを探していた。手は全く動かないのだが、足はまるまる動くと確信した時、右足の足元に赤いワンピース?をきた髪の長い女の子が立っていた。
俺は凄く冷静で、今なら蹴れるんじゃね?とか考えて軽く蹴ってみた。見事に女の子の足に当たった。感触は表面はゴムで中身は金属みたいな感じだったのを鮮明に覚えている。

そんなバカみたいな体の構造の奴に勝てる訳ねぇとか思って焦ってたら、俺の右目の視界にワンピースの裾が入るか入らないかのギリギリの頭の上んとこにきていた。
そのあと視界から完全に消えたんだが、俺はずっと見続けていたら、今度は俺の左側からドアップで顔を俺の顔に近付けてきた。心臓が本当に一瞬止まったと思う。

女の子は髪が長く歳は十歳満たないくらいだと思う。表情は口元は笑ってるんだが無表情で、マネキンみたいな感じだった。
近付けてくる顔が止まり、顔を固定したまま俺の腹の上にまたがり腰を下ろし、両手を俺の肩におき、力を込めて押してきた。その力がハンパなくて呻き声もあげれなくなってた。
肩が砕けるんじゃないかと思ったほど力強く、とても女の子が出せる力じゃなかった。そしてそれに重い。本当に金属とゴムで出来てるんじゃないかと思った。

そんなことお構いなしにその女の子は、顔を俺の右耳に近付け何か言っていた。息も首にかかっていたが、ハッキリと聞ける距離なのに理解が出来なかった。

ビデオの男の声をスロー再生で伸びきった声みたいな感じでゆっくりでもなく普通のペースで喋っている感じ。本当にこの世の言葉ではない感じだった。もうその時点で俺は汗も出ないほどガクガクしてた。
女の子が一通り喋ると、今度は首を絞めようしてきた。あんな力で首なんか絞められた首がへし曲がると思い、必死に女の子のけつをヒザげりしてた。
だけど相変わらず女の子の体はゴムと金属で全く効いてない。というか蹴れば若干でも体が動くと思うんだが、全く動かない。
半分だめだなと諦めていた時、誰かがトイレのドアをおもいっきり強く閉めた。バッタンという音がして女の子が、ぅあぁ〜とか言いながら急にふっと消えた。
そのあと飛び起きてあたりをきょろきょろして、安全を確保しても不安でずっと朝が来るまできょろきょろし続けた。ヒザからは擦り傷の後から血が出ていた。

次の日俺が疲れた顔して朝食を食べていると、母ちゃんが俺の顔を見て、あらたまった様子で、昨日は危なかったんじゃない?と聞いてきた。

俺はビックリしたが、今までのことを全部話した。そしたら何となく分かってたって言ってた。
霊感とかはないが、勘がハンパなくいい人で、危ない思いしてるんじゃないかと思ったらしい。だから大きな音出せばいなくなるとも何となく分かったって言っていた。
だけど、俺の部屋に入るのは怖くて嫌だったらしいwww

それから母ちゃんが婆ちゃんに、酒みたいなのと塩を貰ってきて部屋の一番高いとこに置きなさいって言ってきた。
その通りにしたら以後、違法電波も女の子もノックも全くなくなった。だけど、備えてたお酒みたいなのは一日で干からび、塩は茶色く変色してた。きっと夏だからだなぁと思い。過ごすことにしてた。

ちなみに母ちゃんにその後、色々話を聞くと母ちゃんも小さい頃に不思議な体験をして、婆ちゃんに同じ物を用意してもらったららしい。
あと、首に跡がついた二人だが、全く何も起きず逆に俺の話をバカにしてた。
兄貴はその後、そのことでは何もなかったと言っていた。

結局女の子の目的が何だったのかとかは、分からないまま終わったが、なぜか俺は視界に入るか入らないかのところが、それから五年経った今でも凄く怖い。風呂場の鏡も、風景も、何もかも、目を離す瞬間に女の子が映ってそうな気がする。







2009/10/18 17:33:41|都市伝説
これはなに?【都市伝説】
今日、山手線内でのことです。ちなみに自分は高田馬場住まい。

午後遅くの山手線は家路に着く人たちなのか、はたまたこれから遊びに行く人たちのか、そこそこに混んでいた。

定時で仕事を終えての帰り道はいつも一時間弱かかり、できることなら電車内では座っていたいところであったが、ちょうど座席に空きが見当たらず、つり革につかまり立っていることになった。

目の前の席には5歳くらいの女の子が座っており、そのとなりには母親らしき女性が前抱きのベビーキャリアに赤ん坊を抱き、買い物の紙袋を足元に置いて座っていた。

品川から大崎、五反田、目黒、恵比寿と電車が進んで行き、母親の胸元で赤ん坊は時々思い出したようにむずがっている。
ケータイでメールを打ちながら、サングラス越しに親子を観察する。
母親は若い綺麗なひとで、多分30半ば程度だろう。
白いTシャツの上にブルー系のチェック柄ベアトップのワンピースを着ている。
温厚そうで赤ん坊を見る目が幸せそうな感じだ。

その母親のとなりで行儀よく座った少女はつやつやのショートヘアでくりっとした大きな目をしている。
白いTシャツにいかにも手縫いといったピンクと黄色のまじったチェック柄のスカートをはいて、ピンクのサンダルをはいている。
私の持つケータイの大量のストラップが気になるのか、しきりに私の手元を目で追っていた。

少女は赤ん坊がぐずるたびに
「泣いてるの?」
「お腹減った?」
と小さな声で、母親にとも赤ん坊にともつかない質問を投げかけた。
母親はキャリアを揺すって赤ん坊をあやし、
「お腹減ったのかな?」
と、同じように赤ん坊に問いかけている。

渋谷に電車が到着すると、車内はあわただしくなり、乗降客がどっと増える。
つり革につかまったまま周りを見渡すと、向かいの席の一番はしが空いていた。
私はすばやく移動してその席に座り、膝の上に荷物を乗せた。
ここから新宿に向かって車内が混み合うのでとてもツイていると思いながら。

案の定、人が増え、座席はあっという間に埋まって座席の前のつり革も満員となった。
私はさっきまで観察していた親子のことなど早々に忘れ、座席に座れたラッキーを噛みしめながら、手元のケータイに目を落とした。
折りたたみ式のそれをパチッと開くと、画面が真っ暗になっていた。
座席に座る、ほんの30秒ほど閉じていた間のことだ。
突然のことではあったが、こういうことはよくあるので、気にせずに電源ボタンを長押しした。
しかし、押し続けても電源が立ち上がらない。

たびたびお風呂に持ち込んだり、床に落としたりするので、接触が悪くなっているのだろうか。
こんなところで突然故障、ましてやデータの消滅なんてことになってはたまらない。
にわかに私はあわてた。

「これはミニー?」
その時、横から小さな手が伸ばされて、私のケータイを指さした。
ギョッとしてとなりを見ると、そこには小さな5歳くらいの女の子が座っていた。

「これはひつじ?」
髪の短い女の子は白いTシャツにピンクのスカートをはいている。
床に届かない小さな足には、おもちゃみたいなピンクのサンダルがはまっている。

私は混雑して見えない向かいの座席を見透かそうとしたが、それは無駄なことだった。
赤ん坊にしていたのとまったく同じような問いかけは、私にというより、まるでひとり言のように、遊び歌のように続けられる。
小さな指は、順番にストラップを指さしていった。

「これはミニー?」
「これはチップとデール?」
「これはセリア?」
「これはお人形?」
「これは首飾り?」
「これはなに?」
「これはなに?」
「これはなに?」

三回目の問いかけで、少女はぱっと私の顔を見た。
多分、私はその顔を一生忘れないと思う。

ガタンっと電車が大きく揺れて、膝に乗せていたバッグが床に滑り落ちそうになった。
あっと思って手を伸ばした。

もう一度となりを見ると、女の子はおらず、座席にはサラリーマン風の男性が静かに座っていた。
電車は、池袋に到着していた。

内回りの電車に乗り換えるため、ホームの階段を下りながら
私の目は自分の足元に集中していた。
間違えても二度と、あの少女の顔を見てしまわないように。

なんというか、頬の両側から吊り上げられたような
笑ってるんだけど、笑ってない、みたいな。

あああああっ気持ち悪い!!







2009/10/18 17:31:54|都市伝説
タロとジロ【都市伝説】
極限の環境を生き抜いた2匹の犬の感動の物語である「南極物語」

南極観測隊は昭和基地での越冬が大変な悪天候により中止となる。諸事情により15匹いた犬(カラフト犬)は泣く泣く南極大陸に置き去りにしてしまう。

犬が生きていける環境ではない、全頭死んでしまっただろうと誰もが思っていた。

再度、南極大陸に行くとタロとジロの2匹が生きていたのだ。2匹は隊員を見つけると、やせ細った体で懸命に駆け寄ってくる・・・・・・・・話の大筋はこんな感じだ。

この映画は実話をもとに作られているという。大まかな流れ的は事実だが、感動のラストにはかなりの演出があるという。

タロとジロの2匹を実際に発見したときの様子は映画とはかなり違っていた。

南極ではアザラシが沢山いるので食い放題だったらしく、2匹ともぷくぷくと太っていた。

そして隊員の姿を見つけても駆け寄ってきはせず、むしろ逃げ出す始末。2匹を捕まえるのには相当苦労したという。

極限の南極も2匹にとっては住みよい環境であったようだ。








2009/10/18 17:30:46|都市伝説
心霊スポットとタバコ【都市伝説】
線香をあげるのは、霊の魂が線香の煙を辿って天に昇る為らしい
このように霊魂は煙に寄ってくるらしい…
ではもし、体内に煙を入れる煙草に霊魂が寄って来たらどうなるのか?
それも心霊スポットのような憎しみを持った霊魂が煙草の煙に寄って来たら…

答えはとても危険!
霊魂が体内に入ると、大変な災いを引き起こし兼ねないもし、心霊スポットにいっても、そこで煙草を吸うのは避けてほしい







2009/10/03 1:13:17|都市伝説
歓楽街と自殺【都市伝説】
企業の研究所や工場は地価や水の利便等から地方に置かれることが多い。

自然が色濃く残り娯楽に欠ける地方では、勤め先と自宅を往復する日々となり易く、何をしたら良いかわからないので休日も家に籠りがちな傾向に・・・

某地方都市も一昔前は陸の孤島であった。
娯楽施設が少なく都会へのアクセスも悪い。外部から越して来た者はその都市に閉塞感似た雰囲気を感じていた。環境に慣れない者にとっては逃げ場無い孤島そのものであり、人口当たりの自殺率は全国的にトップクラスであった。

行政はこの現状を鑑みて労働者のガス抜きのため作られたのが、不自然にも住宅地にある歓楽街である。風俗店は無いもの居酒屋やキャバクラに近い飲み屋が軒を連ねているのだが、それがある区画は病院や教育施設が集う普通の住宅街である。

お姉さんが付くお店が多くあり、どこも認可を取っていない(降りない)。それは実質キャバクラなのだが認可を取っていないにも関わらず、店の前にお姉さんを立たせて堂々と営業している。

一般的な感覚ではまずいことのように思えるが、自殺を防止するという大義名分により黙認され続けて来た。事実歓楽街ができてからは自殺者数が減少したのだ。

しかし、近年歓楽街に危機が訪れている。一昔前まではある種閉鎖的であった地方都市であるが、近年では交通網の発達により都会へのアクセスが良くなり、ガス抜きが容易にできるようなった。そうなると歓楽街は自殺防止の役目を失い、一転して叩かれる対象となってしまった。

ほとんど野放しにしていた警察は態度を一転して、毎週のように検問を実施して、無認可のキャバクラへのガサ入れを強化することで歓楽街の潰しに掛った。

店の対策としては入り口に施錠をして、警察が来ると対面テーブルに戻して女の子の配置を変えるようにしている。女の子がお客さんの横に付くのは許可なしではアウトだが、テーブルを挟んでの接客はセーフなので、わざわざ入り口にカギ掛けてガサ入れ対策を行っている。また送迎バスを出したりして、なんとか客足が遠のくのを抑えようとしている。

その歓楽街、交通網の発達や警察の取り締まり強化が響いて最近では寂れて来ており、無くなるのは時間の問題と云われている。