栃木の語り部  栃木語り部の会

昔むかしの話を語る、栃木の語り部。 語り伝えたい話があります。昔ばなし、伝説、言い伝え・・・学校への語りの出前は60校を超えました。児童館、育成会、公民館、作業所、グループホーム、イベントなど声が掛かればどこへでも語りに出かけています。語りながら話も集めています。これからも出会いを求て語り続けていきます・・・
 
2013/08/08 21:56:24|イベント
新川和江先生の講演会があります
詩人 新川和江先生の講演会があります

 日時:2013年8月18日(日) 14:00〜16:00

 場所:栃木商工会議所 1階会館大ホール

 参加費:無料


新川和江先生は、栃木市出身の100歳の詩人、柴田トヨさんを見いだした産経新聞の『朝の詩(うた)』の選者として、栃木市にご縁のある方です。

また、下都賀児童詩研究会が出版した児童詩の詩集「あしたへのうた」にも序文を寄せていいます。

  第1部 「あしたへのうた」の朗読
 
  吾一の部屋の児童生徒の朗読 

   栃木中央小学校2年  井上鈴子
 
   栃木中央小学校2年  岩下美優      

   栃木中央小学校3年  新村咲       

   栃木中央小学校4年  岩下優世 

   國學院栃木中学校1年 栗原梨緒 

   栃木西中学校1年   佐藤萌香
 
   栃木東中学校1年   布川里和   

  自作詩朗読 
 
   国府南小学校4年   後藤春大 
    
              野沢佳央里 
    
              三上照子 
                      
  ビオラ・バイオリン演奏 粂川吉見


   第2部 新川和江先生の講演

新川和江先生を囲んで詩の世界に浸りましょう

 問合せ:栃木図書館 TEL 0282-22-3542

     山本有三ふるさと記念館 TEL 0282-22-8805

主催:NPO法人山本有三記念会







2013/07/28 21:59:32|イベントでの語り
「夏の夜の民話語り」無事終了!
 昨日「夏の夜の民話語りの会」が無事終了しました。6月末で満席になり、暑い最中の午後2時から4時のリハーサルも公開しましたが、こちらにも沢山お越しいただきました。本番は、豪雨の中にもかかわらず満席に近いお客様がお越し下さり、感激しました。ありがとうございました。 CC9の人気ブロガー「雨にも負けず風にも負けず」様がご来場くださり、取材して臨場感あふれる記事をUPして下さいました。私が書くより、客観的で素晴らしいのでリンクをさせていただきます。 http://cc9.easymyweb.jp/member/kuranomachi_k2/?c_id=96760  







2013/07/24 22:07:58|イベントでの語り
夏の夜の民話語りの会で『怪奇氷』販売
 今週27日(土)に栃木市嘉右衛門町の旧柳田肥料店奥座敷で「夏の夜の民話語りの会」を開催します。 すでに予約で満席になっておりますが、 見世蔵では武藤夕佳さんの怪談に因んだ作品の展示があります。 また、マチナカプロジェクトの皆さんによるシャレたかき氷 その名も「怪奇氷」を販売します! 氷は山田屋で調達 トッピングは嘉右衛門町のcafe bazzar(カフェバザール)さんオリジナ ルです☆ 14:00〜20:00くらいまで、限定50杯です。 武藤夕佳さんの作品の数々を楽しみながら、ぜひご賞味ください。







2013/06/25 7:09:31|その他
九十九曲がり(くじゅうくまがり)
 6月1日のことを「剥けの朔日」といい、水神である蛇が脱皮をする日とされ、人も衣替えをするので「衣脱ぎの朔日」とも呼ばれる。蛇の様に脱皮して新しい生命力を得て生きなおしたいものだ。今年は巳年、栃木市大平町に伝わる蛇の話をひとつ。

           九十九曲り(くじゅうくまがり)
昔、牛久村、川連村、土与村のあたりは、毎年水不足で水争いが絶えないかったんだと。
ある時、この三つの村が力を合わせて堀をつくって、巴波川から水を引くことになったと。北から流れている川が、大きく東に向きを変える、この曲がり角から水を引いて、百曲がりにすることで話がまとまった。
 その夜のこと、まとめ役の一人の男の枕元に美しい姫が現れて、
「お願いです、用水掘りを百曲がりにしないでください。どうか、九十九曲がりの堀をつくってください」と、涙ながらに言うと姿を消したと。あくる日、男がこの夢の話をすると、不思議なことに、他の二つの村のまとめ役の男も同じ夢を見たって言うんだと。
「そりゃ、よほどのわけがあるんだんべ。たたりでもあったらえらいことだぞ、ひと曲り減らして、九十九曲がりにすんべ」
長老のひとことで、堀は九十九曲がりにすることに決まったと。
  まとめ役の三人は、くいと縄を持って下検分に出かけた。雑木や夏草の茂った中を九十九曲がりになるように測りながら歩いて行くと、こんこんと湧き出る泉に出くわした。三人はかんかん照りの中を歩いて来て喉が渇いていたので、泉の水を飲んで一休みしていたと。真っ青な空に、急に黒雲が広がりあたりが暗くなった。「こりゃあ、ひと雨くるぞ」と、三人があわてて帰ろうとすると、目の前に、夢で見た美しい姫が現れたんだと。姫は
「私はこの泉に棲む大蛇です。百曲りになったら棲みかが無くなるところでした。願いを聞き入れてくれて助かりました。お礼に用水堀には水を絶やさないことを約束しましょう。」
と言うと、泉の面がフツフツと波立ち、姫は大蛇に姿を変えて、ザンブとばかり泉の中に姿を消したと。たちまち黒雲も掻き消えてもとの青空になった。三人は急いで引き返すと、村の人らにこのことを話したと。
 話が伝わって、こんな唄が唄われるようになった。

九十九曲がり百曲がり、なさけかければ姫が出る
   九十九曲がり百曲がり、今ひとつまがれば蛇(じゃ)が出るぞ

 九十九曲りの用水掘ができてからというもの、水は絶えることなく流れたんだと。お蔭でこのあたりでは、ひでりの心配も水争いもなくなり、豊かな村になったんだとさ。
                     めでたし、めでたし、おしまい。


 大平町の歴史に詳しい外丸健さんの案内で、現在の九十九曲りを訪ねた。九十九曲りの用水掘は長く大平町の田畑を潤していたが、昭和30年代の土地改良によってその姿を大きく変えた。掘は幾筋にも分かれて、碁盤の目の様に整えられた田畑の脇を、コンクリートに固められてまっすぐに流れていた。その昔は牛久や土与にはきれいな水がこんこんと湧き出る泉があり、外丸さんも子供の頃、泉の水を飲んだり泳いだりしたという。姫が現れたのは、牛久の泉か、土与の弁天様前にあった池か?どちらも今は田んぼになっていた。







2013/06/14 16:12:13|イベントでの語り
夏の夜の民話語りの会
「夏の夜の民話語りの会」のチラシが出来ました。