栃木の語り部  栃木語り部の会

昔むかしの話を語る、栃木の語り部。 語り伝えたい話があります。昔ばなし、伝説、言い伝え・・・学校への語りの出前は60校を超えました。児童館、育成会、公民館、作業所、グループホーム、イベントなど声が掛かればどこへでも語りに出かけています。語りながら話も集めています。これからも出会いを求て語り続けていきます・・・
 
2013/11/04 19:05:27|イベント
トークショー「柴田トヨの思い出を語る」 11月8日(金)開催
「とちぎが生んだ詩人・柴田トヨ回顧展」関連イベントのトークショーが金曜日に開催されます。

トークショー「柴田トヨの思い出を語る」
 知られざるトヨさんの姿や映画の撮影秘話を語る

出演 : 押田雅治氏(産経新聞社)
      柴田健一氏(柴田トヨさん御子息)

日時 : 平成25年11月8日(金) 開場 午後5:30
                 開演 午後6:00

会場 : 栃木市栃木文化会館 小ホール 
      栃木市旭町12−16 (TEL:0282-23-5678)

   ※参加費無料 申込不要・当日先着400名まで

同時公演 :村上ゆき(シンガー&ピアニスト)のピアノ弾き語り
        「柴田トヨさんをうたう」

主催 : 詩人「柴田トヨ」回顧展実行委員会
     栃木市・栃木市教育委員会

お問合せ : 栃木市教育委員会 文化課
        〒328-0031 栃木市日ノ出町14-36 

       TEL:0282-20-1089 FAX:0282-24-0353







2013/10/25 22:13:11|イベントでの語り
箏と昔語りの会「箏で寿ぐ吉原の花」を明日開催します
明日、とちぎ歌麿まつりのイベントで語ります。雨も午後には上がりますので、是非お越しください。

箏(こと)の演奏で寿(ことほ)ぐ「吉原の花」



日  時  10月26日(土) 14:00〜16:00

場  所  とちぎ蔵の街観光館  2階多目的ホール

参加費   無 料 (当日先着 50名)



喜多川歌麿「吉原の花」高精細複製画の完成を寿ぎ、
「花」をテーマにした箏の演奏と昔話りをお楽しみ下さい。
         
             

プログラム
オープニング  花変想曲

箏     花筏   祭花  砂絵

昔語り   酒を買いに来た鬼・なまずの恩返し・お藤さま 他

箏     雪人形の夢  花詩集  雪の華  花かげ変奏曲


ご一緒に歌いましょう  赤とんぼ 里の秋 村まつり 

           夕やけ小やけ 







2013/09/30 22:06:00|イベント
映画「くじけないで」の上映会
 詩人・柴田トヨさん(今年1月に101歳で逝去)の半生を綴った映画「くじけないで」の上映会を、トヨさんの生まれ育った本市で開催します。

◆日時 11月28日(木)18時開始 17時開場 

◆場所 栃木文化会館(旭町)

◆定員 400人

◆料金 一般1,800円(優待割引あり、詳細は整理券をご覧ください)

◆申込方法10月22日(火)から文化課及び各教育支所で整理券を配布。料金は当日会場入口で整理券と引き換えに支払いください。当日券は販売しません。

◆問合先  文化課(日ノ出町/市民会館内) ☎20‐1089
 



 この映画の栃木方言の監修指導をしました。

ロケに付き添って、芦田愛菜ちゃん、檀れいさん、倉野章子さんに栃木弁を教えました。

公開前なので詳しくは書けません。感動の映画です。是非ご覧ください。

試写会で、エンドロールに「方言指導 間中一代」と出ているのを見て、素敵な冥土の土産を頂いたと思いました。
 








2013/09/07 9:40:55|大平町に伝わる話
牛に乗って来た坊様

栃木市大平町牛久に天台宗医王山牛来寺(ごらいじ)がある。この寺に伝わる話をひとつ。

           牛に乗って来た坊様

 昔むかしの話だ。
ある夏の暑い日のこと、村の人らが田の草取りをしていると、街道を遠くから赤牛の背に乗ったお坊様がやって来たと。牛はじりじりと焼けつくような道をのっそり、のっそりと歩いていたが、喉が渇いたのかすっかり元気をなくして、立ち止まっては歩き、歩いては立ち止まっていたと。村の人らは、
「こんなに暑くちゃたまんねえ、牛も喉が渇いたんだんべ。」
「水飲ましてやりてえけんど、ここらにゃねえからなあ。」
と言いながら見ていた。お坊様は牛から下りると、持っていた錫杖で地面をトントントーンと突いたと。するとそこからきれいな水がコンコンと湧き出した。お坊様は牛に、
「さあ、飲め」と優しく言った。牛は嬉しげに喉を鳴らして水を飲んで、元気になったんだと。水は湧き続けてあっという間に池になり、川となって流れ出して渇いていた辺りの田んぼにも水が入ったと。これを見ていた村の人らは、
「ありがたい、ありがたい。これで水に困んねえ。」
と言って、手を合わせたと。
「お坊様、おらんたの村では悪い病が流行ってんだ。どうか助けてくろ。」
と頼む者もいた。
このお坊様こそ名高い慈覚大師様で、北へ向かう旅の途中だったが、村の人らの願いを聞いてこの地に留まって庵を結び、毎日冷たい池の中に入って身を清めると一心に祈り続けたと。すると不思議や不思議、病に苦しんでいた人らが一人残らず元気になったんだと。
 この庵が牛来寺の始まりで、今も薬師如来がおまつりされていて「薬師様」として信仰を集めている。
大師が牛に揺られて来たから、この辺りを牛来(うしく)と呼ぶようになり、今は牛久と書くようになった。
 池の近くは大師が「さあ飲め」と言ったことから「さわのめ」という地名になり、ここから流れ出る川は大師が身を清めたから「精進川」と呼ばれた。この水のお蔭で稲が良く育って豊かな村になったので、この川下のあたりを水穂(後の瑞穂村)と呼ぶようになったんだって話だ。 
                               おしまい。


 牛来寺の御住職と前住職の高野さんからお話をうかがった。この話の池は今の栃木翔南高校の南東にあった。八畳間が二つ位の大きさで、底からゴボゴボと水が湧き出ていたという。精進川の澄んだ冷たい水の底にはしじみもいて、夏は近くの子供達が大勢集まって来て水浴びしていたという。
ところが昭和20年代の食料増産計画や30年代の土地改良で、歴史を残そうとする地元の人たちの反対運動の甲斐も無く、国策で強制的に埋め立てられ、田んぼになってしまったのだという。今は「さわのめ」という地名を残すのみだ。







2013/08/18 23:42:12|イベント
新川和江先生の講演会

NPO法人山本有三記念会は、今日の午後
詩人 新川和江先生を栃木の商工会議所にお招きして
「詩が生まれるとき」と題しての講演会を開催した。

第1部としての「あしたへの詩」の朗読では
吾一の部屋の児童生徒とによる詩の朗読と自作詩の朗読が、
粂川吉見さんのビオラとバイオリンの演奏と共に行われた。

第2部は新川先生の講演

新川先生は産経新聞の「朝の詩」の選者で、
栃木市出身の詩人・柴田トヨを見出した方。

 講演の途中に、柴田トヨさんの息子さんで
 栃木市在住の柴田健一さんを檀上に呼び
トークショーにもなって、詩の話、柴田トヨの話、
詩人仲間の思い出など多岐に渡っての楽しいお話をいただいた。

最後は、自作詩の朗読をされ、代表作「私を束ねないで」
など3編の詩の朗読を聴くことができた。

講演会終了後、油伝味噌での交流会では、
下都賀児童詩教育研究会の有澤弘一先生と、
子どもの詩についての熱い思いを語り合われ、
詩を書く方々にアドバイスを下さったりしておられた。