たまには社労士っぽい話題です。
会社員は健康保険に加入してるはずです。
普通の会社だと政府管掌健康保険(現在は後で説明の通り少し違います)に加入します。
大企業だと健康保険組合というのに加入し、保険料も政管健保より一般的には安く、上乗せ給付も色々あります。しかも健保料は健保組合によって異なります。自前で保険料率決められるので、安いとこと高いとこ様々。要は会社の実力次第ってことなんです。
どちらの健保にせよ、給料から毎月健保料が引かれてますね。
特に、政管健保の場合、制度を運営してるのが政府なので、今までは保険料は全国一律でした。
ところが、民営化の流れで従来の政管健保の運営を「全国健康保険協会(協会けんぽ)」なる団体が行っています。今まで社会保険事務所でやっていた健康保険の仕事をこの協会へ移管したんです。
でも、資格取得や喪失(社員の入社や退職の届出)は今までどおり社会保険事務所に出さなきゃならず、保険証亡くしたり保険給付の請求は協会へと、内容によって届出先がバラバラ。
事務屋としては面倒なことこの上なし。二度手間にはなるし、無駄な経費はかかるし、あれだけ騒いだ社保庁叩きの成果がこれです。
しかも、今年9月分の保険料から、都道府県ごとに料率が異なるようになります。当初は差が少ないですが、それは激変緩和措置があるから。今後次第に格差が広がるはずです。
ちなみに、現在の保険料率は8.2%ですが、この
料率表にあるとおり、何だか西日本の方が高めになってます。でも北海道がバカ高!
医療費に比例してるらしいが、実際の運用が始まった頃に格差問題で一悶着ありそうだな。