今日は、聖書が書かれた頃の情報収集状況が気になって少し考えた。
わたしは、サッカーの感想を書くときに、テレビ放送やネットの記事を読んで自分なりの認識を整理しますが、聖書の時代はどうなっていただろうか。 記事を紙に書きあげる前に、何をしたのでしょう。
医者ルカが書いたと言われる 「ルカによる福音書」 を流し読みしてみて、気付いた記事は次の通り。
《バプテスマのヨハネに関する情報伝達の例》 そして、近所の人々はみな恐れた。さらにこれらのことの一部始終が、ユダヤの山地全体にも語り伝えられて行った。 ルカによる福音書1章65節
《イエスに関する情報伝達の例》 それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。 それを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。 しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。 ルカによる福音書 2章17〜19節
《イエスが伝道をはじめた頃の情報伝達の例》 イエスは御霊の力を帯びてガリラヤに帰られた。すると、その評判が回り一帯に、くまなく広まった。 イエスは、彼らの会堂で教え、みなの人にあがめられた。 ルカによる福音書 4章14〜15節
情報は原則として、人から人へ、多くの人たちの驚き・感動・恐れなどのエネルギーによって伝えられ、ルカのような特別な意思を持った人たちによって収拾されたものと考えられます。
ルカによる福音書が書かれた年代は、57年〜60年と言われていますから、情報収集時期はそれよりも早いのだが、イエスの誕生の記事は、少なくとも30年以上経過した後に始められたはずである。 情報収集対象が本人かその子供かそれを聞いた人か、多くの情報を集めて整理したに違いないが、具体的で詳細な内容の羅列記事を見ると、多くの人たちの驚き・感動・恐れが極めて大きかったものと推察されます。
そして、今のわたし達も驚く内容です。
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