クリスマスは過ぎたが、日本人にとって聖書は、歴史的に異なる生活体験から書かれているので、理解しにくい。
聖書の世界に少しでも近づきたいので、言葉の意味をチェックしようと思う。
ゆっくり調べるので、関心がある部分だけ読んでネ。
勉強嫌いのわたしは、原語を読む能力などありませんし、分厚い注解書を開く勇気もまだ無いので、聖書に付随する解説欄(いのちのことば社、新改訳、注解・索引付き)を参考にしたり、他の部分の使い方から意味を汲み取ろうとしています。
対象は次の文章。
きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 ルカによる福音書 2章11節
(1) ダビデの町:旧約聖書に多く出てくる町の名前で、最初に、サムエル後書5章7節に出てくる。 「ところがダビデはシオンの要害を取った。これがダビデの町である。 解説欄—ダビデの生誕地、ベツレヘムのこと。死海の西側でエルサレムの南8キロにある。
(2) 救い主:「キリスト」が固有名詞化するに連れて用いられた 比較的後期の新約用語(ギリシャ語)。
福音書ではルカが初めて使用した。 わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。 ルカによる福音書 1章47節 旧約でもヘブル語で救い主と訳されている言葉がある。例えば次のダビデの歌。 彼はこう歌った。「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、 わが身を避けるわが岩なる神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。 私を暴虐から救う私の救い主、私の逃げ場。 サムエル後書 22章2〜3節
(3) 主 :旧約では、イスラエルの神ヤハウエを意味した。 ここも、イエスがヤハウエの神そのものであることを示す。 イエスが主であることは初代教会の信仰告白の中心だった。
蛇足だが、私も含め日本人の感覚は、家の主人、土地の持ち主、犬の飼い主、 のような使い方になれているので、意味を掴みにくい。
同じように、神という言葉も、山の神、風の神、川の神、学問の神、etc、 威力の優れた存在に対する恐れの念を抱かせる対象を指して用いる場合が多い。 神々という感覚におちいりやすい。 聖書 (特に旧約聖書) を読んでいくと、人と個人的かかわりを持つ絶対的存在者として 書かれていると感じるようになるでしょう。
(4) キリスト :ヘブル語の 「油注がれた者」 の意味から、同じヘブル語の 「救い主」 を 意味するようになったヘブル語 「メシア」 に相当するギリシャ語からの音訳 ↑↑わかりにくい。 困った。 ヘブル語の 「救い主」 ヘブル語 「メシア」 ギリシャ語の 「キリスト」 はどれも同じような意味だと考えてよいと思います。少し乱暴な表現ですが。
|