花ど真ん中の里便り

栃木県は日本の花ど真ん中です。
 
2021/05/11 9:12:33|その他
借金返済は台所から
 
 田中正造が借金返済のため
緊急発動した田中家「家政の憲法」
四か条です。

一、借債は食事所に貼付して
  家内一同の記憶に存ずる事
一、向う三ケ年間在来の雑品を利用し、
  容易に新規の物品を購入せざる事
一、日曜日には家内一同休息する事
一、新なる事に付き金銭の支出を
  要する事あらば家族一同の協議を
  経(ふ)べき事
       (田中正造全集@)

  田中正造、酒屋の住み込み番頭、
暇をみて、家に帰ると、畳表が、
新しくなっていました。
 
 畳とマルマルは、何々と思いきや、
オレは聞いてイナイ!憲法4条違反!
 
 ところが、父の指図と分かり、
マサカ、カツ夫人と同じように、
父を実家?に、帰すわけにいかず、
正造憲法は中止!!。
 2012年11.22.里便り再掲。
 
 







2021/05/10 11:31:59|その他
 自然から爛漫へ 狭間検証
 自然から爛漫へ、十年一昔、
里便りで紹介した田中正造の
エピソード、いくつか再掲します。
 
 2012.11.19正造スタイル
 
 上役殺しの疑いハレ(明治7.4.5)
帰郷した正造が、近くの酒屋の番頭に
就職した時、カツ夫人が正造のために、
着物、前垂れを新調しました。
 
 これが田中家政憲法第4条違反!
家族に諮らず、協議しなかった!
カツ夫人は即刻実家へ追放。正造、
恋女房の心尽くしに内心、感謝しながら、
泣いて馬謖を斬る。
 
 正造の性格を飲み込んだカツ夫人
こころ痛めながら正造を遠くから
見守るようになりました。
 







2021/05/08 12:44:25|その他
なぜ君は田中正造を追いかけるのか
宵ごとにひとやのまどにおとづれて
     さびしさまさる宮城野の月
 
 前文に自分は無罪潔白だと訴える正造に
対して、江刺の聴訟は怒り出し(略)
拷問もきかず、聴訟は正造を獄に戻し、
 
 ひとや(人屋)獄、囚獄。聴訟(裁判官)
K・ストロング、田中正造伝、p70引用。
 
 ここまでキーを叩いて、引用ばかりじゃあ〜
正造、年三十一、奥さんもいたのに別に書きよう
ないの?喝
 
 
 
 







2021/05/07 10:13:15|その他
年三十一漸自然を
 田中正造、三十一歳、明治四年(1871)
年譜に、6・10 江刺県権大属木村新八郎
暗殺の犯人として逮捕される。
 
 免職され、花輪分局獄より江刺県獄に
護送される。「年三十一漸自然を重んじ、」の
境地ではない!
 
 うしろ手を負わせられつつ七時雨
  しぐれの涙掩ふそでもなし 正造
 敬愛するK・ストロング氏は著書の中で
この歌を次のように述べ採り上げています。
 
(正造翁は)喜怒哀楽を自然に、楽に表現し、
そうした気持ちを自然の形態とすぐに結び合わせて、
ユーモラスな、あるいは感動的な効果を表す才を
持っていた。

「引用」K・ストロング著、田中正造伝
 
 
 
 
 
 







2021/05/06 9:20:39|その他
正造翁の放蕩
 田中正造翁年譜 島田宗三編
安政二乙卯年 十五歳
悪友に誘われて梁田の青楼に遊び、
後三年病を得、大いに悔ゆ。
 
 田中正造翁の研究は道を聞く
ことから始まります。旧網戸村
浅間神社は、田舎道で、手を振って
止めた車が「分かり難いから」そう
言って、誘導案内してくれました。
(2013年7.19)里便り。
 
 実は、この2013年の里便り、
正造翁が(秘かに隠れて?)病気治療に
当たった場所探しの話です。
 
 島田宗三さん同様、正造翁の放蕩、
今振り返っても、穏便に扱い、書いて
います。喝