花ど真ん中の里便り
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2021/08/31 13:43:27|
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鉱毒証言 霜降九月節渡良瀬
霜降九月節に、渡良瀬川沿岸枝流に
青笹を束ねて是を水中に入置きますると、
蝦(えび)抔が少し位は取れました。
庭田さんは、当時の伝統的な川魚漁を
紹介し、豊かだった渡良瀬の自然を追憶
しています。
昔、村の者が、伝統的な「置き漁」で
独りでは、網が上がらず、SOS!
「三枚莚にせきなく(魚が莚イッパイ、隙間が
ナイ)取れました。
左様な事二度は御座りません。鉱毒被害以来
少しも取れません。又沼も川も浅くなり。
[引用]
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」
庭田源八 著
春:立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏:立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋:立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬:立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒
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2021/08/31 8:53:06|
その他
公害の原点 渡良瀬の四季
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」庭田源八著、
感動の書です。 庭田さんが使った漢字、
ヨミは?意味は?鉱毒証言を、改めて〜。
立春正月の節〜、「最早陽気でございまして
譬ば湯気の如きが立ち登る」文中の「譬」、
漢字ナビで、ヨミは例えば。知るは楽しみ。
湯気の立ち方、庭田さんの指摘です。
鉱毒被害(略)候田圃には湯気の立登るを
不見。
愚考仕候には、鉱毒のため陽気の立登る
土地性分なきものと見留候。
(土地が死んでいる)
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2021/08/29 9:12:54|
その他
鉱毒証言(補稿) 穀雨三月渡良瀬
穀雨三月の節に、色々草が生へ、
其名つまびらかならず書印に難及候故
是を略す。(庭田さんの迸る気持ち)
迸る(ほとばしる)
八十八夜にも相成りまして苗代の水を
上げます。鯰や鮒や鰌抔がよろこんで〜〜
沼や池川筋に一面に游ぎ歩きました。
是を取りまするには(庭田さん、引用書で
漁法詳細説明)鉱毒被害以来取れません。
諺に菜葉に蝶が〜ありますが、只今では
鉱毒被害のため、蝶も菜葉類も至って少しか
御座りません。
[引用]
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」
庭田源八 著
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2021/08/29 9:07:09|
その他
鉱毒証言 立夏四月渡良瀬
立夏四月之節に相成りますと、
(立夏は二十四節季名で四月から
六月中まで夏に季節分けされている
「夏」
立夏(りっか) 4月節
小満(しょうまん)4月中
芒種(ぼうしゅ) 5月節
夏至(げし) 5月中
小暑(しょうしょ)6月節
大暑(たいしょ) 6月中
又喚子鳥抔と申す鳥が、毎晩〜〜
ほう〜〜〜〜と啼き、かこ〜〜〜〜と
啼くのも有りました。
近頃は御座りません。
林や山藪抔には野蒜と蜻や蝶や蛞や
抔が、又枝蛙、蟻抔が多く居りました。
鉱毒地には只今では少しもおりません。
[引用]
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」
庭田源八 著
参考
喚子鳥(よぶこどり)=閑古鳥(かんこどり)
蜻 (とんぼ)
蛞 (かつ、おたまじゃくし、なめくじ)
枝蛙 (えだかわず、モリアオガエル)
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2021/08/27 7:40:17|
その他
鉱毒証言 庭田源八さんの願い
諸君希くは、我等栃木県
足利郡吾妻村大字下羽田一番
庭田源八宅へ御臨覧願上升。
一切付御べんめい致し升。
[引用]
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」
庭田源八 著
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