花ど真ん中の里便り

栃木県は日本の花ど真ん中です。
 
2021/12/03 8:24:58|その他
直訴状 足尾銅山アリ
伏テ惟ルニ東京ノ北四十里ニシテ足尾銅山アリ。
 
田中正造加筆[]内。
[+近年鉱業上ノ器械洋式ノ発達スルニ従ヒテ
其流毒益々多ク]
 
其採鉱製銅ノ際ニ生ズル所ノ毒水ト毒屑ト
[久シク→之レヲ]澗谷ヲ埋メ渓流ニ注ギ、
渡良瀬河ニ奔下シテ沿岸其害ヲ被ラザルナシ。
 
 田中正造が命を掛けた直訴状、
幸徳秋水起草は、時代の背景、世相を
伝える漢字、熟語を鏤め、翁の加筆を
俟った最高のメッセージです。喝
 
 







2021/12/02 11:42:43|その他
直訴状 自家用字典
 田中正造直訴状、この春、自家用に
作りました。12月10日、直訴の日に
向けて、再掲です
 
謹奏
草莽ノ微臣田中正造誠恐誠惶頓首頓首謹テ奏ス。
 
「草莽の臣」
 民間にあって、国の大事を思い国のために
働く人。
 
伏テ惟ルニ臣田間ノ匹夫敢テ規ヲ踰エ法ヲ犯シテ
鳳駕ニ近前スル其罪実ニ万死ニ当レリ。
而モ甘ジテ之ヲ為ス所以ノモノハ洵ニ国家生民ノ
為ニ図リテ一片ノ耿耿竟ニ忍ブ能ハザルモノ
有レバナリ。
 
「一片の耿耿」
 光が明るく輝くさま。気にかかることがあって、
心が安らかでないさま。
 
伏テ望ムラクハ陛下深仁深慈臣ガ[狂→至]愚ヲ
憐レミテ少シク乙夜ノ覧ヲ垂レ給ハンコトヲ。
 
「乙夜ノ覧」」
 乙夜は午後十時くらいの時間。この場合、
忙しい公務から解放される時間になったら、
直訴状を読んでください。(続く)
 
 
 
 
 
 







2021/12/01 9:19:23|その他
鉱毒証言 小寒十二月の節渡良瀬
 小寒十二月の節に相成りますると〜
庭田孫八さんが、鉱毒被害実記で
渡良瀬川筋のうなぎ漁を懐かしく
伝えています。
 
 「うなぎ掻き」
土に差さったような状態で、
冬籠しているうなぎを、鉄を
曲げて作った(熊手の様なもの?)
漁具で掻く。
 
 「穴釣り」
寒中、厚き泥の中に空いている
うなぎの「吹穴」に蚯蚓を刺した
針を入れ〜釣る。
 
 是も鉱毒被害,廿歳位の青年、
此例を知りますまい。
 
「引用」庭田孫八著
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」
(小寒)今の暦は1月5日です。 
 
 







2021/11/30 8:17:22|その他
 直訴のこころ (再掲)
 マイブログ「里便り」で直訴を検索、
2010年8月に発信した「直訴」鉛筆一本渡世人が
出てきました。

 田中正造翁とのお付き合いは、2012年から、
偶然の一致?(直訴のこころは違いますが)〜です。

 (取材記者から内勤に回され、カッ!となって、
辞表提出)職探しが始まりました。週刊誌に載った
自分の署名記事を集め、それをメディアに見せて、
自分を売り込みました。

「よくオレがツカマッタ!」闖入者を見て、
多忙の社長さんは目を丸くしました。
首都圏の新聞社でした。

 試験の成績は不合格!?社長推薦なんで
採用した。後で編集局長(ベロ抜かれるよ)から
嫌味を言われました。

 実は、社長は、学校の先輩でした。初めてお会いし、
直訴しました。次の問題は、二度目の退職願いを、
どう編集長に切り出すかでした。喝







2021/11/29 13:35:29|その他
直訴は空前絶後の大椿事か戦略か
 嗚呼、空前絶後の大椿事
時はこれ明治34年12月10日、
第16回帝国議会開院式の日、
 
 年の頃は60歳ばかり、「お願ひが
ござります」三度破鐘の大音声に、
願書用の物表には謹奏〜これなん
前代議士田中正造氏なり、
「引用」 明治34年日本館発刊
「空前絶後の大椿事」

 六角家の獄、岩手の獄、そして
自由民権の死闘と、修羅場を生き抜いた
まことにしたたかこの上ない人物に
機略のないはずはない〜
 
 「戦略家正造」が理解できないと
「鉱毒事件研究」も正造の戦略が把握できず、
「真相」に迫れない場合があるかも知れません。
  「引用」考察「鉱毒事件の真相と田中正造翁」
                  布川了。