昔のホームページの雑記ログを見ていたら、 分類もせず無造作に押し込めてあって勿体無いなと思う感想や考察etcがありました。 そんな訳で書く事が特に無い時、サルベージも兼ねてコピペしたり追記したいと思います。
せっかくですから自己の反省も兼ねて 東方キャラの名前の検証でもしてみる事にしました。 主人公組を除いて作品ごとに列挙しました。 あなたは何人中二的な仰々しい名前だと思うでしょうか?
○博麗霊夢(はくれいれいむ) ○霧雨魔理沙(きりさめまりさ) ○十六夜咲夜(いざよいさくや) ○魂魄妖夢(こんぱくようむ)
この辺りは主に主人公組です。 難しい字を使っていますし一般人の名前ではまずないですが読めなくはないでしょう。 まだまだレベルとしては面はゆい、という程度ではないでしょうか。 魔理沙辺りは暴走族臭がしますし一番下は怪しいものですが。 大体霊とか夢とか夜とか、そういう漢字が入っている時点でアレでしょうか。
○ルーミア ○チルノ ○紅美鈴(ホン・メイリン) ○パチュリー・ノーレッジ ○レミリア・スカーレット ○フランドール・スカーレット(通称フラン)
まずはWindows版最初の紅魔郷から。 まあ、海外の名前はそれ程変には見えませんね。 しかし長い名前で愛称・通称があるのは何となくそれ系の匂いもする気がします。 なお名前が簡単なので単純な妖怪・妖精の類は省いてもいい気がしました。
○レティ・ホワイトロック ○橙(チェン) ○アリス・マーガトロイド ○リリー・ホワイト ○ルナサ・プリズムリバー ○メルラン・プリズムリバー ○リリカ・プリズムリバー ○西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ) ○八雲藍(やくもらん) ○八雲紫(やくもゆかり)
次の作、妖々夢から。 前述の様に海外の名前はそれほどひどい名前には見えません。 あえて言うなら、やたらミドルネームがある名前は怪しい気がします。 そしてこの作品では引かれる人にはとことん引かれる「最強キャラ」が初登場します。 何でもありの最強妖怪、八雲紫です。 詳細は語らなくていいと思いますが何でもありの万能の能力を持ており その気になれば世界を滅ぼせるという月型キャラとも対等に戦えるトンデモ設定キャラです。 紫と書いてさりげなく「ゆかり」と読むので名前の読み自体はまあキャパシティ内でしょう。 一応普通に変換できました。…後の事を考えたらこれは基準にならないかもしれませんが。 しかし姓の八雲は危険です。この名前はいわゆる邪気眼小説に頻繁に見る名前です。 そんな事を言うとサザンアイズファンに失礼ですが。
○リグル・ナイトバグ ○ミスティア・ローレライ ○上白沢慧音(かみしらさわけいね) ○因幡てゐ(いなばてい) ○鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・イナバ) ○八意永琳(やごころえいりん) ○蓬莱山輝夜(ほうらいざんかぐや) ○藤原妹紅(ふじわらのもこう)
さて、そのまた次の永夜抄です。 カタカナ名の妖怪でさえ長々しくなりましたが仰々しい名前ここに極まれりな回ですね。 自分でも打ち込んで変換しててイライラしてきた位です。 一部名前遊び的な前もありますがこれはひどい。 それにしてもうどんげは変換して出てきました。そういう架空の植物があるそうですが 変換で出てくるのはあまり普通にはならない気もしてきました。 うどんげ(通称)は偽名で、名付け親が二人いたためにこんな名前になった理由もあります。 八意(やごころ)も普通は読めませんね。変換も出来なかった。 輝夜(かぐや)は正直当て字もいいとこですね。どう見ても「てるよ」としか読めません。 藤原は普通の姓ですが妹紅(もこう)とは読めません。自分も全然わかりませんでした。 てゐに関してもわざわざ旧字を持ってきてますね。 この作に関してはやり過ぎちゃったネーミング感が思えば強すぎますね。 これを最初に見たら誰だってこういう名前ばっかりなのか、と思うはずだ…。 こりゃあ厨ネーミングと非難されても仕方ないな…。
○メディスン・メランコリー ○風見幽香(かざみゆうか) ○小野塚小町(おのづかこまち) ○四季映姫・ヤマザナドゥ(しきえいき・ヤマザナドゥ)
既存キャラが多かった花映塚軍団ですね。故に新キャラが少ない。 最初のメディスン辺りからそれっぽい匂いが漂ってますね。 小説のタイトルという元ネタといえば元ネタなんですが。 幽香でふと思いましたが、これがその手のパターンな気がします。 読みだけ読むと普通の名前なのに、わざわざ漢字を仰々しくする。 このパターンはアレ臭がすると認識しました。 小町に関しては古風な名前だな、で済む程度でしょう。 しかし最後がとんでもなさすぎますね。 彼女の本名は前半の四季映姫だけで後半はいわゆる官職名なんですね。 ○○大納言とか○○左大臣とかそういう系統です。 しかしそれでも、それだけでも非常に邪気眼的ですね。 そもそも名前に姫とかいう字が入っている時点で邪気眼だ…。
○秋静葉(あきしずは) ○秋穣子(あきみのりこ) ○鍵山雛(かぎやまひな) ○河城にとり(かわしろにとり) ○犬走椛(いぬばしりもみじ) ○射命丸文(しゃめいまるあや) ○東風谷早苗(こちやさなえ) ○八坂神奈子(やさかかなこ) ○洩矢諏訪子(もりやすわこ)
さてその次、風神録です。 日本の神様がモチーフの話だけあってスゴいスゴい。 良く考えてみたらベースを日本神話や逸話になぞらえれば 自然に仰々しい名前になるんじゃないか? などとも思ったりしました。 凝るのはいいんですがやたら神話に関連する話にしたがるのは 月姫のパクリのガイドラインにも記されている事ですからね。 諸刃の剣です。 まあこの話のボスは豊穣の神だったり厄神だったり河童だったり天狗だったりで、 人間離れした名前になるのも当然といえば当然なんですが。 東風谷が全然読めませんでした。 また、射命丸文が何て名前なの?と同僚に聞かれた事があります。 文と書いてあやと読めるんですがやはり一般的ではないですね。 椛に関しても紅葉ではなく椛な辺りがアレな感じがします。 後半3つは姓がスゴい割に名前が普通だなとも思ったんですが。 やはり○○子と言うのは平凡な名前だと思わせるファクターがあるみたいですね。 他の字で台無しにしてなくもないですが。
○サニーミルク ○ルナチャイルド ○スターサファイア ○伊吹萃香(いぶきすいか) ○森近霖之助(もりちかりんのすけ) ○稗田阿求(ひえだあきゅう) ○永江衣玖(ながえいく) ○比那名居天子(ひななゐてんし)
今度は萃夢想やらの番外編のキャラを。 上の三人は三人組の妖精です。むしろ魔法少女の匂いがしますね。 萃香と霖之助、普通に変換しても漢字が出てきませんでした。 稗田阿求に関しては今回書いてようやく読み仮名を知ったほどです。 それにしても一番下がスゴいですね。姓から四文字ってだけでもスゴいのに 読み仮名にも旧字、天人だからと言って天子などと付けてしまうスゴさ。 作中でも退屈だったからという理由で騒ぎを起こして楽しむなどまさに邪気眼キャラ…。
○キスメ ○黒谷ヤマメ(くろだにヤマメ) ○水橋パルスィ(みずはしパルスィ) ○星熊勇儀(ほしぐまゆうぎ) ○古明地さとり(こめいじさとり) ○お燐 ※本名は火焔猫燐(かえんびょうりん) ○霊烏路空(れいうじうつほ) ※愛称はお空(おくう) ○古明地こいし(こめいじこいし)
最新作(当時)、地霊伝でラストです。 名前だけカタカナっていうのもEVA的というか近未来を想定したみたいで いかにもカッコつけちゃいましたって匂いがしますね。 仰々しいというか変な名前の勇儀は星熊童子という鬼をモチーフにしたからだそうです。 その手の出典があるとどうしてもソレっぽくなるのは既に述べましたね。 空と書いてうつほと読むのは知ってましたが改めて見るとアレ感がしますね。 この連中はむしろ妖怪種族を示す名があったりで名前とは少し違うんじゃないかという気も。 どっちにしろアレなんですが。 しかし…河城にとりでも思いましたが名前だけをひらがなにすると すさまじいロリ臭というか美少女ものの匂いが一面に漂ってきますね。
…とまあ一通りのキャラ名を列挙して考察してみましたが、 東方もあんまりラノベ系と変わらない気がしてきました。 自分がそうじゃないイメージを抱いていたのは小説ではなくゲーム、 …という認識が強かったからでしょう。 結論を言うと、、名前だけで言えば東方もラノベ系ネーミングと変わらないですね。
※ここから追記
さて、ついでなのでそれ以降の作品について追記しましょう。
○ナズーリン ○多々良小傘(たたらこがさ) ○雲居一輪(くもいいちりん) ○村紗水蜜(むらさみなみつ) ○寅丸星(とらまるしょう) ○聖白蓮(ひじりびゃくれん) ○封獣ぬえ(ほうじゅうぬえ)
星蓮船ですね。基本的に妖怪なので、その妖怪そのものを指す単語が含まれる為、 どうしても仰々しい名前になりますね。傘とか雲とかはいいんですが、聖とか封とかは厨くさいでしょうか。 ただし、前者の場合、「ひじり」と言ってある種の僧を指す称号みたいなものなのでそうとも言い切れないんですね。名前の部分の白蓮は僧としての名前の様なものなので、それっぽい単語になるのも必然とも言えます。 後者も、名前と言うより種族や存在そのものを指していますからね。 一見仰々しく見えますが、事情を知るとそうとも言えない感じです。
○幽谷響子(かそだにきょうこ) ○宮古芳香(みやこよしか) ○霍青娥・青娥娘々(かくせいが・せいがにゃんにゃん) ○蘇我屠自古(そがのとじこ) ○物部布都(もののべのふと) ○豊聡耳神子(とよさとみみのみこ) ○二ッ岩マミゾウ(ふたついわまみぞう)
これはスゴイですね。特に、屠自古がぶっ飛んでいる。 どこまでが苗字で名前なのか区別が付かない神子も相当なものです。 ただし作者本人も屠自古に関しては中二くさいと自覚してました。 この作品群は基本的に飛鳥時代の人間なので、今ではあり得ない仰々しい名前になるのも仕方ないと言えば仕方ないのですね。 神子に関しては、神という単語が入っているだけで厨くさいですが彼女は元々聖徳太子を原型とする皇族関係者という設定なので、ある意味では必然的です。とはいえ、漢字の持つイメージだけでも厨くささは相当なものですか。 青娥は中国の名前です見慣れない漢字が使われてますし、仙人の名前を持ってるのでこれも仰々しいです。 厨くさいとは別ベクトルですが、マミゾウもスゴイ名前ですね。 この作品が、最も仰々しい中二くささのグループになりそうです。
○綿月依姫(わたつきよりひめ) ○綿月豊姫(わたつきとよひめ) ○姫海棠はたて(ひめかいどうはたて) ○茨木華扇・茨華仙(いばらぎかせん・いばらかせん) ○本居小鈴(もとおりこすず)
さてそれ以降の書籍キャラです。 綿月姉妹は姫という単語のせいでとても厨臭いですね。 実際に彼女らは神話の神をルーツに持つ…と言うか神と同一人物だったりするので仰々しくて当然なんですね。 姫海棠は一応植物の名前ですね…まあはたてなんて名前は実際には無いであろう名前ですが。 茨木は普通ですが元々茨木童子から来ているので意味を考えると中二くさいのです。 小鈴に関しては本居宣長というモチーフがある事といい、ちょっと古風な程度で済むかもしれませんね。
ふうむ、改めて見直してみるとむしろ仰々しい名前のキャラが増える傾向にありますね。 近年の作品のキャラは、出典が歴史上の人物だったり何らかのルーツを持つ妖怪が多いのでむしろ必然とも言えます。
つまり結論! 東方キャラの名前も随分と中二的な名前が多い! と言う感じですね。 ちょっと古風な程度、というレベルで済むのもありますが。
ふと頭をよぎりましたが、皆川作品の西洋人キャラはそう考えると随分平凡な名前が多いなあ…と思いました。 |