ドイツに留学していた友人(ヴァイオリン)のリサイタルの伴奏をさせていただくことになり、彼女が留学時の先生の講習会に参加するというので私も伴奏で参加、ついでに室内楽でも受講しようかなと画策しているのですが、
「師匠はアントワーヌ・グラー先生といって、ベルギーのブルージュという町で講習会をおこなうんですよ」
へえ〜。ブルージュは6年ほど前遊びに行ったわねそのときカシス味のビールとか飲んだなあベルギーはビールが美味しいし楽しそうそれはともかくあなたの先生ってフランス人のような名前ですね・・・って
うちの学校(ヴェルサイユ地方国立音楽院)の先生でした。 (現在は退官されているそうですが)
凄い偶然というか彼女はベルリンに住んでいたわけで、グラー先生はパリに住んでいるわけで、事情を訊いたら2週間に1回くらいベルリンからパリに通っていたらしい。
そ の 距 離 お か し い 。
(パリ〜ベルリンで約900キロ弱あります)
人のこと言えませんが、なんとなく大陸在住経験者って、距離感に関しておおらかというか、大雑把な感じがします。
因みに講習会の室内楽の先生はグラー先生の奥様で、私のヴァルサイユ時代のピアノの師匠ともお知り合いということが発覚。
世間は狭いというか、なんだろうこのご近所感覚。
私たち、ユーラシア大陸の端っことはみ出したところにいるんですよね・・・?
そして今回はベトナム航空利用。
行きは7月22日成田発、ハノイを経由して23日パリ着、
帰りは8月4日フランクフルト発、ホーチミンを経由して6日成田着。
ハイシーズンにヨーロッパ往復57000円というお値打ち価格にてご奉仕中でした。
まあホーチミンで17時間待ちという極悪スケジュールなんですが。
余りの安さ(と不便さ)に不安にならないでもないですが、特にブルージュからフランクフルトは遠いので、ミュンヘンの在住の友人(ドイツ人とイギリス人夫婦)に連絡したら、「じゃあうちに泊まればいいじゃない!」との有難いお言葉を頂きました。
皆さん優しい・・・ホロリ
ただしブルージュからミュンヘンまで特急で10時間くらいかかるらしい・・・ブルージュからミュンヘン経由でフランクフルトに行くと
こんな感じになります。 不 自 然 。 これだから大陸在住者って奴ァ距離感がおおらかというか以下略。
それと、実は今フランスでツール・ド・フランス(自転車ロードレース)をやっておりまして、旅行の準備もせんと毎日寝不足で見ているのですが、
「講習会は25日からだけどパリには23日に到着しているから、もしかしてうまく日程が合えばシャンゼリゼゴールをナマで見られるかも!」
と天啓がひらめきまして、調べてみたら
ツール・ド・フランス 最終日 7月25日(パリ)
なんだってー
なにこのピンポイントな外しっぷり。
あと一日ずれていたらシャンゼリゼパレードまで見られたのに!!!
まったく日程が合わないというわけではないのが悔しさもひとしおです。
一瞬、
「講習会に間に合うように早めにパリに着たけどベルギー入りを遅らせてシャンゼリゼゴールを・・・」
などという悪魔のささやきが聞こえたのですが、アナタそれ本末転倒。