ゆるゆると。
 
2011/05/27 1:26:47|音楽
わたくしのすべてのさいはひを
震災から2ヶ月以上がたちましたが、まだ余震の影響が続いております。
みなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

ブログでは、基本的に「毒にも薬にもならない」与太話だけ書くことを心がけているのですが、コンサートのお知らせ等もしており、いくつかお問い合わせも頂いたので、こちらに関してきちんと説明させていただきたく、また、自分自身のためにも書かせていただきます。

5月29日のリサイタルは予定通りおこないます。
私の住んでいるところは、被害はなくはなかったのですが軽微ともいえるほどでして、むしろ外国にいる友人知人から「日本やばそうだけどうちの国に避難するなら部屋貸すよ!?」「会社で日本人のためにみんなで黙祷したよ」などたくさんメールを頂き、恐縮しました。みなさんやさしい・・・

ただ、実は地震後に気持ちが相当落ち込んでしまいまして、計画停電もあり、自粛の雰囲気もあり、ガソリンもなく、「こんな大変なときに演奏会なんかやっていていいのか」という思いが4月くらいまで続きました。
実際、「楽しむ」という事に関して、一時期は国中で否定的な空気があったように感じます。
特に、クラシック音楽の演奏家なんて基本的にひとさまのお役に立てない人種というか、卑下しているわけでもないのですが、食べ物をつくったり、ビルを建てたり、怪我や病気を治したりする人たちと比べ、「別にいなくてもいいじゃん」的職業というか、私が音楽を志した時、「ああ確かに音楽なんて戦争になったら一番に切り捨てられるだろう無駄なジャンルだ、だがそれに一生をかけるのもオツなものじゃないか」と嘯いた記憶があるのですが、実際に音楽が批判されると(ネット等でも、「音楽などで「被災者を慰める」するくらいなら義援金を送れ」「音楽での支援などプレイヤーの自己満足」みたいな意見が出ていました)思った以上にへこんだりしました。

そんな折、関西の方で伴奏の仕事があり、鈴木憲夫作曲、宮沢賢治作詞「永訣の朝」を演奏しました。
この曲はほんっとうに詩と音楽が融合された美しい世界でして、練習のときなど詩をなぞるだけでばーばー涙が出てきて、宮沢賢治の詩を関西の演奏会でやることについて(別に関係ないのですが)妙に屈折した感情にとらわれ、とはいっても当然のごとく演奏会は予定通りおこなわれ、直前まで意味もなく悩み、でも演奏は無事終わり、その後、会場で集めた義援金や演奏会の収益を寄付することになり、演奏会が成功したことによって何がしかのお役に立てたのかなと、演奏会をおこなうこと、またおこなわないことの意味を改めて考えた次第です。

今回の震災で、音楽をはじめとする芸術に関わる人は、みな、芸術と社会のかかわりを深く考えたのではないでしょうか。自粛するにしろ、延期するにしろ、開催するにしろ、みなさん考えた上での決断をしたと思います。
わたしは、どの決断をしても100パーセント満足、という人はいないと思います。
後悔し、迷惑をかけ、心の折り合いをつけ、勇気を持って、前に進んでいくのだと思います。
その決断に冷静な評価を下せるのはまだ先の話かもしれません。


5月29日のコンサートでは、演奏できることの喜びをかみ締め、頑張りたいと思います。








2011/01/28 0:33:01|音楽
リサイタル告知。
自慢じゃないのですが私は写真写りだけはよくて(まったく自慢になりません)初めて会った方に

「写真の方がいい」
「実物は普通なんですね」
「もっとオーラのある人かと思っていました」

と、一方的にがっかりされることが多いのですが、そんな

@写真写りだけはよい私
A修正の巧さに定評がある写真屋さん

がタッグを組み、プロのデザイナーさんが渾身の力を込めて加工して下さったリサイタルのチラシができました!

や り す ぎ 。 

本人が言うのもなんですがあんまり自分の原型とどめていないような・・・誰だお前。
第一印象が「昭和のグラビア」って感じで、ソフトフォーカスがよい具合にシワとかシミとか隠してくれてトレビアンです。
因みにこれの大判ポスター(B2サイズ。実物より顔が大きくなった)を見た父には「家の恥だ・・・」といわれました。
(私は父に激似で、普段特にノーメーク時はおじさんが女装したような顔をしています)

そんなわけで「本人だけど嘘っぽい」チラシですが、リサイタルは本物です。

5月29日(日)14時
栃木市栃木文化会館小ホール


にてピアノリサイタルをおこないます。
つってもちゃっかりゲストを呼んでストラヴィンスキーの「兵士の物語」とかやっちゃうのですが。
詳細はサイトにてシルヴプレ。

ハコは400席、これも自慢じゃなく友達が少ない人間なのでホントどうしようかと。ガラガラは厭なの・・・


とっもだっちひゃっくにっん でっきるっかな〜♪




100人でも全然足りませんが。













2011/01/08 1:42:17|日々是好日
レディー・GOGO
あけました。おめでとうございました。

だらだらしていたらいつの間にか松も明けてしまいましたが、一応新年の抱負でも。
そんなもん己の心の裡にしまっとけ!という感じですが、最近物忘れが酷くてどこかにメモっとかないと何でも忘れちゃいましてね・・・

@常日頃の言動は「毒にも薬にもならないこと」を心がける。

お蔭様で最近こちらのブログも読んで下さる人が増え(多分3人/月程度)特に全世界発信されているであろういんたーねっと社会に足を踏み入れたナウでヤングな新人類としてはちょっとした失言で叩きとか祭りとか炎上とかの事態に陥らないよう細心の注意が必要ですというかその前にせめて5人/月くらい来てくれるとイイナ。


A身辺を綺麗に!

今のところ金銭トラブルも怨恨トラブルも多分ない筈ですが、どこに転がっているか判らないのがハニートラップ。いつ何時、全裸の美女が絨毯に包まって部屋に忍んでこないとも限りませんからネ(鼻息)!ああでも私の部屋は散らかりすぎて絨毯置けませんね。身の回りの掃除しなくちゃ・・・ハッこれは「身辺をクリーンに」のダブルミーニング!?(寝言は寝て言いましょう)

実は年末の大掃除で中学生のときに書いた文章・・・というか・・・その、散文というか、えーと、所謂ポエムが出てきまして、地味にダメージを受けました。
こう「他人様に見られては恥ずかしくて悶死してしまいそう」なブツを処分するというのも身辺を綺麗にすることなのかもしれません。
つーか数年前イギリス紳士にもらった「ラグビーのフランスナショナルチームの選手によるヌードカレンダー」を未だに捨てられなくて困っています。

参 考 資 料 。
(2007年カレンダーのメイキングDVDが18禁扱いになっていた・・・)

というかこのカレンダーの需要がどこにあるのか謎です。
まあ件のイギリス紳士は熱烈なフランスラグビーファン(何故)で、奥さん(ドイツ人)と私にカレンダーをプレゼントしていましたが。もらったときの奥さんの微苦笑が忘れられません。


B感謝の心を忘れない。

先日、私のピアノの師匠が本を出しまして、内容は音楽ではなく医学関係なのですが、読んでいてホント、涙が止まらなくて、いやもうこんなちゃらんぽらんな与太記事に書くのは申し訳ないのですが、先生と同じ時代の空気を吸っているだけで生きていてよかったというか、先生と出会えた全ての要因に感謝というか、感謝出来ることが幸せというか、もうなんというか人間讃歌!!!みたいな。(感動台無し)
でも、誰かに感謝をする心が、自分が生きることを肯定する気がして、そう感じられるのはとても幸せなことだと思うのです・・・




こんな記事で紹介するのも申し訳ないのですが・・・



まとまりもオチもありませんが、今年も面白おかしく生きていければなあと思っております。

がんばりますー








2010/12/29 1:02:33|晴耕雨読
友人がしきりに冲方 丁氏の「マルドゥック・スクランブル(改訂新版)」やら「天地明察」やら薦めてくると思ったら映画化なんですねマルドゥック。しかもアニメ。まあ実写は不可能だと思うのですが、硬派な原作のアニメ化だと、絵がごつくなりすぎてどうなんだろうと思って公式サイトに行ったら

い、違和感・・・

SFアニメであんまり劇画調なのは苦手なのですが、無駄にカッコよさそうでなんだこれシェルとかきらきらしているよ・・・
映画に行く勇気はないのですが、行かれた方は感想シルヴプレ。
あ、一応栃木県でもやるのですね。単館かと思った。

マルドゥックは多分出版されてすぐ読んだので7年くらい前になるのですね。初めて読んだときは妙に読みづらかった気がしたのですが、今回読み直して、すごく読みやすく感じました。改訂版だから文体とか変えたのでしょうか。


因みに冲方ビギナーは「天地明察」の方が読みやすいと思います。いきなり時代小説でびっくりしましたが。












2010/12/28 17:02:35|音楽
ピアノとヴァイオリンの調べ&みんなで第九を楽しもう!(11月3日)

おおう気付いたらこんな年の瀬に。
時間がたつのは早いというか、正直この一年で何をしたか何をしなかったのか何を失ったのか何をやらかしてしまったか考えると冷や汗が出てきます。

で、2ヶ月近く前の出来事で恐縮ですが、11月におこなったコンサートについて。備忘録かわりに書いているブログですが、書く前に忘れそうです。

11月3日に、栃木市都賀文化会館(ハートホール)にて、「ピアノとヴァイオリンの調べ&みんなで第九を楽しもう!」という演奏会をおこないました。
前半がヴァイオリンの野津さんとのデュオ、後半が室内楽(ピアノ、ヴァイオリン、オーボエ、チェロ)の伴奏による第九の合唱でした。
本当に参加されたみなさん、聴きに来て下さったみなさん、開催にご尽力されたみなさんに感謝です〜

自分はヒソカにずっと出ずっぱりだったのですが、実はどんなに難しい伴奏のパッセージよりも、アレな編曲(大体オケのピアノ編曲はいろいろヤンチャが多い)の大変さよりも、唯一弾いた1分ほどのソロ(ショパンの「子猫のワルツ」)が一番緊張したといいますか。

この「ソロ苦手体質」はどうにかならんものか・・・