ゆるゆると。
 
2012/01/21 16:52:53|日々是好日
あけまして

おめでとうございました。

 すみませんいつの間にか1月も半ばを過ぎてしまいました。
10月から12月18日までどわーっと仕事が重なりほぼ休日がつぶれていたのですが、本番が終わって気が緩んだのか20日から数年ぶりに風邪を引いてしまい年末年始もぐずぐずしていたら、クリスマスもお正月も誕生日も気付いたら通り過ぎてしまいました。おおう。
カムバッククリスマス休暇・・・

つーわけで遅ればせながら今年の目標を。
「ンなもんテメェの胸のうちにしまっとけ!」てな感じですが別にいいよね私のブログだし備忘録代わりにしてもだって最近物忘れが激しくてェ・・・って私去年と同じ事書いている・・・なんたる忘去率の高さであろうことか。

@腹筋を割る。
自慢じゃないのですが腹がぷよぷよで腹筋を3回以上やると何故か頭がくらくらしてしまいます。今年はそんな惰弱モードにNoNo!腹筋をして6つとはいいませんが2つくらいには腹が割れている(割腹ではありません)魅惑のむきむきボディを目指したいと思います。取り敢えず就寝前に1日10回腹筋。

A腕を太くする。
基本的に女性音楽家の勝負服といえばひらひらドレス。下半身がぶわっと広がったアレです。アレは大抵パニエを履いているためなのですが、アレのナニが困るかって上半身のフォローが何もなされていないことなのです。特にピアニストは「袖がジャマ」との理由でノースリーブのドレスを着ることが多く、しかもピアノの設置位置の関係で右腕がむき出しで白日の下に晒されるのですね。舞台上ですと貧弱な腕というのは本当にみっともなくて、やっぱり筋肉、欲しいナ。鍛え上げられた上腕二頭筋とかそれを支える確かな上腕三頭筋、むっちりと盛り上がった僧帽筋とかそこに痺れる憧れる感じです。

B不殺の誓い
パキラもポトスもユッカもサボテンすら殺ってしまいました・・・
「違うんだ!殺すつもりはなかった・・・あれは事故だったんだ!!」
「嘘!あれほど炎天下に放置してはいけないといったはずなのに。あなたのやっていることはただの大量虐殺よ!」
「だって日に当てたほうがいいと思って」(No反省)
などと、植物キラーとしてコツコツとマーダーケースを重ねていたわけなのですが、心機一転、今年はハイドロカルチャー(水耕栽培)で頑張っています。オシャレにグラスボールとか浮かべたりなんかしちゃったりしてナウでヤングなスタイリッシュ空間を絶賛演出中です。ただ、気のせいか既に根っこが黒い、よう、な?(ガラス瓶に入れているので根っこが見える)
根 腐 れ ?

まあ、なんだ、あれだ、今年も面白おかしく過ごせればいいなと思います。


※写真は、上から早稲田グリークラブ演奏会in杉並公会堂(のリハ時)、馬場章子リサイタル、栃木女子高110周年記念コンサート、指揮の大井剛史さんとです。







2011/09/11 13:52:04|日々是好日
携帯不携帯。
先日の日記で、
「坊主は美形に限る。ブサイクは罪」
という清少納言の文章を紹介したのですが、実はまだ続きがありまして、
「こんなこというのはやめておこう。若い頃だったら罰当たりなことも書けたけど今となっては仏罰が怖いしね」
と自分ツッコミもされているんですね。楽屋オチといいますか。
私もそのときの日記に結構失礼な文章を書いたのですが、日記をUpした次の日に携帯が壊れてしまい、無信心の癖に迷信深いので罰があたっちゃったのかと思いました。
そりゃね、私が音楽家の好みに関しては珍味食い体質なのは自覚しておりますがね。こういうのなんていいましたっけ。口は災いの元?沈黙は金?・・・いや、違うな・・・因果応報っつーか自 業 自 得??

というわけで携帯は修理に出して暫くは使えません。
修理に出す前、お客様サポートセンターで、電話越しに色々指示されたのですが(復元やらリセットやら)、すごーく親切に教えてくれて、こういう方たちはワケノワカラナイ素人相手に腹が立たないのかと心配になってしまいました。
「○○のボタンを押して下さい」
「動きません」
「・・・もしかしてその前にキャンセルボタンを押されましたか?」
「あ、押していました」
「申し訳ありません、こちらの説明が足りませんでしたね。キャンセルボタンを押すと動作がキャンセルされてしまいます」

こんな感じ。
すみません謝るのはこちらの方です・・・


修理に出している間は当然のごとく携帯は使えません。
最近は携帯を普段から携帯しているし、使いこなしているような気がして「携帯がなかったら不便になってどうしよう〜」と心配していたのですが、まったく不便を感じませんでした。


つーか家族以外で私の携帯が現在使用不可なのを誰も気付いていないのでは。







2011/08/31 1:36:06|音楽
説経の講師は
ここ数日、「男性ピアニスト&男性ソリスト」という組み合わせのコンサートに立て続けに行きまして、男二人だと衣装も地味だし(大抵黒のスーツ)ピアノも黒いし絵面的につまんないんじゃないか(失礼)と思っていたのですが、なかなかどうして、女性演奏家では味わえない共演者同士の友情ップリ?というか(いや、別に女性共演者同士が仲が悪いわけではありませんよ〜ホントですよ〜)、「バディ」(相棒)という感じがほほえましくてよかったです。
最近の音楽会は、演奏者がただ演奏するだけでなく、曲目説明やらトークやら色々話術が必要なシーンもあるのですが、話の内容も男性の方がヤンチャができるというか、ケレン味のあることを云っても許されるといいますか、地方公演のエピソードなんか面白おかしく喋れていいなあと思ったり。クラシック音楽という敷居の高さというかエセセレブ感と、卑俗なトークがうまーく混ざるとある種のカタルシスが生まれますよね。ここら辺の絶妙な匙加減は男性演奏家ならではというか、女性がやるとちょっと生々しくなっちゃうのが残念。

ということで今日のテーマは「クラシック音楽演奏者における音楽以外のアドバンテージ」です。
最近の演奏家は演奏以外にもいろいろなことが求められます。話術然り、コンサートプロデュース能力然り。そして容姿然り。
音を鳴らす事を目的としている我々に「優れた容姿」は必要なのか。
女性演奏家に言及すると自分の首を絞めかねないので(卑怯)、男性演奏家に対してのみ述べさせていただきますが、結論から言いますと


容姿は重要。


でございます。(断言)

平安の天才エッセイスト清少納言ものたまいました。

「セッキョー聞くなら顔がいい坊主に限るわ。
法会で講和する講師の顔をじっと見つめていてこそ、云っている事の尊さが身にしみて感じられるんであって、よそ見しちゃえばすぐに忘れちゃうし、ブサイクは罪でしょマジで」
(枕草子より超意訳)

ありがたい説経を聞くのもお坊様の容姿が重要、いわんやエンタメである音楽を聞くに奏者の容姿をや。

因みにここでいう「容姿がよい」というのは多くの女性が大好物であろう「白皙の美男子」などというものとはちょっと趣を異にします。
クラシック音楽の奏者でウケる容姿というのは、


取り敢えず濃い顔。


でして、普段は「美形・・・なのか?」と思われる程度で構いません。
むしろ「ビジュアル系に持っていこうとしてちょっと失敗しつつある」容姿が望ましいです。
髪はチャパツに染め「お堅いクラシック業界の中ではちょい悪系」をアピールし、眉は太めに整え、目鼻口は大きめ(バランスは悪くても可)、肌はやや浅黒く(ただし味醂干しのごとく黒くなるとやりすぎになるので注意)、歯は白く笑顔を絶やさない。
つまり「不健康で神経質そうな音楽家のイメージを外した」感じといいますか。具体的に云うと「地方都市のホストクラブのナンバー3」みたいな。あんまり容姿的には洗練されていなくていいです。いわゆる「繊細な美貌」などとはちょっとベクトルが違います。
身長はあまり気にしなくても大丈夫。大抵演奏者というのは舞台に立つと「本番オーラ」で実際の身長より大きく見えるものですし、ソリストだとステージに人がいないので比較対象がなくて判りづらいという利点もあります。(ただしオペラ歌手の場合、相手役の女性の方が大きいとカッコ悪いのである程度の身長は必要)

たーだーし。私の勝手な意見を述べさせていただきますと、


ピアニストと指揮者とドイツリート(歌曲)歌手に関してはブサイク可。


だと思うのですが。
はちきれんばかりに腹が膨らんでいる完全肥満体型でベルトではなくサスペンダー通常使用、不健康な色白、頭頂部に毛髪はないが手の指先まで毛が生えていておっと袖から腕毛がチラ見していますぜ的に男性ホルモン多そうな体質、顔は大きく首と顎の差が無く、体格は雲を衝く巨漢でも真逆でも可。
そんな彼らが頭から湯気を出し黒いスーツを汗でびしょびしょにし顔を油でテカテカにしながら、鍵盤からはみ出しそうなごつい指やボンレスハムのような腕や蛙のような唇からヘヴィンリィな音楽が紡ぎだす姿は聴く者をうっとりさせずにはいられないことでしょう。



まあなんつーか「美形」=「モテる」じゃないよね、というお話でした。








2011/08/12 23:54:15|晴耕雨読
シューマンの指。
1年前程に出版され、本の装丁の美しさや書評などで気になっていたのですが手が出せず、昨日漸く読了しました。遅ッ
読んだばっかりで消化しきれていないので、お見苦しい文章などがあるかもしれませんがご容赦下さい。

一気に読んだ感想といいますと、
音楽小説なのかミステリ小説なのか幻想小説なのか青春小説なのかBL小説なのか微妙な作品だなと。
「クラシック音楽とミステリの融合」
と安易にくくってしまいますとちょっと「混ぜるな危険」的スメルを感じてしまいます。
正直、読者ターゲットはどこら辺だったのか気になるところです。ミステリファンにはあのオチはアレでナニだし、ある程度クラシック音楽を知っていないと前半は冗長に感じてしまうような。私は前半の音楽論みたいな方が面白かったです。
主人公は「音大を目指す男子高校生」で、音楽論だけでなく、音大受験についても詳しく書かれていて懐かしく思っていたのですが、ピアニストの椎野伸一先生が執筆に当たって助言されたと巻末に書かれていました。納得。

暴論かもしれませんが、いっそのことミステリのトリックは明かさずに(殺人事件はアリとしても)オチのないまま終っても良かったのではと思ってしまったり。
下手にスッキリさせなくても、もやっとしたラストでもいいじゃない。(そうか?)

ほんのちょっぴりですが10年ほど前の森博嗣氏の作品の雰囲気に似てると思ってしまったり。
詩的私的な文章でもいいじゃない。

最後に、ネタバレギリギリですが。







タイトルがある意味ミスディレクションだったのかも。









2011/06/24 0:20:54|音楽
肉欲の宴(違)
5月29日のピアノリサイタルは無事終了いたしました。
関係者の方々、共演して下さった方々、お手伝いをして下さった方々、そして雨の中、来てくださったお客様に心から感謝いたします。

色々不手際がありまして(実は400席が26日の時点で完売してしまい、それ以降にお問い合わせをして下さった方はお断りしてしまったのです・・・申し訳ありません。震災後、暫くチケットがぱったり売れなくなっていたのですが、下野新聞さん、とちぎ読売さん、とちぎ朝日さんに記事を掲載していただきまして、最後にばたばたっと完売いたしました。メディアの力ってすごい・・・)反省点も多々あるのですが、もし時間の女神さまに「やり直したいならリサイタルの直前まで時間を戻してあげるぞよ」と云われても「あ、いえ、結構っす・・・」とお断りすることでしょう。ぼくはもうつかれたよ・・・

因みに現在、栃木ケーブルテレビさんにて、リサイタルの模様を放送しています。

みんなの音ステージ
6月20日(月)〜6月26日(日)
 9:00〜10:00
17:00〜18:00
(毎日2回放送)

ちょうヘビーローテーションです。ありがたや・・・


お客様の感想も温かいお言葉をたくさん頂きまして、

「ドレスの色がよかった」
「髪型がよかった」
「トークが長すぎず短すぎずよかった」

・・・おや?




そして、今回のリサイタルの収益と、皆様からの募金を栃木市を通して東日本大震災の義援金として寄付させていただきました。
少しでも復興のお役に立てればと思っております。
募金をして下さったみなさま、ご協力有難うございました。



そんなわけで、今年のメインイベントのひとつが終ったわけなのですが、イベント後は打ち上げで〆でしょう!ということでドレスを脱いでジーンズに着替えて行ってきましたホルモン焼。

実は本番前は緊張で胃腸が弱くなってしまい、以前もコンサート1週間前に「精をつけないと!」とちょっとお高めのステーキを食べたらその夜に上から下から色々すごいことになって(尾篭な話で申し訳ありませんというか普段の貧しい食生活がしのばれます)それ以来本番前の食事には気を遣っていたのですが、もうなんだか無性に肉が食べたくなりまして。
折りしも自宅の向かいにホルモン焼屋さんがオープンしたばかりで、それを横目で見ながら

「肉肉臓物ビール肉臓物焼酎肉」

みたいな気分が本番前1週間ほど続いておりました。
なんというか、肉欲の虜といいますか。(いいません)

思うに30代以上の女性というのは、「肉と魚だったら魚をチョイス」する割合が多く、それは「なんとなく肉より魚を選んだ方が高尚っぽく思われるかもしれない」というゲスなマインドを持っているからでして、多分「肉が高級だった時代じゃないのよーアタシは違いの解る女なのよー」という意識が働くのだろうと思うというか何故こんなことを云っているのかというと基本私も飛行機で「フィッシュオアミート?」とか訊かれたら迷わず「ふぃっしゅぷりーず」とか答えちゃうからでして、そんなわけで大抵外食では魚を食べているのですが(長)、

もう肉が食べたくてねえ。

肉を噛み千切り臓物を啜る夢を見たといいますか。
ハッこれが噂の肉食女子!?(違います)

そんなわけで、「肉、解禁!」とばかりに念願の肉をわりわり喰らったわけなのですが、調子に乗ってニンニクのバター焼なども頼んでしまい、

「よく明日仕事があるのにニンニク食べられますね・・・」

と呆れられながらもホクホク食べていたら案の定次の日がすごいことに。

いや、汗腺と言う汗腺から臭いが浸み出している感じといいますか。ブレス○アもリス○リンも全然効かないよ!
マスクが気休めにもなりやしない・・・
結局ニンニク臭は二日ほど続き、どうしようもないオチが付いた感じです。

この年でニンニク臭いってのもどうなのだろう・・・