ゆるゆると。
 
2013/02/19 13:05:22|晴耕雨読
隔週刊テレビっ子マガジン。
覚馬兄さんの扱いが予想の斜め上を行っていて追いつかない…!

ホントにあの温泉シーンは何だったんだろう。
そりゃ対外的に綾瀬はるかさんの湯けむりシーンを出すわけにはいかなかったのでしょうけど、別に兄さんと尚之介さまの入浴シーンは必要なのかといわれると・・・必要なの、か?(対外的に)

神保さまの鳥居シーンがなんというかアレなフラグで泣けますし(修理は鳥羽・伏見の敗戦を招いたとして切腹。会津戦争で妻の雪子も自刃(戦死?)、梶原平馬と二葉さんの微妙にかみ合わない感じも、後の昼ドラ不倫を思わせる不穏っぷりでいい感じです。
登場人物が次々結婚しちゃっていますが(来週は大蔵っぽい)、そう考えると時尾さんはかなり遅くまで独身だったのですね。
時尾さんと斎藤一の結婚については容保さまが仲人されており、更には斎藤はお殿様から名前を授かったりと(藤田五郎。お殿様のネーミングセンスもいろいろ問いたいところであります)正直なんで斎藤がそこまでお殿様に優遇されているのか謎です。(失礼)

ところで。
私の中で孝明天皇は「情緒不安定で場の空気が読めないストーカー気質」なお方なイメージで、容保さまへの粘着っぷり寵臣っぷりをどう描くのかなと思っていたのですが、まさかの一目惚れ。
いや…そりゃ恋に理由は要らんけどさ…
孝明天皇の暴走、我儘をフォーリンラブで片づけられてもねえ…

そして村上弘明さん演じる春嶽先輩の根性悪そうなお顔が本当に素敵です!春嶽先輩はこうでなくちゃ!
慶喜の性格悪そうな感じもいいのですが、ちょっと若い感じが残念というか、切れ者なんだけど策士策に溺れる感じがいいのですがー
これからに期待です。







表題作は、多分私が初めて読んだ幕末物そして司馬作品。
(何故これから手を出したのか不明)








2013/02/05 11:28:00|晴耕雨読
月刊テレビっ子マガジン。
そうか、ヒロインは八重さんではなく覚馬兄さんだったのですね。

ダブルセンターなどなまったるい(方言)こといってらんねぇ、あるのは絶対的エース唯一人!
あなおそろしやNHK。

最近テレビを見て曜日の感覚を把握しているダメなテレビっ子です。
家族の会話がテレビ中心になりつつある今日この頃、みなさんお元気ですか?

『八重の桜』は3話の覚馬兄さんの意味のない脱衣シーンにテンションが上がりまくりでした。なんだあの僧帽筋。なんだあの上腕二等筋。なんだあの三角筋。けしからん。うらやましい。
お色気シーンもいけるなんて、なんて恐ろしい子、覚馬…

5話のこれまた意味のなさそうな彼岸獅子のシーン、あれはねー、実は、山川大蔵が会津戦争の時に敵を欺き鶴ヶ城に入場するため彼岸獅子を舞いながら入場するというパフォーマンスの伏線なんですよーう、だからわざとらしく大蔵が登場していたのですよーと鼻を膨らませながら家族に説明したら「それ公式サイトに載ってる」といわれましたコンチクショウ

ところで大蔵役の玉山鉄二さん、正直「大蔵にしては美形すぎないか?」と思っていたのですが、すごくいいじゃないですか!
玉山さんは『百獣戦隊ガオレンジャー』でそれこそ無意味な全裸シーンを晒していた頃はそれはそれは恐ろしいほどの美形オーラを出していて、視聴者を高揚ではなく不安という意味でドキドキさせていたものです。
なんというか、そう、必殺仕事人シリーズの京本正樹さんを見ているような心地といったところでしょうか。
それが、今回の大蔵役の玉山さんは、良い意味でオーラがマイルドになっていて、目にやさしいというか。
ま、正直大蔵はもっと破天荒な感じの方がらしいかなと思っているのですが。

むしろ気になったのは、お殿様御一行でして。
今回の大河はスイーツ系に堕することなく、八重さんと川崎尚之助の関係もサラッとしていて(長谷川博巳さんのあのツルッとした感じがいいです)好感触なのですが、その分容保さまと照姫と敏姫がねばっこい印象といいますか、あそこだけ昼ドラっぽくていかがなものかと。
照姫役の稲森いずみさんが美しくも、ファムファタル系というか、傾国系というか悪女風というか。照姫は「肝っ玉姫様」というイメージだったのでちょっと意外でした。

ところでお殿様役の綾野剛さん、この人はきっと今年ブレイクする!
私は人を見る目はあまりないのですが、そして容保公ファンということもあるのですが、綾野さんはいい!気がする!
なんとなくすごく活躍しそう!(ちょう思い込み)

というか既にブレイクされていたらすみません…








井伊直弼の暗殺を軸に元彦根藩士と元水戸浪士を描いた「柘榴坂の仇討」がお勧め。他も勿論いいです。
浅田作品は巧すぎていわゆる「浅田節」が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、諦めてあの文体に身をゆだねてしまうとホントに心地いい。だばだば泣けます。







2013/01/18 14:05:13|日々是好日
語るに吝かではない
私は「劇団やぶさか」が好きで、設立当初からファンです。
やぶさかは横浜で活動をしている団員がほぼ女性というウハウハな劇団で、とはいってもヅカ系ではなく、なんだろう・・・フェミニンというよりガーリーというか、むしろ少年活劇系・・・?
母体はフェリス女学院大学演劇部で、実は私そちらの方はOGだったりします。
滑舌悪くて訛りがひどいので役者は無理でしたが。
学祭のときに演じたのは人生の中でもかなりアレでナニというか、お目汚しというか 黒 歴 史 でした。
現やぶさかは当時の同級生(大学卒業して何年経ったのか省みて驚愕)の海老原あいさんが代表・作・演をつとめ、パワフルで華やかな公演を行っています。
というわけで新作です。↓


カエルの魔女とネズミの王子


個人的にはやぶさかで新撰組とかやってほしい・・・とはいっても「沖田総司はBカップ!」みたいなスウィート系(?)ではなく、徹頭徹尾、ガチでチャンバラを!
永倉さんや斎藤の「生き残り組」たちが暗躍する明治の東京が舞台の冒険活劇とか〜
今度アンケートでリクエストしてみようかしら(笑)








2013/01/09 12:23:28|晴耕雨読
年刊テレビっ子マガジン。
あけましておめでとうございます。

私は結構なテレビっ子でして、年末年始は大みそかの紅白歌合戦も元旦の相棒も(これは年末の再放送も見まくりでした)西村京太郎ミステリーも刮目して見ていたわけなのですが、一番注目していたのは1月6日スタートの大河ドラマ「八重の桜」でした。

実は私、男性のタイプで言うと圧倒的に「殿様顔」が好きでぇ(笑)
侍顔でも歌舞伎役者顔でも力士顔でも公家顔でもなく殿様顔。
アッパーかけたら砕けそうに細く尖った顎、酷薄そうな薄い唇、切れ長の双眸、白皙というより青瓢箪といったほうがいいくらい不健康そうな白い肌、でも眉は太いという顔がほんとうに好みで。(因みに次点は力士顔。顔面に肉が溢れ、整った鼻梁や美しい眼球が埋没し、形の良い唇が頬肉に押しつぶされて変形している感じがちょう好みです。白鵬関とか理想…)
まあはっきり言いますと松平容保公顔といいますか(笑)

で、何が言いたいかといいますと
福島復興をテーマにするんだったら

会津のお殿様を主人公になさんかーい

ということです。会津藩主好き!山田風太郎著「柳生忍法帖」読んでも加藤明成さますら嫌いになれません(笑)

「でも容保さん主人公だと悲愴的になりすぎちゃうし…」

などと歴史ファンからは言われてしまいましたが、だったら保科正之公とかさあ!
嘆願書も出てるってのに。NHKは朝敵がそんなに嫌いか!?

山本八重さんが悪いとは言わないけど、大河で女性が主人公だと「家族愛」とか「夫婦愛」とかが前面に出されそうでちょっと心配…
別に嫌いじゃありませんよ夫婦愛。でも大河だったら女子供を弾よけにするくらいのピカレスク的な主人公にしたっていいじゃない。
(「絆」とかとはそぐわないかもしれませんが)
家族愛をえがくなら山川大蔵&健太郎の兄弟愛とか照姫&容保の姉弟愛とかさああー
「苦難の中成り上がった」感は大蔵のほうがあると思うんですけどね。西南戦争にも行ったし。
どーせ八重さんだって大蔵だってマイナー度は変わらないよ(暴言)
というか今NHKの八重の桜HPに行ったら容保さまの正室の敏姫が登場していてちょっとびっくりしました。大抵スルーされるのに。照姫との三角関係(嘘)がややこしくならなければいいのですが。個人的には照姫のご祐筆の時尾さんがちゃんと出てるみたいで嬉しいです。新撰組副長助勤・斎藤一との結婚まで出してくれればいうことないです…

ということで大河感想。

…今年は八重さんと覚馬兄さんのダブルセンターで行く感じなんだろうか…

ツートップ制でいいなら山川兄弟だってアリだと思うのですがねええ(しつこい)
それと、気になったのは矢張お殿様の描写です。
ドラマ等での容保公の扱いは、

1、清廉・誠実な性格ゆえ歴史に翻弄された悲劇の貴公子
2、頑迷で時代に取り残され結果領民を路頭に迷わせたバカ殿

のどちらかのタイプで描かれることが多いのですが、今回はどうなんだろう…
西郷頼母が出張ると殿の扱いが悪くなる率が高いので厭な予感がしないでもないのですが。頼母役が西田敏行さんだし。
綾野剛さんの容保は神経質っぽいのに頼りない感じがらしいなと思うのですが、表情も乏しいしセリフも少ないし、今回はダメ殿系でいくのかな…
容保さまは、仕事ではわがままな上司(孝明天皇、徳川慶喜)、空気の読めない部下(新撰組)、面倒な仕事を押し付けて自分はさっさとヘッドハンティングされてしまった先輩(松平春嶽)、何考えているか判らない同僚(薩摩藩)、会社転覆を狙うライバル社社員(長州藩)に囲まれる中間管理職のイメージがあります。因みに家庭では婿養子で入ったのに妻は早世、同居の小姑(西郷頼母)にいびられています。
1話からさっそく水戸の徳川斉昭公(烈公)によるお局の新人イジメが始まりましたが、これは烈公の息子である一橋慶喜と容保さまの不仲フラグなのでしょうか。わくわく。
やっぱり一会桑(一橋、会津、桑名)は仲が悪くなくっちゃ!
桑名藩主松平定敬も慶喜のことを嫌っているといいなあ!というか定敬さんも今年は容保お兄様のオマケではなくきちんと登場させて下さいNHK…
公式HPの小泉慶喜の性格悪そうな顔がたまりません。正直、年始ドラマの白虎隊は、伊藤容保の健康美あふれる容姿がどうもアレだったのですが、大河の綾野容保は吹けば飛ぶような儚さが期待大です。


参考小説。






正直、司馬遼太郎氏が容保さまの長編小説をガッチリ書いてくれてたら現在の容保さまの歴史的立ち位置も違っていたような。
むしろ「王城の守護者」(短編)のおかげでこんなポジションになってしまった感も(笑)
土方さんとか竜馬とかホント得したと思うのですよ…
(ただし慶喜に関しては司馬氏の筆力を持ってしてもフォローしきれてないところも無きにしも非ず…百才あって一誠足らずの評判は伊達じゃないネ)








山川大蔵(浩)を中心に会津人の苦難と再生を描いた歴史小説…というか斎藤の扱いがファンタジーで、時代小説といった方がよいのかもしれません。
秋山さんの小説では「歳三 往きてまた」も会津藩の出番が多いのですが、個人的に容保さまと定敬さんの別れの場面がぐっときます。








著者の中村氏は同郷だったりします。
幕末の著作も多いです。お勧め。







2012/12/14 9:44:12|晴耕雨読
AKR47。
もう12月なんですね。
毎年この時期になると3日に1回くらい考えてしまうのが
AKR47(赤穂浪士四十七士)のこと。だって今日は吉良邸襲撃記念日(元禄15年12月14日)。そうです討ち入りです。忠臣蔵です。

彼らのことを考えるとどうしてももやもやしてしまうというか、正直忠臣蔵って
「無辜の老人を無軌道な若者たち(という年齢でもないですが)がよってたかって惨殺した」
凶悪犯罪事件じゃないかと思うのですが、どうなのでしょうか。

武将たちが出演する某音楽番組にて吉良さまが(ツッコミ不可)
「斬って仇討されるんだったらまだ理解できるけど斬られて仇討されるなんてホント意味不明」
とかのたまってらっしゃいましたが、まったくだよ!

つーかこのもやもや感、結局
「なぜ浅野内匠頭は吉良上野介を松の廊下で斬りつけたのか」
真相が永遠に不明なことにあることだと思います。
勿論浅野内匠頭の心の闇はだれにも解り得ないのですが、せめて公式に記録で残せるようきっちり詮議すればよかったのに…
即日切腹は早すぎです綱吉様!
謀略説やら浅野内匠頭精神疾患説やらもありますが、突然斬りつけられた上に仇討されお家も取潰しされ更に平成の世になっても悪評が流れるなんてそこまで吉良さまが悪いことをしたとは思えないのですが…

しかし「殿中で刃傷沙汰」というのは赤穂事件以前も、そしてその後もあった筈なのですが、忠臣蔵が突出して有名になってしまったのはやっぱり事件後に歌舞伎やら人形浄瑠璃やら小説やら映画やら数百年にわたり手を替え品を替え人口に膾炙してきたためでしょうか。

そう思うと、綱吉さまが名君であったら(というか庶民に人気があったら)赤穂浪士を賛美するような歌舞伎が生まれなかったのかなあ、上杉家(吉良さまの息子は米沢藩主上杉綱憲)が吉良さまのために動いてくれれば一般人の吉良さまへの見方も変わってきたのかなあとかいろいろ思ってしまったり。

マスメディアって、怖い。



参考文献。(嘘)

松の廊下走り隊7
なんとなく歴史がわかる。

本家AKR四十七。
パロディとして秀逸。




おまけ。



これが「生まれて初めて読んだ忠臣蔵関連書(違)」なのが人生におけるそもそもの間違いだった気が。