あけましておめでとうございます。
私は結構なテレビっ子でして、年末年始は大みそかの紅白歌合戦も元旦の相棒も(これは年末の再放送も見まくりでした)西村京太郎ミステリーも刮目して見ていたわけなのですが、一番注目していたのは1月6日スタートの大河ドラマ「八重の桜」でした。
実は私、男性のタイプで言うと圧倒的に「殿様顔」が好きでぇ(笑)
侍顔でも歌舞伎役者顔でも力士顔でも公家顔でもなく殿様顔。
アッパーかけたら砕けそうに細く尖った顎、酷薄そうな薄い唇、切れ長の双眸、白皙というより青瓢箪といったほうがいいくらい不健康そうな白い肌、
でも眉は太いという顔がほんとうに好みで。(因みに次点は力士顔。顔面に肉が溢れ、整った鼻梁や美しい眼球が埋没し、形の良い唇が頬肉に押しつぶされて変形している感じがちょう好みです。白鵬関とか理想…)
まあはっきり言いますと
松平容保公顔といいますか(笑)
で、何が言いたいかといいますと
福島復興をテーマにするんだったら
会津のお殿様を主人公になさんかーいということです。会津藩主好き!山田風太郎著「柳生忍法帖」読んでも加藤明成さますら嫌いになれません(笑)
「でも容保さん主人公だと悲愴的になりすぎちゃうし…」などと歴史ファンからは言われてしまいましたが、だったら保科正之公とかさあ!
嘆願書も出てるってのに。NHKは朝敵がそんなに嫌いか!?
山本八重さんが悪いとは言わないけど、大河で女性が主人公だと「家族愛」とか「夫婦愛」とかが前面に出されそうでちょっと心配…
別に嫌いじゃありませんよ夫婦愛。でも大河だったら女子供を弾よけにするくらいのピカレスク的な主人公にしたっていいじゃない。
(「絆」とかとはそぐわないかもしれませんが)
家族愛をえがくなら山川大蔵&健太郎の兄弟愛とか照姫&容保の姉弟愛とかさああー
「苦難の中成り上がった」感は大蔵のほうがあると思うんですけどね。西南戦争にも行ったし。
どーせ八重さんだって大蔵だってマイナー度は変わらないよ(暴言)
というか今NHKの八重の桜HPに行ったら容保さまの正室の敏姫が登場していてちょっとびっくりしました。大抵スルーされるのに。照姫との三角関係(嘘)がややこしくならなければいいのですが。個人的には照姫のご祐筆の時尾さんがちゃんと出てるみたいで嬉しいです。新撰組副長助勤・斎藤一との結婚まで出してくれればいうことないです…
ということで大河感想。
…今年は八重さんと覚馬兄さんのダブルセンターで行く感じなんだろうか…ツートップ制でいいなら山川兄弟だってアリだと思うのですがねええ(しつこい)
それと、気になったのは矢張お殿様の描写です。
ドラマ等での容保公の扱いは、
1、清廉・誠実な性格ゆえ歴史に翻弄された悲劇の貴公子
2、頑迷で時代に取り残され結果領民を路頭に迷わせたバカ殿
のどちらかのタイプで描かれることが多いのですが、今回はどうなんだろう…
西郷頼母が出張ると殿の扱いが悪くなる率が高いので厭な予感がしないでもないのですが。頼母役が西田敏行さんだし。
綾野剛さんの容保は神経質っぽいのに頼りない感じがらしいなと思うのですが、表情も乏しいしセリフも少ないし、今回はダメ殿系でいくのかな…
容保さまは、仕事ではわがままな上司(孝明天皇、徳川慶喜)、空気の読めない部下(新撰組)、面倒な仕事を押し付けて自分はさっさとヘッドハンティングされてしまった先輩(松平春嶽)、何考えているか判らない同僚(薩摩藩)、会社転覆を狙うライバル社社員(長州藩)に囲まれる中間管理職のイメージがあります。因みに家庭では婿養子で入ったのに妻は早世、同居の小姑(西郷頼母)にいびられています。
1話からさっそく水戸の徳川斉昭公(烈公)によるお局の新人イジメが始まりましたが、これは烈公の息子である一橋慶喜と容保さまの不仲フラグなのでしょうか。わくわく。
やっぱり一会桑(一橋、会津、桑名)は仲が悪くなくっちゃ!
桑名藩主松平定敬も慶喜のことを嫌っているといいなあ!というか定敬さんも今年は容保お兄様のオマケではなくきちんと登場させて下さいNHK…
公式HPの小泉慶喜の性格悪そうな顔がたまりません。正直、年始ドラマの白虎隊は、伊藤容保の健康美あふれる容姿がどうもアレだったのですが、大河の綾野容保は吹けば飛ぶような儚さが期待大です。
参考小説。
正直、司馬遼太郎氏が容保さまの長編小説をガッチリ書いてくれてたら現在の容保さまの歴史的立ち位置も違っていたような。
むしろ「王城の守護者」(短編)のおかげでこんなポジションになってしまった感も(笑)
土方さんとか竜馬とかホント得したと思うのですよ…
(ただし慶喜に関しては司馬氏の筆力を持ってしてもフォローしきれてないところも無きにしも非ず…百才あって一誠足らずの評判は伊達じゃないネ)
山川大蔵(浩)を中心に会津人の苦難と再生を描いた歴史小説…というか斎藤の扱いがファンタジーで、時代小説といった方がよいのかもしれません。
秋山さんの小説では「歳三 往きてまた」も会津藩の出番が多いのですが、個人的に容保さまと定敬さんの別れの場面がぐっときます。
著者の中村氏は同郷だったりします。
幕末の著作も多いです。お勧め。