アートデレクターの水谷孝次氏は、十年前から世界各国で約三万にのぼる
子供たちの笑顔を撮り続けています。
以前は大手企業の広告ポスターを手がける、売れっ子のグラフィックデザイナ
ーでしたが、作られた笑顔で広告を制作することに虚しさを感じていました。
本物の笑顔を求めて、笑う人の心の動きを記録するためシャッターを切る水谷
氏。子供たちには「自分にとってMERRY(幸福や夢、楽しい時など)とは何
か」という質問に答えてもらい、写真に添付しています。
貧しい地域では、家族の健康や天候のことなど、身の回りに関する回答が多く、
日本では職業や遊びについての回答が多くあります。厳しい環境の子供の笑顔
は美しく、容易に撮影できますが、日本の子供たちの撮影は難しいそうです。
生きることに一所懸命なときは、心からの笑顔があります。私たちも働くこ
とに一所懸命なときこそ、生きがいを持って仕事に打ち込めるはずです。
過度な余裕や慣れを取り去り、必死になって物事に取り組む場を持ちましょう。
『今日の心がけ』 生きることに情熱を込めましょう
* 社団法人 倫理研究所 「職場の教養」11月号より |