館林 ふとんの富田屋

国産寝具、手作り布団、自社製手作りかいまきを商っています。日本製にこだわり、羽毛掛布団、マットレス、布団カバーは日本製の良品を仕入れ、綿布団とかいまきは自社職人が手作りで仕立てた製品を扱っています。
 
2013/07/17 11:16:37|ダムめぐり
奥利根でダムめぐり(須田貝ダムと矢木沢ダム)

須田貝(すだかい)ダムは前回の藤原ダムを越えて県道63号線
「奥利根ゆけむり街道」を北上、水上高原スキーリゾートを過ぎた先で
左へ分岐し、道なりにしばらく行った先にあります。

1955年(昭和30年)竣工の重力式コンクリートダム、
発電専用のダムで竣工当初から水力発電を行っています。
ダム直下の地下部分に水力発電施設があり、
日本初の地下式水力発電所との事です。
発電に使える水の有効落差は通常77m(資料より)です。

矢木沢ダムの竣工後は揚水式水力発電の下部ダム
役割も担っています。

須田貝ダム(すだかいダム)
形式:G(重力式コンクリートダム)
堤高:72m
堤頂長:194.4m
目的:(P)発電


地下式発電所なので地上には変電施設しか見えません。


クレストゲートはテンダーゲートが3門、訪問時は2門から放水中でした。



須田貝ダムから道なりに進むと、須田貝ダムのダム湖
(洞元湖)右岸を遡上する形になります。


しばらく進むとトラス橋が現れ、その右前方に
巨大な矢木沢(やぎさわ)ダムが姿を見せます。



橋を渡ってすぐ、ダムの洪水吐からの放流口をくぐります。
洪水吐から距離500mでダムの堤高分を流れ落ち放水される様は、
滝のような迫力があるそうです。
(通常は年に一度の点検放流で見る事ができるそうです)


そのままワインディングを上っていくと矢木沢ダムに到着します。
1959年(昭和34年)着工、1967年(昭和42年)竣工のアーチダムです。


ダム堤体はコンクリートアーチダムですが、その右岸側の洪水吐部分は
構造的には重力式コンクリートダムの形式を取り、さらにその脇にある

部分(脇ダムと呼ばれています)はロックフィルダムの形式を取っており、
3種類のダム形状を見る事ができるダムでもあります。



矢木沢ダム(やぎさわダム)
形式:A(アーチダム)
堤高:131m
堤頂長:352m
目的:(A)かんがい、(F)洪水調節、(N)河川維持、(P)発電、(W)上水道



ダム左岸よりダム堤体と矢木沢水力発電所


ダム直下の矢木沢水力発電所
発電に使える水の有効落差は通常82.7m(資料より)です。



洪水吐は巾9.5m×高さ10.4mの2段式ローラーゲートが2門



洪水吐部分は重力式コンクリートダムの構造です



洪水吐からの導水路。
この500m先に前述の放水口があります



脇ダム部分。
満水時は流木が残る部分まで貯水されます。
写真奥は湖面に降りるスロープになっており、
左側の駐車場よりボートを湖面まで下ろす事ができます。



今回の揚水式水力発電の場合は混合揚水式という形式です。
「上部ダム」の「矢木沢ダム」は、発電に用いる水を「下部ダム」の
「須田貝ダム」からの揚水と、利根川上流から自然流入してくる水の
双方より得ている事から、混合揚水式と呼ばれています。


前回の玉原ダムの場合は揚水式と言う形式で、
「上部ダム」の「玉原ダム」は、発電に用いる水を「下部ダム」の
「藤原ダム」からの揚水により全て得ている事から、揚水式
呼ばれています。









2013/07/12 11:40:03|店舗営業情報
暑い夏だからこそ布団をリフォームしませんか?

猛暑日が続く館林ですが、「羽毛掛布団のリフォーム」依頼の
お客様が来店されました。暑い中ありがとうございます。
暑さで当面使わないからリフォームはゆっくりで良いとの事でした。

夏場は暑さで羽毛掛布団や厚手のわた布団は使わない時期です。
この間に布団をリフォームしておけば、秋からは新品感覚の布団を
使う事ができます。

肌寒くなってから布団をリフォームする場合は製綿業者や
羽毛布団のリフォーム業者が繁忙期に入るため、
どうしても納期が遅くなる傾向にあります。

暑い夏だからこそ、冬用布団をリフォームしておくというのは
いかがでしょうか?


☆売出しのお知らせ☆
今月末より盆前まで「布団リフォーム」売出しを行います。
当店通常は土日祝祭日休業日ですが、売出し期間中は
無休で営業しております。
この機会に、ぜひご検討・お立ち寄りください。













2013/07/10 13:21:08|ダムめぐり
奥利根でダムめぐり(玉原ダムと藤原ダム)

揚水式水力発電の上部ダムと下部ダムを対で書いてみます。
1対目は「玉原ダム」と「藤原ダム」です。


先ずは「上部ダム」にあたる「玉原ダム」です。

玉原(たんばら)ダムは「たんばらスキー場」のとなりにあります。
関越自動車道「沼田インターチェンジ」より県道266号線を北上、
たんばらスキー場の手前を左に入ると玉原ダムに到着です。

1981年(昭和56年)竣工のロックフィルダム、
揚水式水力発電の上部ダムの役割を担っています。

玉原ダム(たんばらダム)
形式:R(ロックフィルダム)
堤高:116m
堤頂長:570.1m
目的:(P)発電

(ダム天端の中央付近より駐車場と管理棟を撮影)


(ダム天端の中央付近より駐車場側を見て天端を撮影)


(ダム右岸の洪水吐より、管理棟側を見て撮影)

洪水吐は巾3.4m×高さ5.78mが2門


ダム湖内の建物は余水取水口施設

(洪水吐わきよりダム湖を撮影)


そして揚水式水力発電用の施設はこちらです。

玉原ダム右岸の導水路トンネル取水口施設、
洪水吐よりダム右岸を進んだ先にあります。

(ダム天端より望遠で撮影)

この取水口の取水位標高は1169.5m(資料より)です。
ここより導水路トンネルを通じて藤原ダムに水を流します。

藤原ダムのダム湖岸には発電に使った後の水を放水する
放水口施設があり、放水口の放水位標高は626.4m(資料より)です。

総落差は543.1mですが、発電に使える有効落差は518mとの事です。
藤原ダムに放水された水は、余剰電力で再び玉原ダムに揚水されます。
(揚水発電の運転周期は分かりませんでした)



次に「下部ダム」にあたる「藤原ダム」です。

藤原(ふじわら)ダム
は関越自動車道「水上インターチェンジ」より
国道291号線を走りながら利根川を溯上し、大穴スキー場付近で
県道63号線に分岐、通称「奥利根ゆけむり街道」を進み、粟沢信号を
過ぎて2.5km程度進むと藤原ダムに到着です。

1958年(昭和33年)竣工の重力式コンクリートダム、
玉原ダムの竣工以前から水力発電を行っており、
玉原ダムの竣工後は揚水式水力発電の下部ダムの
役割も担っています。

藤原ダム(ふじわらダム)
形式:G(重力式コンクリートダム)
堤高:95m
堤頂長:230m
目的:(F)洪水調節,(N)河川維持,(P)発電



こちらは藤原発電所。


藤原発電所と、副ダム


ダム湖とダム管理棟。


洪水吐は巾9.5m×高さ12.5mが3門
手前の取水塔のような建屋は常用吐取水施設



ダム左岸にあるカマボコ状の建物が揚水式発電における
下部ダムへの放水口施設棟


1947年(昭和22年)のカスリーン台風の非常に大きな水害被害により、
当時の建設省が各地に多目的ダムを建設する計画を立て、利根川に
おいては1951年(昭和26年)着工、1958年(昭和33年)竣工の藤原ダムが
その第一号にあたるそうです。


藤原ダムは完成当初から藤原発電所において水力発電を行っていますが、
火力発電が中心になった昭和40年代に中東戦争のためオイルショックが
発生、水力発電が再び注目されます。

玉原ダムは1973年(昭和48年)着工、1981年(昭和56年)竣工、
揚水式水力発電の上部ダムとして作られます。
下部ダムは既存の藤原ダムが担う事になったわけです。










2013/07/05 18:35:00|ダムめぐり
奥利根でダムめぐり(水力発電)


今回は利根川上流部でダム巡りです。
でもその前にダムによる水力発電についてちょっとだけ書きます。

ダムには「発電」という目的を含んでいる場合が多く、
ダムで取水した水を水路パイプ等を通じて下流に流し、
その水流の力で水車等を回し、水車の回転力で発電機を回し、
電力を生み出しています。

この「水を上から下に流す」という当たり前のような工程が
水力発電の基本となってます。

水は一回流せば下って行きます。
発電だけに限って言うなら、下流にいくつものダムを作れれば、
その都度発電ができる事になります。しかしダムを作れる場所は
限られますから、効率的に発電する必要が出てきます。

また、水量にも限りがありますから、発電のためだけに水を
流し続けられるとも限りません。
飲料水や農業・工業用水も不足するでしょう。

そこで考えられたのが「揚水式水力発電」です。
簡単に言えば、ダムは上下に2つあれば足ります。

電気を大量に必要とする時間帯に合わせて上のダムから
下のダムに水を流して電力を得るのは通常通りの工程です。

そして、電力をあまり必要としない夜間になると、
余った電気を使って水を下のダムから上のダムに汲み上げ
再び上のダムをいっぱいにしておく・・・

電気を大量に必要とする時間帯に合わせて上のダムから
下のダムに水を流して電力を得て、夜間には余った電気
下のダムから上のダムに水を汲み上げ・・・の繰り返しです。

夜間に電力を使って水を汲み上げるのは無駄なように感じてしまいますが、
ここで重要なのは「余った電気」と言うところです。

現在の科学では大量の電気を溜めておく事はできません。
家庭用蓄電池や電気自動車が普及しても暫くは無理でしょう。

火力発電所は一度火を消してしまうと、再び立ち上げるのに
時間を必要とします(原子力発電でも同じです)。
また、出力調整を昼夜のような細かいサイクルで行う事は、
設備にかかる負荷が大きくなってしまうため向いていないようです。

このため電力需要が減少する夜間でも出力をあまり落とさずに
運転(発電)を続ける事になり、ここで結果的に余った電気
有効利用するのが、水力発電における「揚水式水力発電」なわけです。

大量の水ならば汲み上げて溜めておく事ができる・・・わけです。
水力発電は水を流せば直ちに発電を開始でき、水を止めれば
直ぐに発電を止められる・・・という利点を生かした方法です。



今回の奥利根エリアでは揚水式水力発電の上部ダムと下部ダムを
セットにして書いてみる事にします。
(巡った順とダムの記載順は異なります)



 








2013/06/21 14:00:05|布団のリフォーム
整理する「綿わたの掛布団」があれば…

敷布団に掛布団を打ち直し仕立てできます。

わた布団の「打ち直し仕立て」では、持ち込まれる「わた」の量が足りれば、仕立てて完成する布団は、色々な布団に生まれ変われます
例えば、使わなくなった「掛布団」が2枚あれば、打ち直し後の「わた」を使って、1枚の敷布団を確実に作れます。
(この際にお支払い頂く代金は敷布団打直し仕立て1枚分です)


最近は掛布団に羽毛掛布団を使う方が多くなりましたので、使わない「綿わたの掛布団」も多くなりました。
この使わなくなった掛布団を捨ててしまうのはもったいない、でも使わないし…という場合には、「打ち直し」して敷布団を仕立てるという手もあるんです。

押入れの「もったいない資源」を有効活用できます。


夏場は使わない布団が多くなり、押入れもいっぱいになりがちです。
布団の整理をするついでに「打ち直し」仕立てをしてみてはいかがでしょうか。


おふとんの「打ち直し」仕立て承ります。
側寸:105×200p シングル敷布団「打ち直し」仕立て:8,900円
側寸:150×200p シングル掛布団「打ち直し」仕立て:7,900円
座布団「打ち直し」仕立て:1,650円〜1,800円(1枚あたり)


お預りする「わた」はお客様別に管理します。
「わた」のお預りから製品の納品まで20日前後かかります。
布団仕立てに用いる布地は綿100%の新品(国内染色品)です。
価格は「わた」の打ち直し代、新品材料代、仕立て代、全て含まれています。
ロング、ダブル等のサイズ変更可能です、お問合せ下さい。
足しわた、座布団、かいまき、コタツ布団等への仕立ても承ります。