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2026/01/11 13:52:41|その他
広池千九郎記念館に行ってみた

広池千九郎記念館に行ってみた

静岡県函南町にある広池千九郎記念館に行ってみた。

広池千九郎は1866年〈慶応2年3月29日〉 - 1938年〈昭和13年〉、大分県中津市の出身。

福沢諭吉の30年後輩の人。

その業績もやや似ていて、福沢諭吉が学者・教育者として、日本の経済界をけん引する多くの人材を育てたのに対し、30年遅れて登場した広池千九郎は中小企業経営者を育てたカリスマ。

面白いのは、福沢諭吉は社会啓蒙思想家として幕末から日本の大きな存在であったのに対し、広池千九郎は人生の後半生まで、純粋な学者として生き「古事類苑」の首席編集者、『支那文典』・『東洋法制史序論』などの膨大に執筆に明け暮れた歴史学者としての人生がほとんどで、突如として「道徳科学」(モラロジー)を提唱して、生まれ変わってしまったこと。

一つのことを究めると、人間は突如として巨大な存在になるということだろうか?


ただ、この人、あまりに苛酷に勉学に打ち込んだため、皮膚の構造再生困難か、あるいは自律神経に変調がおこり、真夏でも全身にカイロが必要なカラダになってしまったという。

伊豆の地に研究所を定めたのは、この地・畑毛温泉による温浴療法が自分の体質に適合したためとか。いったい、なんの病気だったのか調べてみたものの、結果はわからず。

過労の局限のようなものだったのだろうか?

ただ、人は病の極限状態で才能を発揮する場合もあって、中国明時代の王陽明も、儒学の学者でありながら、ひとたび反乱が起きれば、農民を集めて臨時の軍を作り、持病の結核の症状に耐えながら戦闘を指揮し、反乱軍を短期で鎮圧し、この間も悠々と自分の学説の講義を弟子たちに続けていたという。

すべきことがある間は、人間は死なないということだろうか。



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