レコードプレーヤーのサーボモーター用パワートランジスタの足が折れて、回転しなくなったので、交換作業をしました。50年前のトランジスタは本来なら代替互換品を使うのですが、なんと当時物を譲ってもらえました。
NEC製の2SD288というものです。当然、生産はもうしていないです。早速、交換作業をしました。シャーシーパネルに直接取り付けられているので、さほど難しくなく交換完了です。
しかし、組み上げてスイッチを入れても、まったく回転する気配もありません。おかしいなと思いながら、回路図もないのに手探りで原因探しです。この間2週間もレコードを聴けない日々が続きました。
テスターであちこち電圧を図りながらパターンを追っていくと、モーターに電気が行っていません。これはコントロール系ですね。パワートランジスタは新品に交換したばかりなので後は発信系のトランジスタかなー・・・と推測し、測定してみると、電流が流れていない状況です。ほぼ、間違いないでしょう。足も真っ黒です。
2SC372というトランジスタですが、これはもう現存するわけがありません。探しても見つかりません。互換品を探しましたが、さいわい在庫として持っておりました日立の2SC458という有名なトランジスタがデータ的に合うようですね。このトランジスタは日立製が元々ですが、アメリカで作られたものです。あるもんですね!そういえば、アメリカの航空管制は今でもWindows95でフロッピーディスクだそうですね。こりゃ、当時物のパーツも必要になるわけです。
さっそく、交換してみました。3つ共、入れ替えです。さて組み上げてみると、無事問題なく回転します。大当たりですね。レコードを再生してみましたが、無事再生してくれます。よかった、よかった! これでレコードが聴けるようになりましたが、回転微調整の半固定抵抗が壊れたままです。調整しなければよいのですが、そこは技術者の拘り!!パーツは発注してありますが、まだ届きそうにありません。また、交換後にレポート予定です。 |