雪害
大雪!想定外のことが起きました。報道に次ぐ報道。
2/15、ハウス施設の倒壊が広範囲に発生した様子を映します。
これまでの常識・想定を遥に超えた積雪量と、停電の発生により、関東地方に限らず列島全体に被害が及び、被災額は日に日に増えるばかりです。
農業では薄くて丈夫なビニールの開発で生産安定のためにと、
1980年代頃から急増した鉄骨温室より安価な鉄パイプ連棟ハウスが
農家の収入の主力体になっています。
ところで、ブドウというのは、植え付けた年から実をつけるのではなく、
植え付け後、最低4年以上かかると言いますが・・・、
実際には6〜7年も健全に育てないと、面積いっぱいでの
安定生産が迎えられず、利潤が思うように生まれないのです。
生活基盤と頼りにしていた連棟ハウスの全壊を目の前にして、
片付けにも途方に暮れている農家には、人手が一人でも多く必要ですし、片付け費用の全額助成も必要です。
その後のブドウ棚や施設の再建費用はどんどん膨らみ、
何年も先まで無収益では、生活ができないということになります。
問題が山積する農村の特に後継者もなく高齢な生産世帯では、
多額の借金をしてまでは・・・と、
再建を断念することになるのが心配されます。
事実、後継者不足の山間農村には大打撃で、
農村崩壊へ拍車をかけるといえそうな状況です。
若者が農業をいやがる。・・・なんてことにならないようにしたいです。
復興への頼りには、「人と行政による支援」が必須です。
助成や保護政策が手厚く望まれるのです。
農家が必要とする諸策の迅速な執行を期待しています。
広範囲な耕作放棄地を作りださないために、
再建策をできる限り早く多くたのみます!
雪害と風害に負けない強度のハウスを建てようと考えたとき、
耐積雪の北方の構造と耐台風の南方の構造の両面から、
合致した構造設計で新設しなければ、いつまた同じ目に合うか、
建ててすぐまた遭遇しては困るという不安があります。
今まではエコノミーなハウスで経費を抑制し高品質生産が、
できればよいというのが一般的でしたが、
果樹といえど将来を見据えた強度の高耐侯ハウスで
長期生産を続けられた方が不安が少なく安定生産になります。
そういうハウスが多く建設できるように
農家自己の資金投資が少しでも軽く抑えられるようになること。
補助率をアップして、再建へ足並みがそろうようになることと、
資材メーカー各社が、生産増強して復興地への出荷・供給を
質と量の両面で進めてくれることを期待してます。
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行政の支援が提示されてくるが、後々・・・
金属加工、農業用ハウスメーカーの数に対して、
あまりにも多すぎる要望件数が殺到したため、
混乱状態となって、見積もりの受付すら滞ってしまう始末。
建設材料の供給不足により、資材単価が上昇をしてしまう。
同時に、建て方の不足によって人件費も急上昇し、見積もりに反映されて、とんでもない額が提示されるようになりました。
早期の再建に希望を抱いて働いて片付けたのに、
建設の順番はいつになるやら・・・・・。想像もつきません。
果樹のように長い年数が再建にはかかるのだから、
それにあった長期の支援を是非お願いします。