白笹山は頂上に広場も何もない栃木百名山標高1719mの35座。 季節の所為だろうか、人に出会わない山だった。 南月山からの下り坂は人に踏み荒らされていない新雪が4,5センチの厚さでくっきりと残っていた。 ベンツのシンボルマークと全く同じ形をした三本指の鳥の足跡と兎か狸か狐のような小動物の足跡が奇麗に描かれていた。 白笹山から見た南月山は一味違って見えた。 日の出平から見た山は、なだらかな尾根だったのに角度を変えると山の形も全く違って見えるのだ。 写真からは薄いガスに覆われていて立体感が判らないかもしれない。 10時40分に南月山に登り返す。 11時20分に日の出平に到着し其処で昼食。 F君がお湯を沸かしてくれてラーメンを啜る。 インスタントラーメンも山頂では途轍もなく美味しい味に生まれ変わる。 この後の下山で状況が一変する。 11時50分に峠の茶屋までの一機の下山開始。 朝不安だった膝の違和感が牙をむく。 昼食で急に体を冷やしてしまったからなのだろうか、歩き始めると急に痛みが走った。 人生の例えの如く、山あり谷ありの、谷に向かってまっしぐらの下山。 この痛みからは今後は永遠に逃れられないのだろうか・・・ 二度と山を目指す事は出来なくなるのか・・・ これが廊下の兆しなのだろうか・・・ 幾つかの不安が付きまとう。 投げ出したい気持ちを抑えて13時10分前に到着予定の峠の茶屋駐車場に1時10分過ぎにやっと到着。
家に帰ると二階に上がるのもやっとだったが、風呂を沸かしゆったりと浸り、マッサージを施し、湿布薬を張って一眠りすると、何時の間にか痛みから解放されていた。 この年では徹夜は禁物のようだ。 |