花ど真ん中の里便り

栃木県は日本の花ど真ん中です。
 
2012/09/15 6:19:42|その他
正造と西行

 にほてるやなぎたる朝に見わたせば
漕ぎゆく跡の浪だにもなし 西行
 ほのぼのとあふみの海を漕ぐ舟の
跡なきかたにゆく心かな 慈円
 
 西行の歌は、無の歌境、願はくはー
春死なんーと相対し、万葉集に遡る
歌の定型です。

 大雨に 牛のひく車の輪立
跡形もなし 正造
 谷中村に入った歌の一首です。

 人間田中正造を追う旅が
続きます。デハ。

 参考文献「西行」高橋英夫著 岩波新書
      田中正造全集







2012/09/14 6:04:04|その他
死生観

 西行法師の名前を
田中正造全集で見たとき
ヒラメキました。

 ヒラメキは二つ、一つは、
二人の生き様の共通点、
もう一つは、正造の歌への
影響でした。

 願はくば花の下にて春死なん
その二月の望月のころ 西行法師

 歌心に魅かれ、諳んじていました。
おかげさまで楽しみが増えました。デハ。

 







2012/09/13 6:23:35|その他
月看る月

 月を見て故郷を思う、
如何なもんでガス、田中正造は
問いかけます。

 正造は大ぞらから富士の高根を
見る歌を数多く詠んでいます。

 トマレ私は一個の人間でありたい、
井伏鱒二が「月光を看る」を次のように
訳しています。

 ネマノウチカラフト気がツケバ
 霜カトオモフイイツキアカリ
 ノキバノ月ヲミルニツケ
 ザイショのコトガ気ニカカル

 古今の名作捨てがたい味が
あります。デハ。







2012/09/12 6:25:53|その他
月の歌

 田中正造が引用した西行法師の歌、
実は、恋の歌に分けられています。
そのことは後で触れるにして、正造が
次は悪い見本として作った歌です

 大ぞらの月見るごとにかなしけれ
わがふるさとをおもへ出でゝは
         仮りニよみ 正造

 「静夜思」 李白
 牀前看月光
 疑是地上霜
 挙頭望山月
 低頭思故郷
 
 如何ですか。この漢詩が正造の念頭に
あったかどうかはわかりません。
 正造は、神を見て月かなしくバ何もかも
草ちりまでもなみだなりけり となるべし
そう明治44年の日記に書いています。デハ。







2012/09/11 6:24:57|その他
田中正造と西行法師

 田中正造が歌の道で、西行法師と
出会っていることが分かり、
人間正造を知る手がかりが見つかり
ました。

月を見る眼ぞあらバさらに叉
心に神を見る目まほしな
先に紹介した田中正造の歌です。

 田中正造全集12巻p123で、
宇宙の大なるに感じて西行法師も
なげゝけとて月やはものをおもわする
かこちがほなるわがなみだかな 西行法師
この歌に触発され、正造独自の歌作りと
宇宙論を展開しています。

 身を捨てて生きた西行法師を正造が
認識していたことが分かりました。
「田中正造と西行法師」のテーマで
叉お伝えします。デハ。








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