あさのあつこさんの「夢うつつ」を読みました。
普通の主婦である彼女がどのようにして作品を作り出しているのか、もしかした私にも何かかけるのでは!と期待させてしまう本です。(実際想像力が違うのですけど^^;)
はじめに短いエッセイがあり、それをヒントに書かれた短い作品が始まる。この形で、何篇かの作品が収録されています。
「どっちだ」という作品では。深い霧の中乗ったタクシーで体験した出来事をヒントにしています。 ある男性が深い霧の日、タクシーに乗った彼は運転手の対応が存在なのに腹を立てています。しかし彼は思い出すのです。幼い頃、自分がした約束を果たせずに深い霧の中で友人が死んでしまったことを。 しかし振り返った運転手は言うのです。「悪かった、早く成仏してくれ」と。 「え!死んでいるのはそっちだろ!」 「いや!お前だろ」
深い霧の中では死者と生者が入り混じるという言い伝えを元にしたお話です。 これはちょっとヒヤッとするお話ですが、ほのぼのする作品も収録されています。 「世にも奇妙な・・・」でタモリさんがお話してからストーリーが始まる。あの感じを味わえます。
私はエッセイから感じるあさのさんの日常が好きです。 |