今、修理しているマイクロ精機のレコードプレーヤーとは別に、さらに10年くらい古いプレーヤーを所有していますが、ここのところトレースアームが調子悪く、再生途中で音飛びが目立ってきました。
プレーヤーを修理しているついでに、こちらも何とかしようと画策しアーム交換を考えました。元のプレーヤーはパイオニアのPL−31Dというものですが、数年前に箱(ケース)が朽ちて使えなくなったので、多少新しめの別のプレーヤーのケースに移植していました。
そこで、大好きなマイクロ精機のMAー303というアームをプレーヤーごとジャンクで手に入れて、それを移植することにしました。ジャンクですので、そのプレーヤーは動きません。
アームだけを外して付け替えですね。幸い長さも角度も取付穴もほぼ同じですので、付け替えて配線だけをしっかりすれば、行けるはずです。配線は極端に細いのでハンダ付けは非常に難儀ですが・・・
付け替えは問題なく遂行し組み上げて早速、鳴らしてみます。格好も良く奇跡的に良くなじんで見た目もオリジナルのようです。
さて、レコードをかけてみると音は出るが右側の音が出ません。おやっ!!カートリッジも問題なく、出力線もあらかじめ測定して大丈夫です。あまり考えられないのですが、導通を追っていくとどうやらアームパイプの中で断線のようです。これは困った!パイプの中はものすごく細く修理は困難です。
結局、バラしてみたら内部で断線でした。専用工具がないと配線の付け替えは不可能です。これでジ・エンドとなりました。また、何かを考えなければなりません。アームパイプ中の断線は普通はほぼないのですが、そこがジャンクのジャンクたる所以でした。残念至極です。 |