都市伝説図書館

【都市伝説とは?】 「『もしかしたら本当に起こったのかもしれない』、奇怪で、おっかない、危険を含んだ、やっかいなできごとについて知りたい、理解したいという私達の欲求を満たすもの」(ブルンヴァン)である。 しかし、都市伝説は必ずしもこうした「アングラな」スキャンダルのみを扱うものではなく、 ある種のナンセンスな面白さ を含む、ジョーク的で興味本意なスキャンダルをも取り扱う。
 
2010/07/29 22:01:09|都市伝説
コックリさん
友人の一家はそろってオカルト好きで、家族でコックリさんをしたりするそうだ。
その友人が言うには、コックリさんというのはそういう名の何かがいるのではなく、一番手近の霊が呼び出されて答えてくれる仕組みなんだとか。
そんないい加減なことで質問に答えられるものなのかと思ったが、案の定、答えられない場合もあるとのこと。以下、その例として友人が語ってくれた話。

ある冬の日、夕飯前に一家全員でコックリさんをしたのだが、何を尋ねても「しらない」「わからない」、脈絡なく「おかあさん」の繰り返しで、要領を得ない。
試しに名前と歳を尋ねてみると、4歳の女の子であることが判明。
(名前は忘れてしまった。ごめん)
それ以外のことは何も解らず、とりあえずお帰り頂いたそうな。
ただ、すぐに帰ってくれたわけではなく、小さい子がぐずるように「おかあさんどこ」「いっしょに」などの言葉を何度か示したという。

その翌日の新聞に、小さくではあるが、前日のコックリさんと同名の4歳女児が交通事故で亡くなったという記事が出た。友人宅からさほど遠くない交差点での事故で、そういえば救急車だかパトカーだかの音が少し聞こえていたかも、とのこと。

偶然かもしれないし、コックリさん自体信憑性がどうなのかわからないが、友人の話を信じるとして、「いっしょに」はお母さんに対してだったのか道連れ的な意味だったのか…とちょっと考えてしまった。







2010/07/29 22:00:01|都市伝説
404
出張で東北の日本海側にある町に泊まることになった。
あいにく有名な花火大会中で旅館からホテルまでだいたい満室。
やって取れた古いホテルに泊まった。

古いホテルには良くあることで、先輩の部屋は4階の4号室なのに、部屋番号は505。
仕事の後、お客さんとの飲み会を終えて部屋に戻った先輩は、エレベーターから降りて、自分の部屋の前まで歩き、鍵を開けようとして、ふとドアを見直した。

部屋番号は404。

驚いて一歩後退りし、周りを見ると、隣の部屋番号も404。
突然後ろの部屋の扉が開き、寄りかかっていた先輩は転がり入ってしまった。
開いたドアに刻まれた部屋番号も404。
開いていたドアが勝手に閉まって行くのと、頭上に人の気配を感じながら、先輩は気を失った。

目を覚ますと、スーツを着たまま部屋のベッドの上。
あわてて廊下に出て部屋番号を確認したが、505号室だった。
逃げるように急いで荷物をまとめていると、机の引き出しを落としてしまった。
その引き出しの裏側には、予想通り御札らしきモノが…

もしやと思い、部屋を探ってみると、出るわ出るわ。
額縁の裏からテレビの下、避難指示ボードの裏まで御札だらけ。
中でも恐怖だったのはベッドマットの下。
そこには人の形に切られた紙が何十枚も押し込まれていた。
人の形に切られた紙には朱色の墨で昭和○○年とか字が書いてあったのを覚えているそうだ。

フロントを問い詰めようとしたら、こっちの顔を見るなり「お客様申し訳ありません。」って感じで、珍しく満室だから、知ってて貸したようだった。
領収書だけもらって、宿代はただにして貰ったけどなw
と笑う先輩が頼もしいやら怖いやら。







2010/07/29 21:58:57|都市伝説
猫の手形
深夜2時、人気のない山中の道を走る私の車のフロントガラスに無数の手形が浮かび上がった((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
気持ちが悪いので帰宅後直ぐに寝た。

朝起きてやはり昨夜のことが気になりフロントガラスを良く見るとそこには無数の肉球の跡が!w

猫の仕業で一安心だと思ったのだが、よくみると猫の手形に混じって人の手形もしっかり付いていて、怖くて今夜は眠れそうにない。







2009/10/29 10:09:41|都市伝説
腕【都市伝説】
三日ほど前の夜中にサイクリングに出ました。
夜中と言っても出発は10時頃。
適当に走ったら坂の多い住宅地に出ました。
筋肉がないので上りはノロノロ。
坂の上から道を照らす街灯の電球は切れかけで、いかにもだなぁ〜という風情。
なんとなく今お化けに逢ったら逃げられないなw と思いました。
早歩きより遅いかもしれない速度でしたから。

一度思ってしまうと怖くて、さっさと行こうと諦めて自転車を引くことにしてサドルから降りたんです。

ちょうどその時、スッと横をジャージのランナーが走り抜けていきました。
恥ずかしながら、腰がぬけるかと思いました。

急いで自転車にまたがり、今来た坂をブレーキ無しでくだりました。

ランナーの背中からは、はっきり腕がはえてました。
何かをつかもうとするように広げられた手のひらをもう一度でも見たくありませんでした。

お化けなのか腕だけがお化けなのか、偽物なのか、あまりにはっきりしていたので、わかりませんが。







2009/10/29 10:08:41|都市伝説
山口さん【都市伝説】
以前住んでいたアパートで土曜日の夕暮れ時に居間でまったりしていると、不意にインターフォンのチャイムがなったので受話器を取る。

俺:「はい」
訪問者:「山口さんのお宅ですか?」
俺:「いえ、違います。」

その後、詫びの言葉もなくそのまま切れたので、『何だよコイツ』と思って居間へ戻ろうとしたら再びチャイム。

俺:「はい」
訪問者:「山口さんのお宅ですか?」
俺:「いや、だから、違いますって。どちらさんですか?」

最初の訪問者と明らかに同じ声だった。そこはかとなく陰鬱な女性の声。
話し方も切り方も最初の時とまったく同じだった。

表札はドアの前に出してある、フルネームで…。
しかし俺は明らかに山口さんでは無い。
それどころか名前が一文字もかすっていない。

そして間をおかずに3度目のチャイムがなったので、今度は受話器を取らずに直接玄関口へ行って覗き窓を覗いたのだが、
見えるはずの相手の姿がまったく見えなかった。

不審に思ってチェーンのみ残し、鍵をはずしてドアを開けてみたのだが、見える範囲には誰もいなかった。

『ピンポン・ダッシュかよ!』とムカついてドアを閉め、背を向けた瞬間にチャイムが鳴る。そこで背筋がゾッとした。

すぐに振り向いて覗き窓から見ても誰の姿もそこには見えない。
『そんな馬鹿な』と思ってチェーンも外してドアをあけ、慌てて外の様子を直接目で確認する。

ドアの後ろ側の死角の部分も見てみたのだが、やはり誰もいない。
アパートの外は長い廊下になっていて「隠れる場所なんて無いのに」だ。

呆然と玄関口で突っ立っていると、
突然「どうして開けてくれないの?」という、地獄の底から響くような恨めしい声が背後から聞こえてきた。

その時の背後というのは俺の部屋の中の方向なのだが、怖くてまったく振り向くことなんてできなかった。

何しろ俺は自分が出られる最小限のスペースしかドアを開けず、上半身だけすり抜けるように外へ乗り出していて、下半身はまだ玄関の中にあったのだ。

その声を聞いた瞬間飛び上がって、サンダルのまま外へ飛び出し、近くのコンビニに駆け込んだ。

震える手でズボンのポケットから携帯電話を取り出し、不動産屋に電話をかける。

俺:「ヤ、ヤマモト・ハイツ101号室の今野ですけど、不審人物が…、不審人物が僕の部屋に入ってきちゃったんです。」
不動産屋:「………。あの、警察に連絡されたほうが良くないですか?」
俺:「いや、そ、その、なんていうか…。人じゃないというか…。」
不動産屋:「あっ! 少々お待ちください。今、社長と代わります。」

不動産屋で対応してくれた女性は、俺の煮え切らない言葉から何かを察したようで、すぐに社長と代わってくれた。

その後、社長と話をしたのだが、どうやら俺のアパートには以前から時々、そういう妙な訪問者が訪れることがあったらしい。

ここ最近はずっと、その被害に遭った人がいなかったので、もう大丈夫だと思っていたらしいのだが…。

ちなみに以前「山口さん」という男性が確かに、このアパートに住んでいたらしいのだが、ある時を境に家賃が滞るようになり、連絡も取れなくなったので部屋を調べてみたら、荷物もそのままに行方不明になっていたらしい。

その人が住んでいたのは俺の部屋とは違う部屋ということだったのだが、それからしばらくして、「山口さん」を訪ねてくる奇妙な訪問者が度々現れるようになったとのこと。

結局それ以降は特にその訪問者が訪れてくることはなかったのだが、いつまた来るかと思うと、夜一人で居るのが耐えられなくなり、そのアパートを早々に引き払って引っ越してしまった。