みんなと元気に

ぶどう園から
 
2014/01/20 16:13:40|ぶどう2014年
作業を楽しく
剪定も楽しく
樹液流動の止まっている寒い冬の屋外での必須作業で、
剪定技術上での適・不適によって、前半の樹勢を
コントロールすることにつながります。
 
剪定枝の処分は温暖化抑制や防災の観点から焼却を控えようと
いわれます。焼却よりチッパーで粉砕し、堆肥化還元するのが
エコファーマーにふさわしいようにみえます。
 
しかし、夏場が湿潤な日本は腐敗につながる病気発生が多く、
瞬く間に葉や実に拡大感染して栽培者を苦しめます。
 
害虫や病原菌の越冬を考えたときに焼却が一番無難な
処理方法で、低農薬な栽培を望むほど焼却をした方が
良い事になりそうな気がします。
 
ブドウ枝は危険な環境汚染物質を出しませんので焼却時に
[「焼き芋」が楽しめます。サツマイモやジャガイモを寒い中で
フーフーしながら頬張るのは美味しく楽しみなひと時です。
 
越冬病虫害の減少と許されるささやかな贅沢を感謝しながら
次回の焼いもつくりへの楽しみで、剪定ハサミのチョキチョキ
という響きが、軽快に動き出したことからも伺い知れます。
 
ぶどう園に白煙が上るのが合図です
イモ持参で立ち寄ってみたくなりませんか?







2013/12/17 11:08:01|ものつくり
果樹_ブドウ
果樹_ぶどう
食用目的にされている果樹の、2004年のブドウの総生産量は6657万tで、バナナ(1億394万t)、かんきつ類(1億273万t)に次いで生産量が多い果物である。
1980年代前半までは世界で最も生産量の多い果物であったが、
生産量は20世紀中盤からほぼ横ばいで、20世紀に入り生産量の急増したバナナやかんきつ類に抜かれ、さらに同じく生産量の急増しつつある
4位のリンゴ(6192万t、2004年)に追いつかれつつある。
 
国際連合食糧農業機関によると、
世界のブドウ園の総面積は75,866q2にのぼる。
世界のブドウ生産量のうち71%がワイン用、27%が生食用にされ、
残りの2%はレーズン用である。世界最大のブドウ生産国は中国で、
ついでイタリア、アメリカ、スペイン、フランスと続く。

2010年の日本のブドウ生産量は18万4800tで、
温州ミカン、リンゴ、ナシ、カキに次いで、5位の生産量である。
昭和末期には30万tを記録していたが、年々微減する傾向にある。
栽培面積も同様に、昭和54年、55年の30300haを頂点として減少傾向。
 
県別では山梨県が最大で、2010年には45100tの生産があり、
国内生産量の24%を占めた。以下、2位の長野県が23900t(13%)、
3位の山形県が19700t(11%)、4位の岡山県が15100t(8%)、
5位の福岡県が9150t(5%)となっている。
 
日本は南西諸島を除くほぼ全域がブドウの適地であるため、
北海道から九州までの広い範囲においてブドウが生産されている。
世界ではワイン生産用が7割を占め非常に多いのに比べ、
日本では生食用が9割近くを占め、ワインやジュース、菓子などの加工用は1割弱に過ぎない。
また、輸出はほとんどないが、年間10,000tあまりが輸入されている。
日本国内で最も栽培されている品種は巨峰であり、2010年度には5465haで栽培されていた。ついでデラウェアが2967ha、ピオーネが2430ha、キャンベルアーリーが655ha、ナイアガラが513ha、マスカットベリーAが406ha、スチューベンが377ha、甲州が316haと続く。
 
昭和40年代後半より巨峰の栽培技術が確立すると
急速に栽培面積を拡大し始め、1994年には巨峰の栽培面積がデラウェアを抜いた。
 
平成に入ってからはピオーネも急速に栽培を拡大させている。
デラウェアは昭和35年の無核化技術の開発によって栽培が拡大したものの、粒が小さいため近年では栽培が減少傾向にある。
キャンベルアーリーや甲州は戦前からの主要品種であったが、
新品種の開発によって栽培面積は漸減傾向にある。
・・・以上は、[Wikipedia]より抜粋。
 
12月、休眠期に入って落葉すると剪定作業が始まる。
有核栽培の巨峰のような4倍体品種には栽培技術を要するので、
毎年指導員等による整枝の実技講習が開かれるが、
高齢化、後継者不足で参加者も少しずつ減少している。

剪定(せんてい)とは樹木の枝を切り、形を整えたり、
風通しを良くする事。庭木の手入れとして行われる。
 
見た目を美しくするのみでなく、養分を効率よく利用させて
生長を促進したり、病害虫の繁殖を予防する効果がある。
骨格枝を明確にする事を整枝(せいし)と呼ぶが、
一般的にはこの作業を剪定と呼ぶことが多い・・・とある。

剪定講習を受講してから、自分の樹に直面すると
基本の重要性を強く感じる。しかし同時に変化の自然と対峙して
樹形の基本とは何ぞや? も又、奥深い事。 常に勉強である。







2013/11/19 11:05:01|ものつくり
ぶどう加工

巨峰・葡萄ジェラート
残暑のおさまるのが少しずつ遅くなってきて夏が長いと感じています
今年は、9月中に特別な事として、伊澤いちご園さんのジェラート販売車に
直接売店へ来ていただけたことが挙げられます
毎年ぶどう狩りや直売で、他の販売方法では全く何も出来ないでいます。
何年も前から巨峰ジュースやジャムは「あじさい会」というグループで製造し、道の駅や直売所で販売していますが、年を重ねると販売数も頭打ちになり新商品の開発が望まれます。 
 
そんな折、直売所に来てもらえた移動販売車による「巨峰ジェラート」の人気が高く、夏は冷たい物に、集客が伸びることに改めて驚きました。
 
伊澤いちご園さんは、イチゴの消費アップへと、早くから加工販売に目を向けて実行した生産農家の先駆者です。6次産業化の実例を見聞して販売増加への視点が解ってきます。
同時に人件費や初期投資もかかることが解ります
 
零細な個人農家にありがちな、何もしないうちから失敗を恐れていては、良い事も始まらないということです。
 
今の時代は農家も攻めの姿勢でって話だけで
終わらせたくないと思っています。







2013/10/22 10:41:00|ブドウ園2013
ブドウ園2013
太平山南山麓友の会を応援します

事務局:かかしの里   TEL0282−43−8288

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 小林一夫ぶどう園
 
今年の成績
 
*1 春の急な温かさで萌芽が速かったために                  
枝伸びの良かった分、遅霜による被害が出ました
 
*2 少雨と乾燥でジベレリンの効果が低下し種入りが発生
 
*3 枝伸びが抑制されて結実率はとても良かった分、
摘粒の手間が大幅に増えてしまいました
 
*4 梅雨明けが早く、露地の果粒肥大期に高温障害がでました
 
*5 乾燥後の大雨で成熟期の品種に裂果が発生しました
 
*6 高温による着色遅延となりましたが、甘さは良く乗りました
 
等々、人件費が多くかかり生産経費上昇や異常気象の影響で
栽培上の問題が多くありましたが、前半の少雨乾燥にしては、
最終的には、露地巨峰も大きく、良好な状態に仕上がり、
大きな房揃いだったことで、前年より収量はアップしました。
 
台風の雨・風の影響で販売苦戦もありましたが、我が家では
ここ数年と比較しても収穫・販売量が多くなった年でした。
 

徒然に
最近の報道から、中国の大気汚染は深刻なレベルです
その影響?ばかりではないにしろ日本の温暖化による問題が
天候記録更新の特に降雨量が各地で増えている事です。
 
今も日本付近の海水温は平年より高く、北海道でブリが豊漁で、
本来獲れるべき秋鮭が遅れてる・・・という今朝のニュースは
冬場の日本海の寒ブリ漁にも少々不安がよぎる報道です。
 
 
農林業は、とにかく自然サイクルと深く係っている職種で、
深刻さを増すばかりの温暖化現象の悪影響は増加中です。
 
そんな暗い話題に対し、さすが!と言うしかない、
猛将・星野楽天監督率いる、楽天イーグルスのパ優勝は、
感動・希望を与えました。
「東北被災地にとって3.11以降の辛さを乗り越えていく」
 
世界に期待と勇気を与える、大きな出来事です
 
日本シリーズでの必勝で、
大盛り上がりをするのは東北ばかりではない
全国のファン達の熱い時
 
野球の持つ素晴らしい力です
 

週末の雨で・・・こんなブドウ団地は久々・・。

9月の台風や秋雨がブドウ狩り客の足を遠避けてしまって
ブドウがまだ棚に下がっています
 
お彼岸頃に閉店となることが最近は、多かったのですが
10月のブドウ団地に大きく立派な完熟巨峰が
今年は、あちこちに残っているのが目立ちます
 
10月上旬のぶどう園を訪れてみると
消費者側には特典がいっぱい付いてきて
訪問者には笑顔が多い年になっています。
こんな状態が今、
まだまだ、開園しているブドウ園が多いです

 
良いものを生産する
 
10月に入ってブドウの販売もそろそろ終盤です
ご来店、ご利用いただきました皆様、誠に有難うございました
 
年による出来の良し悪しで、年度の品質・甘さの格差はどうにもならず
毎年ご満足いただきたいと額に汗して頑張っているのですが
結局、生産者の行き着くところはそこです
自分が食べて納得のいく質・味に仕上げたい
 
それが当園スタッフたちの目指す「ぶどう作り」です
 
毎年ハードルを高めに設定しながら、生産過程の中で
もっと上を目指して頑張ろう、と
これからも惜しまず努力していきます
 
当然、苦あり。苦の先には必ずや喜びがある。
 
良いものを生産して、皆様に喜んでいただく
皆様の笑顔が、なによりのご褒美です。
 

あれこれ。戸惑いこそが
 
計算問題の答えは通常一つで済みますが、
応用問題につまづいていると、続く答えがすらすらと出なくなります
複雑混在化する世界ではよくあることで、先読みのできない時代です
農作物の年一作では、毎年同一環境ではないので、
1+1=2にあらずであることから、ベテランでも失敗を多くしています。
あれが駄目ならこれ。これも駄目なら・・と、迷い悩み、
一番良い答えを導き出すのに、すこしは上手かもしません。
 
 長年の経験に基づいてても、微妙な変化をしてしまう農業。
 まぁ、一言で言ってしまえば結果オーライです。
 あれこれ悩んても、今が良ければとても嬉しいし、悪ければ反省しつつ先々で何らかの対策を講じなければならない。一喜一憂の現場です。
「自然相手だからしょうがないさ。」 
「あれもこれもみんな運まかせみたいなものだからな」と、他人も言う。
 
 でも年数多い職人なら安易な妥協から満足は得ない。
こつこつと積み上げてきた高いレベルからの良い判定に、ささやかな満足感を得て、同時に次へのさらなる願望がまた一つの高みへと自らを導いていってくれる、そういうものだと信じて先を見る。

今の時期、巨峰は大衆化しどこにでもありますが、「高品質」「味よく形よい」のは、長年の職人技が発揮されることで優劣が出来ます。
適地適作も環境悪化から、名産地でも必死に対応していかないと
劣勢になる時が来そうな、気象記録が更新される温暖化進行です。
 
 今まさに進展中のTPP交渉の国々が、関税撤廃に対応できる農業力に疑問を持ちながらも、やはり自国民の胃袋だけは自国で守ろうという思いで腹の探り合いをしていると信じています。
 
環太平洋で一つの財布を使い合うという訳ではありませんから。
国の未来を担う子供たちへのためのものとは・・・
第一位に安全安心な食料の確保でしょう

 
環境と産地

空を見上ます・・今年のカラ梅雨は、ご先祖様、両親が水に苦労していた時を頭の中に思い描かざるおえません。
稲の収入に頼れず、何で所得を得ようとしていたか・・。そんな御先祖の苦労があって、私はぶどう専業としてブレずに続けられてきました。
 
近年は栽培環境の不安定さから、出来高が一進一退で 
生産限界にきているのかもしれません。
もしも私的な大貯水設備があれば、生産性の上昇分は見込めますが、
・・たら・れば、では絵に描いたぼた餅です。
 
干ばつへの設備投資が発揮されるのは数年に一回以下の頻度です。
実の肥大に期待したい時に、天は相変わらずです。
降るところにはゲリラ豪雨という大振りで、
天は万物に差別なくって、
ほんとうにそうなのか? と、とても疑問です。
春のケヤキの木の芽吹きで占う天候予想も、
3,40年前と違ってきました。
 
異常なのは異常ですが、気温のブレは低温方向より
高温方向へ幅を大きく広げています。
山間での稲の低温での凶作は少なくなってきています。CO2増加で高温による不稔や品質低下で起こる不作が懸念されるような状況です。
 
作物の栽培南限・北限が北上を続けています。
日本列島全島が温帯域から亜熱帯域にまで
属してきてるように感じる今年の梅雨です。 
 
雨量が多いイメージの沖縄地方では、最近、屋根に降った雨水を貯水槽へ溜められるようにして、雨水を大事にしているのを、よく見受けます。 
自然の脅威に備えありです。
 
天はときとして、意地悪な程に極端な時期もあるようだから、
備えへの実行あるのみ・・・ということなのでしょうか。
 
これから猛暑を迎えるにも、ミスト散水で冷却するほうが
省エネでエコなことと、普及が進みそうです
 
施設栽培でも夏の暑さ対策が必要になってきています
農作物の栽培、生産現場は、どうやれば楽になるのでしょうか?
 

パソコン活用

ブドウ専作+直売は、人気品種と合わせた栽培形態の多岐性を活かし、リピーターを増やし維持できるかが鍵です

露地栽培だけの頃は、雨による発病や裂果克服が課題でした。
雨よけと称する園全体にビニールで覆った栽培を普及・導入しました。
 
作業繁忙期間を緩和するためにと加温して、露地栽培を縮小してきました。その結果、加温3割:雨よけ3割:露地4割という栽培で安定経営に入ったと思ったら、・・・どうもそうではなくて、年間労働量と経費増加が足を引っ張って儲けが増えません。
 
栽培法の多岐化でも、作業者を神経質にしてしまう事になり、プラスになっていません。流行を追ってただ突っ走っただけのような気がしてきます。 しかし、流行を追ったからこそ若者にとって魅力ある経営だったとも思っています。今までに得たものを、今後へ十分活かすことが重要です。
農業経営には、専門知識はもちろんですが、多方面の豊富な知識が必要で、その中の一つをあげろと言って、注目するものに、
IT(インターネット テクノロジー)・・・情報の活用が経営に影響しています。
気象庁が提供している気象データ。東電が提供してる雨量・雷情報。等・・・役立つサイトが利用できます。
  農園で、パソコンをつかって作業配分するという時代です。
栽培の多岐性で管理ノートに記帳する方よりベテラン農業者でも記帳ノートとパソコン内でデータ管理をして、役立てています。
 若い後継者なら一元管理とデータ処理はばっちりOK。HDディスクかUSBメモリーで、資材の年間使用数や越年在庫数と、急に必要になった資材を探す事も楽にできます。顧客管理や財務管理にも活用できます。
資材管理が上手なら購入数を悩まずに済みますし、何年も前の物が出てきた、という無駄がなくなります。販売面でも顧客へのDMは、プリンターで綺麗・簡単な仕事になりました。
 
流行を追うのは自己研鑚になります。高齢になっても、経営上とても有利なことで、お役に立てるということです。
ところで、アップデータ、セキュリティ設定更新、どうされていますか?すべて自動で?それで悩むこともあります。やらないで済むのが多いですが、克服できる事なら、やったという充実感が自信になってコミュニティが増します。
検索機能を使って、その便利さが気に入っている今日この頃です。
 

栽培方法と経営の未来
ブドウも生産販売方法で各農園ごとの違いはあります
栽培技術が品種に適当な価値をつけるといえます
高付加価値のある品を生産することは経営上、重要ですが、
長年ゆるがず安定多品種生産は環境の変化から難しそうです。
 
4倍体品種の特徴として樹勢旺盛で結実が悪いという性質から、専門技術が必要だといわれます。そこへ加えて地球環境の変化と周囲を海に囲まれた雨の多い気候条件下では、単為結果(たんいけっか)とか子房開花・子房結実(しぼうかいか・しぼうけつじつ)という結果の「花ぶるい」を常に引き起こしやすく、生産と経営の安定を左右します。
 
このような「花ぶるい」する巨峰系品種群の生産安定栽培技術として
国内に広く普及したのが、ホルモン剤を使った無核化栽培です。
 
代表的な植物成長ホルモンのジベレリンの影響力を利用した栽培法で、人間が花穂へジベ処理をすることで、開花→受精→結実という、植物の正常な流れの一部を省略させて、種の形成をなくしてしまう方法です。
 
種が入らないと果実は肥大しませんので満開2週間後頃に2回目のジベ処理をすることで、果粒肥大をさせて大粒のブドウに仕上げます。
 
植物成長ホルモンのジベレリンとは、元々どの植物にも存在
している物質ですが、稲の異常徒長する馬鹿苗を調べて発見、
抽出できたのがきっかけで、種無しデラウェアの商品化が始まりました。
 
植物ホルモンには他にも何種類も発見されていて広く応用されています。 巨峰が大衆化した昨今の消費者嗜好は「種が無いと食べやすい」という事で、生産者も有核より高く売れる無核化栽培の面積を増やしてきましたが、限られた短かい期間内の労働の増大から栽培面積拡大には問題があります。
農繁期に「ゆとり」をもとめるのは贅沢な話ですが
無核化の手間が多くかかる分、ゆとりが全くなくて、心身が疲れます。
 
 
消費者が望むものを生産すれば売れて儲かる訳ですが
品種本来の「美味さ」が発揮されないのが残念です。
種で生息範囲を拡大するのが植物の根本ですのに、種子を作らず子孫を残さなくていいのですから、品種本来の実とは、異質になります。
 
本来の味の特徴とは、種子形成から出来てくるので、特徴が表現される有核を皆様に食べて頂くことで充分理解されると思います。
 
*****
これからの生産現場での持続可能な栽培手法には?
広い面積のブドウ経営は、どうやったら良いのかな?
と、考えたとき・・・
 
いかに就業時間を少なく抑えて、手間をかけないでできるかが鍵です。
単価が下がっても家族経営が成り立つための技術進化と切り替えが重要で、従事者が齢を重ねても続けられるような、栽培システム化が今後は必要です。
 
長梢X型栽培と短梢T・H型栽培の利点と問題点を、よ〜く観察して、
どちらが当園の経営に優位かを判断したいと思います。
 

収穫予想
5月中旬になってくると加温ハウス栽培、無加温、
雨よけハウス栽培の作型で、結実が決まってきます。

開園約1か月前時点の予想は、まだ時期尚早とも思いますが、
B棟→C棟→D棟と収穫期のずれる作型の現在の様子は、
日照量の多さと昼夜の温度差でのB棟巨峰を代表に
着色は順調に推移しています。
 
シャインマスカット、ゴルビー、スイホウなど
巨峰以外の品種もそれぞれ順調に生育中です。
多品種構成は管理が複雑化して生産者には負担ですが、
皆様の要望で複数品種を一度に、目と舌で楽しめるようにと、
生産比率の拡大をしています。
 
巨峰との詰合せが前年以上に多くできる予定でいます。
生産者としては、種ありで品種本来を味わってもらいたいのですが、
当園の土壌ならどうだろうと考えて品種構成をしています。
 
ご要望に沿えるようにと、最善を尽くして栽培をしていますが、
土地柄と天候で、どうしても作柄には良し悪しがあります。
 
販売期間中、直に目と舌で出来を確認しにご来店ください。
収穫開始は現在、6月20日頃を予想していますが、
まだ確定ではありません。天候で今後も状況が変わります。

農業は生業
平成23年度食料・農業・農村白書によると、
平成23年の農業就業人口は前年から5千人減少し260万1千人となり、
また、65歳以上の割合が6割、75歳以の割合も3割を占め、引き続き
高齢化が進んでおり、農業後継者の問題が顕在化しています。

農家が特に厳しい環境なのでしょうか?
日本農業に魅力を感じられないですか?
 
社会は人々が複雑に支え合い成り立っています。
日本は経済大国となって輸入する食料品類の割合が増えるばかりです。輸出が好調になればなるほど国内の食料自給率低下になっています。
 
TPPによる農業へのしわよせは増々後継者不足になっていきます。
国民を支える安全な食べ物で子孫繁栄することが国の姿です。
 
人類を救うため? 遺伝子組み換え作物がどんどん増えていますhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%8F%9B%E3%81%88%E4%BD%9C%E7%89%A9
食糧生産として世界中に広がる事実を知ると驚きです。
 
環境の劣悪なところで病害虫に強い性質と収益率の高い作物ができ、
その作物を子供のうちから知らず知らずに食べてるのです。
抗体コントロール。毒で毒を制す抗生物質の影響。
食物連鎖の頂点にいる人類は
化学農薬に頼る農業では未来に子孫は残っていけません
 
この技術は、砂漠を緑化できる事が素晴らしいです
消し去った広大な森林。砂漠化した不毛な土地
そこを復元するのは、子孫が生存するために必要なことです
 
自然環境を守る農林業は、人間らしさが発揮される場所です
 

健康管理
  おなか周りの中性脂肪が気になる年頃になって身近でも
同様に気にする方が大勢いることを知りました。
昔ながらの日本食とは対峙的に欧米のファーストフード、
イタリアンにフレンチ・・などと美味しい店や物が身近にどんどん
多くなったせいでもあるところに、自己の欲求制御が乏しい問題も

 食事内容とエネルギー消費量が体質改善の決め手になるのなら、
毎日農作業で働いているから大丈夫と思っていました。ところが体重増加に
伴って改善指導員がおっしゃるには、冬場のぶどう剪定だけでは予想以上に
軽作業らしいのです。汗は全くかかないし、歩数も一日一万歩が目標じゃ、
半分程度の五千歩台と、とても少なすぎる点で、その少ない歩数を増やす
ために朝・夕に遠回りの散歩をして圃場まで行き来することになりました。
 
夏場のように忙しく車で行き来の時には出来なかった
地域の人との会話が多くなったことは嬉しいことです。

    節分の豆まきで都合良く、福だけが多く入ってきてほしいです。
勝手すぎますね・・・さて、本業の葡萄栽培では、露地の剪定でま
だまだ広い面積90aほどが残っていますが、
ハウスBの保温開始で6月下旬収穫に向けた管理作業が
並行して始まり、強風と気温が日々気になります。

福を呼ぶために恵方巻きを南南東へ向けて食べるという今日は節分、
暦のうえでは明日から春ですが、寒さが厳しくまだまだ長く続きそうです。
アベノミクスで自動車業界の好調さと株価上昇に何年かぶりの高値でも
農業には円安で原油価格は上昇して、公共料金にも値上げが起きそう。

経費抑制がしたい生産現場では、原油価格上昇に不安な今日この頃です。

 

2013/ 1/ 3 年初めに
新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします


世界的に景気減速から国の指導者の交代が多い状況でした
日本も民主党から自民党へ政権が代わりました

参議院はまだ民主中心でネジレ国会が続きますが、
そう遠くない時期に参院選挙があるという見通しです。

消費税増税法案の可決は、最終段階に入っていきますが
8%から10%への増税をして、景気浮上への悪影響はどうか?

政治不信は強く、期待できない政治が続くようじゃ
未来へ期待が持てない事態になってしまいます
安倍新内閣に期待しながら注目です

ぶどう園では・・・
冷たい北風の中、重要作業の剪定にとりかかっています

技術の蓄積から適正な樹勢状態で良品質生産を目指して、
おいしいブドウで皆様に喜んでいただけると信じます

ホームページ内で様子を発信していきますので
今年もお付き合いくださいますよう
心から、お願い申し上げますm(_ _)m

 







2013/07/20 15:07:00|ものつくり
ものつくりの匠へ
 2/21  農、ものつくりの匠へ

農作物栽培は、やる気さえあれば誰にでもできるはず・・・。
 
しかし、農業経営の収益だけで次年度以降の再生産を
永続的にするには専門知識と体力を使い、耕地面積を中大規模
へと拡大化して、収入・所得を得ていかなければならないのは当然で、
たった一人では、一朝一夕とはいかないのが普通です。
 
趣味栽培のときとは、何から何まで隔たりは大きく、
並大抵のことではないはずです。
 
夢に描いてみた、放棄農地と農家を安価に借りて、
のんびりと農村生活で余生を送ろうと思っていたら
「こんなにも大変だったとは・・」と、ギャップに後悔するかもしれません。
 
 農業の知識として充分に培っていても、変化し続ける世情や
天災によって、状況は一変し生活にも困る事態が起きかねません。
どうにもならない試練が将来に、一度で済むのか何度も起こるのか?
叩かれても倒れても立ち上がる精神の強さ・勇気が試されます。
 
自然と生きていこうとする「ものつくり」へ備えておかなければいけない
最も重要な心構えです。 楽あれば苦ある、長き道のりです。
 
最初からこんな脅し文句で尻込みして、前に大きく一歩を
踏み出せない人には、成功をつかみとることは難しいでしょう。 
 
でも向う見ずな挑戦だと決めずに、勇気を出して挑んでみてください。
遊休農地、耕作放棄地を眺めているだけでは、
新たなものは何も生産されないのですから。
 
家族ができ、子供とみんな一緒に暮らしていける場所・・・
挑戦し続けていくことで最後には笑える時が来るでしょう。
 
最初から何も決められていない、決まっているわけではないから、
ものつくりの一生懸命さは人の心を引きつけます。
「なせばなるなさねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」です。
 
一途な頑張りに対するご褒美が大小の結果として付いてきます。
 試して、挑戦して巡りくる豊作を幾度も経験して実証してください。