鳥海山登山(2236m)
9月の連休、19日の21時に車で出発。 メンバーは男3人、女2人です。 連休ということで高速道路が通勤時間帯並みの混雑振り、サービスエリアに入っても車、車、車!人、人、人! 最小限の休憩を取りながら鳥海山登山口駐車場へ向け走りだす。 到着したのは明け方の3時、鉾立(秋田県)の大駐車場にはすでに沢山の車が駐車してあり仮眠中である。静かに車を止め我々も仮眠した。
5時起床、青空が広がっている。疲れはなく快調である。簡単な朝食をとり、いざ出発!時計の針は6時。 ルートは、象潟口(鉾立)ルート。台風の影響か強風の中、整備された坂道を登ってゆく。約20分程登って行くと展望台があり、ここからの眺めは日本海が一望できまた、雪解け時期だと思うが白糸の滝が眺められるそうだ。一息ついたところで再度登り始める。
背に日本海、足元にはリンドウやアザミの花がひっそりと咲く坂道を登り2時間(我々は遅いので参考にしないで)、賽の河原に着く。休憩もそこそこに御浜小屋に向かう。 周りの大きな石を小さく割り、引きつめた坂道を登ってゆくと左手に湿地帯が現れる。湿地帯の草が黄色く紅葉し、その向こう側には日本海。
8時50分、御浜小屋に到着。目の前には雪解け水を蓄えたカルデラの「鳥海湖」(直径200m、水深4m)があり、周りは草紅葉と木々の紅葉、そして鳥海山の勇姿が眺められる。 20分の休憩を終え出発する。ここからは起伏のあるルートを歩き七五三掛(しめかけ)へ向かう。10時25分到着、ここで昼食を取る。
10時50分出発。千蛇谷ルートは普通の人ならなんでもないが、我々の女性達にとってはとても危険なルートとなる。左側が腰を抜かす程の崖、道幅が狭い、大きな石や大きな石の段差を登り急斜面を下りる、おまけに危険な梯子を上り下りする等、危険のオンパレード(我々の女性にとって)。当然、スピードは一気に超遅い。亀さん歩きながらも休まず歩き谷を降りた雪渓のある場所で休憩。小さな雪渓であるが空気がひんやりしており、とても気持ち良い。
休憩もそこそこに上り始める。10分登り始めたところで後ろを振り返ると、そこには山の斜面にハート型の雪渓が見える。ハート型の雪渓を背に登り13時30分、待望の山小屋が見えてきた。山小屋に13時55分到着。この山小屋は、鳥海山大物忌神社御本社の周りに立てられ、ここの経営である。 受付を済ませ空荷で頂上を目指す。大きな岩を積み上げたかのような急勾配をルートを探しながらよじ登って行く。やっと頂上かと思いきやその向こう側に頂上がある。一旦下りて再度岩を登り15時30分、頂上に無事到着した。頂上からの眺めは、日本海を始め海に浮かぶ飛島や男鹿半島が一望できる。
山小屋では贅沢できないが、ここでの食事は数ある山小屋で一番貧弱である。(神様の罰があたるかな)また、寝具が敷き毛布1枚、かけ毛布1枚と標高2000m級の寒さに耐えられる状態ではなかった。山小屋泊まりの方は是非、防寒着を用意してください。
寒さに耐え空腹に耐え忍び(大袈裟)、翌日の朝を迎える。 今日も晴天、外に出て雲海を眺めるとそこには富士山…?一瞬目を疑う、何と!鳥海山が太陽の影となり雲海に映し出される現象であった。これを影鳥海と呼ぶらしく、運が良くないと見られないらしい。影鳥海現象は、ほんの10分で消えていてしまった。
帰路ルートは、普通の人達なら眺めの良い外輪山ルートがお勧めであるが、我がご一行様は同じルートで無事下山した。
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