おはようございます。
「ちばとぴ」へようこそ。
少し長いですが、藤岡隆雄の主張です。ご一読願います。
【今の政治に対し思う】
さて、発進の集いでも申し上げましたが、今の政治をみていると、いてもたってもいられなくなります。少し今思うことを書き連ねます。(駄文ですみません。)
年金積立金の赤字について、本来であれば、6月下旬から7月上旬に発表するのに、これを参議院選挙(さらには衆議院選挙?)の後の7月下旬に先送りをすると伝わっています。また、TPP交渉過程は、すべて黒塗りで資料が出てきます。
本来、これだけ、情報を隠す政治があってはなりません。
【内側から民進党を変える】
でも、これが許されてしまうのは、やはり、政府・与党に対し、民進党に政権をとって代わられるかもしれないという緊迫感を与えられていない、まだこんな政治でも民進党政権よりマシという有権者の気持ちを乗り越えられていないことが原因の一つと感じます。
私は、生意気の極みですが、やはり、「内側から民進党を変えないといけない」と思います。
私なりに挨拶まわりをしながら思うことは、民進党に対する次の見方を乗り越えたいと感じます。
(1)政権交代の時の記憶が強すぎて改革に期待がもてない
(2)反対ばかりが際立ち、何をやりたいか見えない
(3)(安保法案をとめてほしいが、一方で)国を守ることに不安がある
例えば、私は、
(1)でいえば、やはり、現実に立脚した改革政党になるよう力を尽くしたい、
(2)でいえば、反対だけでなく良い政策提案を競い合う政治をやりたい、
(3)で詳しくいえば、立憲主義を一方的に否定し、慎重性を欠いた安保法案の廃止を目指す。ただし、その一方で、国を守る責任をしっかり果たしたい。
例えば、尖閣諸島に対し、隣国が、軍が公然とではなく、民間を装い襲ってきたような場合に対し、海上保安庁の警備行動として対応するのか、海上自衛隊が出動するのか、必ずしもはっきりしない、グレーなところを個別的自衛権の範疇で防衛体制を整備する領域警備法案の成立を目指す。これにより、自分達の国を自分達で守る基本を一段と徹底する。
こうした姿勢で臨みたいと思います。
【年金積立金運用の正常化】
アベノミクスは、今の状況だと「株価政策」に過ぎないといっても言い過ぎではないように思えますが、日銀の資金を投入し、年金積立金を10兆円を超える規模で追加投入し、株価を上げてきたとみてとれます。
しかし、これで起きたことは昨年1年間で海外の投資家が5兆円以上、日本株を売り越しをしたということですから、まさに、海外投資家が利益を得て、高い株価をつかまされたのが年金積立金などの日本の投資家というような構図が浮かび上がります。この通りだとすれば、何をやっているのかなと思わざるを得ません。今でも、結局、積立金運用で損が出ても、誰も責任をとらないような体制ですから、こうした無責任体制で年金積立金運用について株式への投資を深めることはやめるべきと思います。
しかし、積立金の運用は本来の姿に戻そうとしても、これを戻す場合に株価が下がることになるため、戻すことが難しいのでしょう。今後、まさに撤退が難しいのですが、タイミングをみて、速やかに安全運用へ一定程度戻してほしいと思います。
【金融政策頼みからの脱却】
そして、もう金融政策に頼りすぎることはやめた方がよいと思います。私も、あるところまでの金融緩和に賛成でしたが、マイナス金利に突っ込み、それでもうまくいかないからといって、今度は、日銀が保有する国債の債権放棄などという話も聞こえてきますが、さすがに行き過ぎでしょう。
景気が上向かないのは、金融政策だけが原因ではないでしょう。金融政策だけに偏ってきたことが問題だろうと思います。ここ数年、輸出関連企業が円安効果で利益が潤ってきましたが、物価を考慮した実質賃金をみると、4年連続で下落しています。
結局、その利益が還元されたという実感が湧かない方がほとんどと思いますが、その利益のわずかでも国に負担してもらい、所得分配をした、あるいは、深く賃金にまわした、さらには、コストダウンに苦しむ中小企業に少しでも楽にしてあげた、という話は目立って聞こえてきません。こうしたことが消費の一段の伸びに勢いを欠いている原因ともいえるのではないでしょうか。
【適切な分配も必要】
円安への政策誘導によって、一部の企業を海外との競争に勝たせる、これ自体を否定をするつもりはないですし、どんどん勝ってきてもらいたいですが、それだけで終わらせては一部に利益をもたらせて終わりです。
気づいてみれば円安でいつの間にか外資系企業が増えたという話もささやかれましたが、アベノミクスによって、株主への配当、海外の株主への配当が増えたということで終わらせてはいけないでしょう。実質賃金が伸びない、地域の中小企業が苦しいという実情にもっと目を向けて、適切な分配を促していくことも必要でしょう。こうしたことで消費を拡大し、経済に勢いをつけていくことも必要と感じます。
そして、やはり、日本の経済力を伸ばす根本は新しいものを生み出す力を伸ばしていくことであり、ここに知恵を絞っていくことが必要と思います。
【政治の質を上げる、若者を見捨てない】
さて、私は、20歳の時に政治を志しました。20歳の時に、何か自分でも公のために役に立てないかなと思っていましたが、そんな時に金融危機が発生しました。この危機に直面した時に、沈みゆく日本を強く良くしたいと思ったのが政治を志した原点です。
この志をもってから、既に19年が経過をしました。19年の間に、日本社会も随分変わりました。暮らしは便利になった点もあります。例えば、携帯電話が普及した、最近では、コンビニで一杯100円で手軽にコーヒーを飲めるようになりました。
しかし、便利にはなったものの、どこか生活には息苦しさを感じてゆとりがもてない、将来に対する不安を抱えることが多いのではないでしょうか。あるいは、自分がそうでなくとも、自分の子供たちをみているとそういう気持ちになられる親も多いでしょう。
特に若者でいうと、驚くことに、この19年の間に、日本は、若者に限定すれば先進国の中で自殺率が世界一になってしまいました。また、大学の奨学金が返せない若者が増え、あるいは、かつてより、奨学金をもらわないと大学に通えない若者が非常に増えました。更には、就職しても非正規雇用となり、安定を得られない若者が増えました。また、女性も働かなければ生活が苦しい、あるいは、働く希望をもつ女性も増えましたが、保育所の整備が行き届かず、その希望をかなえられない実態がみられます。
こうした実態をみていると、単に、経済規模600兆円を目指すという話について、もちろん、これはこれで目指していいんだけども、これだけではいけないでしょう。やはり、若者が希望と安定を得られない日本になっていることも踏まえ、もっと、政治の質を高めることが求められていると思います。
もはや、政治は、経済規模を追求するだけでは足りず、例えば、若者に希望と安定をもたらす政治をやらなければならないと強く感じます。私は、こうした思いをもって頑張ります。
以上 藤岡隆雄の思い でした。