入院中、体調が優れず、いつ生まれるのか、薬を投与するのか、持病の甲状腺の病気が子どもに影響しないか、、、とか、鉄剤で吐いてしまい夜は眠れず、言いようのない不安とストレスで悶々とした日々を送っていましたが、母はほぼ毎日、父は仕事が休みのときは毎回お見舞いに来てくれていました。 でも自分の体調が悪いので、あまり笑うこともできず無表情で対応していたのではないかと思います。 そんなある日、母が 「これ、お父さんから。」 と言って渡してくれたのが、画像の四つ葉のクローバーです。
「この前、お見舞いに来た帰り道、近くの公園で散歩をして行ったんだけど、クローバーがたくさん生えているところがあって、お父さんが突然一生懸命四つ葉探しを始めて、お父さんが見つけたのよ。元気な子が生まれてくるように、体調が良くなるように○○○(←私の名前)に押し花にしてあげよう!って家に帰ってすぐ押し花にしてたのよ。できたから持って来た。きっと大丈夫よ!」
と母から、本に挟んである四つ葉のクローバーをもらいました。
ジーーーーーン…ときましたが、泣くのは恥ずかしいので 「そうなの?! お父さんそんなメルヘンなとこあったんだ〜。」 と笑い受け取りました。
その後病室で、本を開けてよく見ました。 これを父が見つけて押し花にしている姿を想像し、あたたかい気持ちになり、勇気と元気が湧いてきて、きっとすべてうまくいくに違いない!と底知れぬ力が出てきたのを覚えています。
あまりいろいろ言わない父も、ずっと心配してくれていたんだなと父の愛情を感じました。
そんな思いを背負って、無事に生まれてきてくれて本当によかった。
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